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webadm | 投稿日時: 2007-4-8 4:34 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
HP8640BのAM変調波形 どうやらAM変調された波形を観測するのはデジタルオシロスコープにとって苦手らしい。デジタルオシロはタイムベースを変更するとサンプル周期も間引かれてしまうので元の信号波形とサンプル周波数の干渉縞を見ていることになってしまう。アナログオシロの場合は常に垂直振幅の周波数特性は一定なのでそうしたことは無い。
変調されていないはずの波形を遅いタイムベースで観測するといろいろな縞模様(エイリアス)が見えてしまう。条件によってはまるで200%AM変調でもかかっているようにも見える。 しかし実際には無変調なわけで、本当にシグナルジェネレーターのAM変調が機能しているか確かめるのは容易ではなかった。 あるていどタイムベースを変調周波数の周期よりも長く設定するとそれまで見えていた偽の干渉波形は消え失せて平坦な波になる。 この時点で1kHzのAM変調をかけるとようやく変調された波形が見えて来る。周期はちょうど1msなので1kHzであっている。もうタイムベースが搬送波の周期からかけ離れて長くなっているので搬送はの周波数測定はあてにならない。 これであとはSMLUのAM変調が壊れているかどうか確かめることにする。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-8 4:53 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
病気持ちSMLUのAM変調波形 今度はSMLUのAM変調波形。INT 1kHzのボタンを押した状態でのもの。周波数は先のHP8640Bと同じ設定。
かろうじてわずかに変調されているのがわかる程度。もともとの仕様がこうなのかどうかは不明。なにしろ変調度を設定する機能が無いのでこれであっているのかもしれない。 受信機とかで聞いてみればわかるていどなのかもしれないが。オシロで観測してもわずかに1kHzの波が現れているのがわかる程度。 外部変調入力でやっても10v入力しても10%程度の変調度にしかならない。やはりどっかおかしいのかもしれない。 内部変調でも外部変調でも変調が浅いのは変わらないのでALC Ampの方の問題かもしれない。Ampの最終段にはOp Amp回路があってそれでおそらく変調をかけていると思われる。Op Ampが死んでるのかもしれない、よくあるらしい。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-8 5:08 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
SMLUのカタログ画像発見 あるところにはあるものだ、当時のSMLUの英文カタログ画像を発見。
これによると内部AM変調の場合変調度80%とあるので、現状ではわずかに変調がかかっているのが確認できる程度であることから変調回路系が故障しているのは確実。外部変調でも10vp-pかけても10%程度しか変調がかからないので共通部分(ALP Amp部)のOp Ampが飛んでいる可能性大。 精度は今でもカタログ通り偏差は100ppm以下に収まってます。普及型の水晶発振子を使った場合数十ppmの偏差はあるのでかなり安定したVCOだと言えます。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-8 17:12 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
発振回路の裏側が見たくなった 具合の悪いバンド5とバンド7のトランジスタをいずれ交換修理しようとたくらみ始めると、やはりちゃんと回路を把握してからにしようと思うようになった。
実はトランジスタ周辺の回路を起こすにはシールド箱の裏側も見ておく必要に迫られる。 発振出力はすぐ同軸ケーブルがつながっているのは想像できるが、それ以外の貫通コンデンサがついている部分は裏側に配線がされているはずなのでどうなっているか知りたくなる。 中には何もつながっていない単にグランドに落ちている貫通コンデンサもあると思われるがそれも確認してみないとなんとも言えない。 トランジスタのエミッタと同軸ケーブルの間はどのバンドも共通でT型アッテネーターかマッチング回路が入っている。最初この黒い抵抗が2つつながっているのは何が意味があるのだろうかと思っていたがグランドにもつながっているようなので見えない部分にもうひとつ抵抗があってそれがグランドに落ちているというのを思い浮かべるとT型アッテネーターとなる。抵抗値が微妙に左右で異なるので本当はマッチングをとっているのだろう。エミッタ側は単にインダクタンスでグランドに落ちているだけなのでインピーダンスは低い。それを後段のAmpの入力インピーダンスとマッチングをとっていると思われる。 あと写真ではわかりづらいが小さな円盤上の部品が半田付けされているものが見える。セラミックコンデンサだろうか。よくわからない。たぶん回路的にはそうだと思われる。容量とかは外して測定してみないと謎である。 バンド5とバンド6にはそれぞれ寄生発振防止用のフェライトチョークが用いられている。最大限強い発振をさせているので寄生発振とかを起こしやすいと思われる。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-8 19:30 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
VCOに使用のトランジスタが判明 バンド6用発振回路に使われているトランジスタの頭が実は斜め上から見えることが判明。
そこにはBFW16Aという型式ぽいマーキングが確認できた。 検索するとどうやらそうらしいデータシートがいくつかヒットした。 仕様からみると良くヤフオクに出ている2N5109と良く似ている。 と思ったらやはり互換トランジスタらしい。 バンド5も放熱板を取り除くと少し斜め上からマーキングがはっきり見える。RCA 2N3866と読める。 バンド7のがマーキングがかすれていてRCAははっきり見えるが2N近辺が消えてしまっていて明瞭でない。 と思って良くみたらどうみても41024と刻印されているようにしか見えない。 それでRCA 41024で検索してみたら出てきた。この種の型式は民生用ではない軍用、航空宇宙、産業用の品目らしい。確かに1GHzで動作するRF Powerトランジスターだった。 これでようやく全部判明した。 それとルーペで拡大してみたら、時々温度が上昇すると発振が停止するバンド5のトランジスタの足の付け根が半田が盛られ過ぎていてケース(コレクタ)とくっつきそうになっているのが見える。これが原因ではないだろうか? 熱で周囲の金属が膨張するとコレクタとエミッタが接触しているのでは? 発振停止していない時としている時のコレクタとエミッタの電位差を計測してみればわかるかもしれない。更に良くみるとバリキャップダイオードを3つパラに半田付けしてある。超過密実装だった。 これらのトランジスタが入手可能かどうかは不明。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-8 21:12 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
