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webadm | 投稿日時: 2019-6-13 21:06 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3084 |
iOS用ピアノ音源 とりあえず、音源用のPC環境が整うまでの間に、手元のiPad上のiOSで使えるピアノ音源を物色することに。
既に試したのは、アプリ付属のピアノ音源 ・GarageBand たまたま見つけた同じUD-BT01を使ってGarageBandで接続するビデオを見つけたあったけど、かなりはらはらドキドキ(;´Д`) 最後繋がったからよかったね(´∀` ) これはアップル社製でiOSやMac OSに標準で最初から入っているのでとりあえず最初に試したもの。 GarageBandそのものはアップル内製のアマチュア向けマルチトラックDAWの簡易版みたいなもので、コンピュータ上でマルチトラックな楽曲制作を行う現代の音楽制作現場の雰囲気をアップル社製品で体験できるというもの。 実力をつけたらたぶんこれじゃ物足らないのでプロ用のMac OS用の他社製品アプリを購入して Mac 上でやりなさいみたいな導入ソフト的感じ。 なのでそこそこいい音はしますが、ピアノ音源に特化しているわけではなく他の楽器の音源も多数備えているため、単純なサンプリングシンセサイザーと同じでモノトーンな音色。 別にGarageBand内蔵音源を使わなくてもオーディオ入力インタフェースハードウェアを使って生楽器の音をトラックに録音して使うというのもできるし。 一応イコライザーにリバーブエフェクト、その他FXエフェクタも使える。 ということでピアノ音源単体なら、デジタルピアノ内蔵音源の方がまだましかな、デジタルピアノにはシンセサイザーキーボードみたいなイコライザーやFXエフェクタは備わっていないので、その点は魅力だけど、クラシックでは使わないね(;´Д`) まあ、ポータブルなデジタルピアノ内蔵音源も元々はクラッシック向けというよりもコンテンポラリな音楽向けだけどね。一応クラッシック曲もカバーしている感じ。 録音ができるけど、ループを作るのが目的かな、デフォルトでメトロノーム鳴るし(;´Д`) サードパーティ製のcoreMIDI対応音源(後述する Ravenscroft 275等)が導入されていれば、External から選択するとそれらを使えることを確認。 とりあえず使わないけど。 ・Synthesia ピアノ練習ソフトだけあって、内蔵音源でも十分練習に使えます。 それと今時のiOSのmidiCore対応なので、他のmidiCore対応ピアノ音源(後述するRavenscroft 276等)も使用できる優れもの。 なので気にいったmidiCore対応音源をインストールすればそれらを使用して練習できるというのは良いね。 でもSynthesia自身はピアノ音源じゃないからね。あくまでピアノ練習ソフト。 ・Ravenscroft 275 UVItouch という会社が開発している有料の新手のサンプリングピアノ音源。 実存する高級フルコンサートグランドピアノの名前を製品名にしているだけあって、そのピアノメーカーのお墨付き。 本物の方を演奏しているビデオがメーカーの公式チャネルで発見。 注文生産で1台三千万円ぐらいするぽい😱 iOS版は VI Labs から出ている同名の高性能なPC版のてんこ盛りフル機能版から必要最低限の機能だけに絞った感じ。PC版は別途購入する予定。 UD-BT01を使用してP-115Bを使用した場合のDevice設定画面。 直接P-115BからUSB TO HOST経由でUSB接続した場合、次の写真の様にDigital PianoというのがMIDI Device 一覧に現れるのでそれをチェックすればOK。 デフォルトの起動画面はプリセットがConcertでこんな感じ。 タッチ鍵盤を使わない場合には、鍵盤アイコンをタッチすれば隠せたはず。 デフォルトのプリセットはConcertだったけど、リバーブがたっぷり効いていてイコライザーでブーストしている帯域があるので、素の音を聞きたい場合にはClassicを選択するとリバーブ控えめ、イコライザーオフになります。自分で設定を変えてカスタムプリセットを作って保存して選択できるようになるけどね。 