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webadm
投稿日時: 2010-5-4 1:49
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
二端子対回路
ようやく二端子対回路まで進んだ。

もともと電気回路理論を学ぼうとした発端は、トランジスタが縦列接続された回路の解析方法を分からずそれを知ろうとしたからだった。

しかしここにきてその願いがかなうのはまだずっと先のことだということがようやく分かってきた。それはそれでひとつの到達点である。なんでも始めてみたら、目標としていた地点はまだずっと先だったというのは登山とか冒険、研究開発でよくあること。

これから学ぶことになる二端子対回路は、トランジスタのような能動素子はもちろん、ダイオードのような非線形素子は無論、電源すらも含まない、受動素子からのみなる回路網が前提条件である。

かなり制約があるが、実務的には後に学ぶ分布定数回路なども扱えるため受動素子からのみ成るフィルタや高周波伝送路などの伝送回路を扱うのに役立つ。

ひとつ前の一端子対回路で駆動点インピーダンス関数についていろいろ基本を学んだことが役立つ。

一般的に二端子対回路では与えられた条件での回路解析が主で、その合成は扱わない。というのも既に一端子対回路の演習問題で判ったように、回路の駆動点インピーダンス関数が得られたとしてもそれを実現する回路はひとつとは限らないからである。回路合成の解の集合は空集合を含む一つ以上の元を含む集合となる。その解の集合を求めることは代数多様体上の有理点を求める問題を解くことに帰着するため簡単ではない。

故に、二端子対回路では回路解析のみに限定して、有用な定理や考え方、視点を学ぶのみに止まる。これは有限時間で教えることができ、また学ぶことができる。

これを学んだ上で、やっと能動素子や電源を含む回路網の解析や合成ができるようになる。もちろんまったく電気回路理論を学ばなくてもキルヒホッフの法則を知っていれば特定の回路の解析は十分可能であるが、回路を与えられずに与えられた特性を得る回路を合成することは思考錯誤の連続となり有限時間内に解が得られる保証はない。

ということでとりあえずしばらくは以下の制約を与えて扱う回路を限定することになる

・線形素子(R,L,M,C)のみで構成される
・一対の端子の一方から流入する電流は、他方の端子から流出する電流に等しい

従って以下の様に一定の回路の外部条件が与えられることになる。



従って二端子対回路はE1,I1,E2,E2の中から2つを主要不定元とする組み合わせ

_{4}C_{2}=6

だけの種類の表現方法があることになる。

以降でそれぞれの表現方法について学ぶことにする。
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題名 投稿者 日時
 » 二端子対回路 webadm 2010-5-4 1:49
     インピーダンス行列(Z行列) webadm 2010-5-4 2:58
     アドミッタンス行列(Y行列) webadm 2010-5-7 10:21
     ハイブリッド行列(H行列) webadm 2010-5-7 10:56
     伝送行列(F行列) webadm 2010-5-8 0:56
     二端子対回路の接続 webadm 2010-5-9 11:00
     影像パラメータ webadm 2010-5-10 12:46
     反復パラメータ webadm 2010-5-14 12:08
     理想変成器 webadm 2010-5-16 3:48
     理想ジャイレータ webadm 2010-5-16 5:27
     2等分定理 webadm 2010-5-17 12:55
     伝達イミッタンス webadm 2010-5-19 17:08

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