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webadm
投稿日時: 2006-12-7 22:34
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
綴じ込み付録のある雑誌
最近雑誌の綴じ込み付録としてプリント基板が付くのが流行っているらしい。

それにつられて今まで買ったことも無い人も買っているとか。

かつて綴じ込み付録に魅了された時代があった。それの再来かもしれない。

小学生の頃に楽しみだったのが毎月発刊される綴じ込み付録付きの漫画雑誌だった。確か冒険王ともうひとつライバル紙があってそのどちらも毎号競うように雑誌が膨らんでしまう程の付録が付いてきた。

買うと本の内容はまったく見向きもせずに綴じ込み付録を取り出して、夢中になって組み立て始めた。本の中には組み立て方法とかが記載されていたはずだが、そんなのは読んでいる気持ちの余裕などなく、わからないところはあれこれ思案して間違っていても最後まで組み立てたものである。

中でも紙細工の立体模型とかが毎回のお目当てだった。プラモデルが全盛の時代だったが、雑誌の値段で毎回新しい模型が組み立てられると思えば手軽で安かった。

初期の頃はのり付けが一般的だった。型紙には必ず台形ののりしろという部分があって、そこにのりを縫って接合するというもの。

しかし後期になって都会ではセロハンテープが普及してきた影響か、のりしろが無くなり代わりにセロハンテープで角を貼り合わせるという安易なデザインになってしまった。田舎ではセロハンテープなど出回っておらず普通の人には縁の無いものだった。

そんなこともあって小学生の高学年になる頃にはもう買わなくなってしまった。

やがてそのどちらも休刊になってしまったようだ。新しい時代の子供達の興味をひくことが出来なくなってしまったのだろうか。

同じ頃に付録が付いてきた雑誌というと、契約購読という形で始まった学研の子供雑誌、「科学」と「学習」があった。小学校に入学した時に、今ではあり得ないが学校から斡旋紹介された形で申し込み書が渡された。母は何も知らず教材だと思って両方の購読申し込みをした。大変な負担だったと思う、今から思えばそれだけ期待がかけられていたのかもしれない。

「科学」は理科系、「学習」は文化系の内容が中心。私は「学習」にはほとんど手をつけずにもっぱら「科学」の付録ばかりで遊んでいた。すぐに母も購読打ち切ると言い出した、「科学」だけはなんとか続けて欲しいと願ったら受け入れてもらえた。

「科学」の付録はかなり良く出来ていて、漫画雑誌の綴じ込み付録とは格段の差があった。それ自身で売り物になるぐらいの完成度だった。毎回違った企画に基づき同じものはひとつも無かった。思い出に残るのは「鉱石セット」、「電気モーター」がある。「鉱石セット」は理科の教科書に出てくる様々な鉱石の実物を詰め合わせたものである。実際に現物を採取することはほとんど不可能なのでそれらが一堂に見ることができるのは大変新鮮な体験だった。「電気モーター」は自分でローターコイルを巻いて電池で回るモーターを製作するキットである。これも良くできていた。これに関連して作ったモーターを応用するアイデアを募集していたので、当時アポロ計画で月着陸時に使用された月面車の車輪と同じ構造を紙で模した車輪を付けて月面車という形で応募したら見事に入賞した。記念の月面が描かれたメダルが届いた。

付録というのはそういう沢山の可能性を育む機会を与えてくれる。常にそうであって欲しい。
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題名 投稿者 日時
 » 綴じ込み付録のある雑誌 webadm 2006-12-7 22:34

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