Ravenscroft 275 app 単体では録音はできないけど、iOS に付いてくる Garageband の音源として使えば、一応MIDIシーケンスの録音再生それにメトロノーム機能が使えるので、これだけでMIDI鍵盤さえつながればデジタルピアノが出来上がり(´∀` ) ペダルはサステイン(ダンパー)ペダル以外にソステヌート(グランドピアノのダンパーペダルの隣のペダル)がサポートされているのは動作確認済み。ウナコルダペダルはサポートされていないみたい。まあ良いけどね(´∀` ) iOS版には過剰な期待は禁物だと予め承知の上で購入して試してみたら、驚きの事実が判明。 弱音で音色が変わる(ベロシティーで音色が変化する) 鍵盤(弦)毎に音色が違う 前者は知らなかっただけに、試し弾きしてみて驚き音楽的な演奏への突破口を開いてくれた感じ。 そう手元のYAMAHA P-115Bの音源は設計年度が古いのでストリングレゾナンスが無いのは許すけど、弱音でも音量が絞られるだけで音色(フォルマント)はちっとも変わらないのが許せない不満だったのよね。 弱音で音色が変わらないとタッチの差が付けられないし(遠近感しかつけられない)納得のいく演奏が出来ないでいた感じ。 それがこの音源を使って弾いてみたらがらっと変わったよね。 録音を聞いてみたら、おお!という感じで、自分がどう弾きたいのか伝わってくる感じ。そこもう少しこう弾けばもっと良くなるという新しい発見も出来るようになりました。 今までは遠近感しかなかったのが、音色が変わることで演奏の次元が高まった感じ。 それと弱音から徐々にベロシティーを上げていくと、それに比例して音の立ち上がりが良くなっていってレスポンスが良い感じ。これも手元のP-115Bの音源では得られなかった新感覚。40年以上前に弾いた生ピアノの記憶が蘇って来た感じ。 そればかりか高音弦をピアニッシモとか更に弱音で弾くと綺麗な透き通った響きがするのを発見( ´∀`) これだけでも良い買い物をした気分(´∀` ) 後者の発見は、知っていたけど、デジタルピアノの音源はハードウェア資源を最小限に抑えるために、最小限のサンプリングデータを複数の鍵盤で使い回す作りになっています。なので、機種によっても違うけど、廉いデジタルピアノの音源は複数の鍵盤は元は同じサンプリングデータのピッチだけ変える仕組み。なので高い方の音も中間の音も実はDNAは一緒でクローンだったりするわけ、どれも同じに聞こえるよね(;´Д`) 近年のコンピュータ上のサンプリング方式のピアノ音源は一つの弦から出るいろんな状況下やマイク位置で複数のサンプルを収録してそれを条件や設定で使い分けたりミックスしたり出来る仕組み。 たぶんにiOS版のRavenscroft 275は弱音時とそれ以外で音色が変わるように複数のサンプルが使用されている感じ。 それと中域と高域の音色も違うので、鍵盤毎かもしくはオクターブ毎にサンプルが独立している感じ。 もうね、これ使うと手元のYAMAHA P-115B 内蔵音源は使いたくなくなってしまいました(;´Д`) 弱音で音色が変わるので、弱音の練習にはそれが不可欠だと痛感。 それだけで表現の幅がぐっと拡がった感じ。 あれだよね、これから出るデジタルピアノの内蔵音源は是非とも弱音で音色が変わる機能が必須だよね。まあ、コンテンポラリーな弱音を使わない音楽の演奏なら不要だけど(;´Д`) クラッシックピアノの練習用としては弱音で音色が変わらないデジタルピアノを用いるのは禁物かも、弱音のタッチとか全然身に付かないし。 それであれなのね、昔からデジアルピアノの演奏パフォーマンスで人気の高い海外の youtuber とかで生ピアノ弾くと五月蠅い音しかしないという理由がわかった気がする。 iOS上でスクリーンショットを撮る方法がわかったのでスクリーンショットはとったけど、それをPCに持ってくるのが難しいのも判明(;´Д`) iPad用に今度からiPadOSというのが出るらしいけど、そっちだとそうした問題が解消するみたいだね。性能的にはラップトップPCと遜色ないので、もっとデータ交換能力があってしかるべきだよね。 私の拙い演奏ですが、P-115B内蔵音源とRavenscroft 275音源を使用して同一演奏をそれぞれの音源で同時録音したものを比較用に以下に掲載します。 