20年以上前に取得した固定電話があるのだが、普段はめったに使わない。携帯電話も持たないぐらいだ。

しかし設置したその日から決まってまったく知らない人物宛へいろんな人から間違い電話がかってくるようになった。

かけてきた相手に電話番号を確認すると自分のとまったく一緒である。

そういえばこの電話番号を取得するために電話局に出向いた際にいくつかの電話番号の一枚の紙を見せられ、そこからどれかひとつ選ぶように言われたので今の電話番号を選んだ覚えがある。

あれはひょっとして最近解約された電話番号の一覧だったのかもしれない。理由はともあれ電話番号を解約するのはよほどの理由が無い限りやらないものだ。

ひょっとしたら訳ありのブラックリストに載った電話番号を掴まされたのかもしれない。

そんなことを考えたら少ない桁の電話番号を扱っている電話会社などはセキュリティもくそもない。順番に総当たりでかければ使われているかそうでないかはたちどころにわかる。

しかし最初の頃は前の持ち主への間違い電話だろうと思って、そのうち忘れられるだろうと無視していたが、20年以上立つ今もまだ続いている。

新年が明けたらその人物宛への新年の挨拶までが留守録に入っていたのには参った。

とっくに死んだ人かと思っていたが、未だに生存してこちらの電話番号を他人に教えているらしい。もしかしたら同じ年代か？

意図的に他人の電話番号（もしくは以前所有していたが訳ありで手放した）をさも自分の連絡先として使っているような人物は犯罪者に違いない。

せめてもの救いはその人物と姓名が異なる点だけである。

電話社会は電話番号を少ない桁ではなく1024ビットとかぐらいにして欲しい。そしてプロファイル交換した相手からしかかけられないようなセキュリティを提供して欲しいものだ。それが出来なければ早々にインターネット電話に取って換わられてしまうだろう。