ALC Ampに接続されているケーブル ALC Ampには何種類かの単芯ケーブルが接続されている。そのほとんどは電源で28v近い。
緑のケーブルは5v程度と低く、これはゲインコントロール信号のようでフロントパネルの出力レベルのファインコントロールボリュームを高出力の方へ回すとそれに比例して電圧が上昇していくのがわかる。 やはり上部のシールドボックスが上位3バンドのALC Ampのようである。低位4バンドは中央のシールドボックスに収められている。こちらも緑のケーブルがボリュームを回すと電位が同様に変化する。 底部の蓋を外した際に見えたOP amp基板は良く見るとダイオードとかが実装されているので出力レベルのデテクタ回路であるということが判明。実際にこのOP amp基板には正負の電源と検出レベル出力の端子が出ている。フロントパネルのボリュームを回して出力レベルを上げるとそれに比例して検出レベル電圧が上昇していく。このレベルを使って出力を一定に保つのがALC ampの機能でもある。 問題はAM変調度が限りなく0に近いという点。これはALC Ampのゲイン制御をしている回路に問題があるのかもしれない。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-8 21:58 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
内部1KHz変調 フロントパネルの変調選択スイッチの配線を調べるとINT1KHz(内部1KHz変調)を選択すると
・15vの電源が内部1KHz発振回路に供給される ・内部1kHz発振出力を変調入力に接続する ということになっている。 なのでスイッチのところに内部1KHz発振出力が出ているのでそれをカウンターで計測するとかなり高調波成分が乗っているがフィルタをONにしたりすれば約1KHzがカウントされる。 念のためにオシロで観測するとちゃんとした正弦波形が現れた。 ということで内部の1KHz発振回路は出力レベルともに問題無いようだ。とすると変調入力の先がおかしいことになる。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-9 11:27 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
41024の国産互換品は見あたらず CQトランジスタ規格表をざっと眺めてみたが、この種のジャンルのトランジスタは国内メーカーは手を出さないようで代わりに使えそうなものは見あたらない。
1GHzで使える国産トランジスタはほとんどLNA用か受信機用の低出力オシレーターやミキサー用ばかり。国産メーカーがどの分野に注力していたかは自ずと想像がつく。 やはり汎用パッケージでUHFより高い周波数まで扱えるパワーのあるトランジスターというのは国内では需要が無いのは確か。軍用品とか航空宇宙ならかなり需要がありそうなのはわかる。 というわけで発振回路のオーバーホールはトランジスタが入手できたらということにして、変調回路の具合が悪いのを引き続き解明しよう。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-9 12:32 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
脇の小基板の一部はALC制御基板らしい 最初に小脇の小基板スロットを見た際に赤い単線ワイヤーが中から引き出されていたのが目に入った。
なんとも変な空中配線だけれども4枚ある基板の途中から出てきているようだった。 先ほどもう一度そのしっぽの行き先を確認するとリアパネルのExt ALC入力につながっていた。 つまり外部から出力レベルを制御できる信号だった。 ということはこの小基板の1枚は少なくともALCゲインコントロール用基板だったわけである。 となると変調にも関係しているはずなのでそこが壊れているか調整が狂っていると思われる。 確かに赤い単線がつながっているとおぼしき基板にはいくつか放熱板のついたパワートランジスタが搭載されている。 しかしこの小基板をひっぱりだそうにもカードエッジコネクタ式ながら簡単には引っ張り抜けない。またカードにつながっている信号線の結線を確認しようにもコネクタ側が込み入っていてまったく様子がうかがえない。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-9 12:47 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
SMLUの正負電源の謎 ALC Amp最終段の内部にあったOP Amp基板はいわゆるパワーメーター回路であった。アッテネーターへ向かう伝送路にもうけられたカップラーの3端子からそれぞれダイオード検波によってレベルを検知している。単純なデテクタではなく定在波率とかも測定して進行波のパワーレベルを演算していると思われる。
この回路には正負電源が供給されている。筐体内には確かにその電源回路に用いられていると思われるチューブラー電解コンデンサが2つあることは確認済み。 しかしこの正負電源をどうやって生成しているかが謎。 確認されているDC電源回路はAC 26vをブリッジダイオードで全波整流して63v 4700uFの電解コンデンサにつながっている32vの電源だけである。 他に電源トランスには別のACタップがあってそれが他の電源に使用されているのは想像されるが、整流回路が見あたらない。 もしかしたら小脇の小基板のひとつがそれかもしれない。 いずれにせよ配線の束が多すぎて良く見えずそれらの配線を追うのはほとんど困難。 小基板をひとつひとつ抜いて見てみるしかないかもしれない。 整流用ダイオードがあればたぶんそれだろう。 |
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