Ferdinand Beyer Op.101 No.94 F-dur Allegretto YAMAHA P-115B(G.Piano): Ravenscroft 275 (Preset:Concert) iPad: Ferdinand Beyer Op.101 No.95 C-dur Allegretto YAMAHA P-115B(G.Piano): Ravenscroft 275 (Preset:Concert) iPad: Ferdinand Beyer Op.101 No.96 F-dur Allegro YAMAHA P-115B(G.Piano): Ravenscroft 275 (Preset:Concert) iPad: Ferdinand Beyer Op.101 No.97 C-dur Allegretto YAMAHA P-115B(G.Piano): Ravenscroft 275 (Preset:Concert) iPad: Ferdinand Beyer Op.101 No.98 F-dur Allegro YAMAHA P-115B G.Piano: Ravenscroft 275 (Preset:Concert) iPad: Ferdinand Beyer Op.101 No.99 B-dur Adagio(langsam lent) YAMAHA P-115B G.Piano: Ravenscroft 275 (Preset:Concert) iPad: ふう、本邦初公開の自前演奏録音だけど、さすがに毎日の練習の時みたいにミスしても一発どりではすまず、緊張しながら事故連発して取り直しtake多数(;´Д`)、全部は録音できなかったけどいいよね。 最後の99番は弱音が主体なので、Ravenscroft 275では弱音域で音色が変化するのに対して、P-115B では音量だけが変化するのが良くわかるよね。 YAMAHA P-115B のリバーブエフェクトはごく控えめなのでリバーブが良く調整されて効いている Ravenscroft 275の音と比較するのは酷だけど、逆にエフェクトかかっていないと演奏の下手さが目立つ利点はあるよね。でも音色が同じで音量だけが正確にベロシティーに比例するP-115Bの弱音を一定に保ちながら演奏するのは P-115B では至難の業(最後の音がP-115Bでは弱すぎてカスって録音されていなかったりする)。 その後、調べたところ、YAMAHA P-115B での音のかすれは仕様だということが判明。アコースティックピアノでは鍵盤をあまりゆっくり押すと音が鳴らない(ハンマーが弦をヒットしない)という特性をエミュレートしているようです。 UVI Ravenscroft 275 Piano(iPad) には上記が実装されていないため、ベロシティーが下限に達するまで音は出るという仕様。 P.S Ravenscroft 275 Piano アプリのvelocyカーブを寝かせれば(低いベロシティ側のカーブを寝かせる)P-115Bのようにゆっくり押すと音が出ないようにできることを確認(その代わり強音を出すのが難しくなるけどね) ますます P-115B では弱音を出すのが大変だということが判明。 それだからみんな大きな音ばかり出すのだろうかね。 さて、最後の99番の音のかすれとか調べるうちに、たまたま両手で同時に打鍵すると両方がちゃんと音が出ているかわからないので、ハノンの練習とかでもよくやるように、左右を少しタイミングをずらして交互に弾いてみたら、予想外な響きが生まれることを発見( ´∀`) 昔からギター弾いていて、ハワイアンスラッキーギターが大好きなんだけど、まるでハワイアンすラッキーギターの曲みたいに聞こえる。 P-115B 内蔵音源は UVI Ravenscroft 276 Piano が備えているハーモニックレゾナンス(ストリングレゾナンス)を持っていないので、同じように弾いても味気ないのですが、これはもしかしてバイエルはフィンガーペダルの練習のために書いたのかも。 とても気に入ったので、youtube に演奏動画も撮影して公開しちゃいました(´∀` ) 最後のカデンツ部分は、オリジナルとは違ってアルペジオにしています。そうすることで最初から最後までギターで弾いた感じになるので。 Ravenscroft 275 の響きはギターみたいな優しい響きだよね。 