昨年よりMicrosoft Wireless Mouseを使用しているが尻尾が無いので邪魔にならず快適だったのだが、ひとつ問題があった。

それはブラウザーで書き込みをしている最中に突然ページが切り替わることが頻繁に起きるのだ。せっかく大量に書き込みしていたのに、それがパーになるとショックが大きい。それが原因不明のまま重ねて発生すると我慢も限界に達する。

原因を調べる必要がある。

キーボードから文章を入力中に何故ブラウザは勝手にページを切り替えてしまうのかは前々から疑問だった。書き込みをしているのはブラウザー側でもわかるはずだからページを切り替えるアクションが発生したら確認のダイアログでも出してくれるオプションがあっても良いと常々思っていた。しかしそれだとページが表示された後、ページ内のスクリプトやユーザーのアクションでページ内容が更新された場合に「戻る」とかやると毎回確認のダイアログが表示されるので操作性が悪くなる。というのも理解できる。

それは仕方ないとして諦めるが、自分で「戻る」とか操作していないのに勝手に戻るのは許せない。

何故戻るのかを、書き込み操作をしながら問題の現象を再現する瞬間を捕まえることにした。

すると程なくして現象再現(´∀` )

現象は

・文字入力中にSHIFTキーを押している
・上着の腕の部分がワイヤレスマウスのチルトホイールを擦る

という２つの条件が重なると発生していた。

Microsoft Wireless Mouseのチルトホイールは非常に動きが軽いので布が擦っても回転してしまう。

それまでそういう機能があるとは知らなかった。実際にSHIFT+スクロール操作をしてみると履歴を戻ったり進めたりすることができる。

コントロールパネルでその操作を無効にできるはずと、探してみたが見あたらない。どうやらアプリケーションが独自に実装している機能のようだ。

しかしブラウザーのオプションを調べても該当するような設定は見あたらない。どうやらMicrosoft IEでは、他のMicrosoftの製品と同じように様々なショートカットが実装で規定されているので挙動を変えようがないことが判明。この時点でIEはダメ。

Firefoxはどうかと調べてみたら、どうやら挙動を設定できるらしい。しかしオプションにはそういう項目はない。Helpページで検索するとIEと似たような規定のマウスショートカットの一覧表があるだけで、カスタマイズに関する情報は無い。

更にGoogleで検索すると、Firefoxのオプションには無い細かな設定は、ロケーションバーにabout :configを入力して表示されるページで出来るということを知った。

やってみると膨大な数の設定表が表示された。その中で

mousewheel.withshiftkey.action

というのがあって、デフォルトが2が設定されている。これがIEと互換な「戻る」「進む」の問題の操作に割り当てられている。

どうやって知ったのか、他の操作に対応する値があって

0 - 行単位スクロール
1 - ページ単位スクロール
2 - 履歴を「戻る」、「進む」
3 - テキスト「拡大」、「縮小」

上記に無い5を設定すると、オフにすることができた。

検索すると便利だということで紹介されているが、やはり同様に被害を被っている人の書き込みも見受けられる。IEがあれだから、泣き寝入りしている人も多いかも。ブラウザーモンキーな人には便利なんだろうけどね。書き込みを主体にする人には百害あって一利無し。