加えて、UVI Ravenscroft 275 が備えている Sympathetic resonanceの動作を確認した短いビデオもアップ。 デジタルピアノが世に登場してからというもの、生ピアノなら出るのが当たり前のこの動画にあるような響きがデジタルピアノでは出ないというのがデジタルピアノと生ピアノの決定的な違いとして挙げられていたけど、最近のデジタルピアノは廉価なポータブルステージピアノでもそういう言い訳は通用しなくなっています。 デジタルピアノ内蔵音源はハードウェアリソースに制約があるので、PC上のマルチサンプリング音源と比べてしまうとかわいそうな感じもします。パソコンのハードウェアをデジタルピアノに内蔵するわけにはいかないしね(´∀` ) MODARTTのPIANOTEQが持っている、ARM SOCでも動作する物理モデルエンジンを近い将来デジタルピアノに内蔵するメーカーもこっそり現れるかも。 iPad/iPhoneのプロセッサはAPPLEが設計したARM64 SoCだしね、同じような高性能なARM64 SoCはどんどん登場しているので、現在開発中にデジタルピアノの新製品にも採用されてもおかしくはないかも。 しばらく使ってみた感じでの印象は: ・iOS上の他のソフトの稼働状況と使用iPad プロセッサの性能によるけど、たまにランダムにオーディオバッファがアンダーランして弾いていない時でもバッチとノイズが出る(弾いていなくても音源はiOSのサウンドドライバに無音のデータを流しているので、それがシステムの処理負荷やスケジューリングの影響で途切れるとそうなる) ・デフォルトで提供されているPresetはどれも効果が極端なので、自分の好みに調整する必要がある(カスタムPresetとして複数保存可能) まあ、おおむね趣味で使用する分には問題ないし価格も1万円しない妥協ライン。 ランダムに発生する意図しない音切れの問題はプロフェッショナルな音楽制作では許されないので、PC/MAC版を購入する必要がある。 というとこで、iPad 上では UVI Ravenscroft 275 で今のところ満足( ´∀`)。 後日、Windows PC環境での以下のピアノ音源を購入して試す予定。 ・MODARTT PIANOTEQ 6 STAGE もう6世代目だけど初代は、マリア・ジョアン・ピリス、アリシア・デ・ラ・ローチャなど、著名なピアニストの調律師だったフィリップ・ギヨームが開発 物理モデリング音源の代名詞みたいな存在。価格と機能のトレードオフで3つの製品(STAGE/STANDARD/PRO)があるけど、STAGEは最も機能が絞られていて価格も安い、STANDARDは単一ノートの調整機能やハイレゾ出力は無いけど、それ以外はPROと同じ。PROはすべての機能を搭載。 それぞれの上位アップグレードも可能。 なので最初は簡単なSTAGEでいいかな。 魅力なのは、有償および無償の他の楽器のモデルをダウンロードして使用できること。その中には博物館にある古楽器(フォルテピアノ、プレイエル、エラール、チェンバロ、ハープシコード、クラヴィコード等)が存在すること。 普通は古楽器の場合、それが置いてあって、演奏できる状態のものがある場所に行かないと弾けない、聞けないけど、PIANOTEQ ならそれが自宅で疑似体験できる。 ・VI Ravenscroft 275 Ravenscroft 275 のプロ用サンプリング音源。 既に UVI Ravenscroft 275 Piano appでその良さはわかっているので、不慮のオーディオバッファアンダーフローを心配しなくて済むのとマルチマイクサンプリングによる自在な音響再現やiOS 版にはない各種エフェクトを体験してみたい感じ。 ・Synthogy Ivory II 昔からプロ用御用達のリアルなピアノ音源として定評のあるもの。 サンプリング音源の魅力は本物のピアノの音をマイクで収音してサンプリングしているので、CDや録音された演奏と素人には区別がつかないということだよね。 本物のグランドピアノを長く弾いている人には違いがわかるけど、普段CDや録音された音源でしか生ピアノ演奏を聴いていない人には本物に聞こえるというもの。 他にも前調べた時に物理ピアノ音源がもう一社あった記憶があるけど、話題にはあまり出てこないね。 先の2つを試して満足したら買わないかも( ´∀`) (続く) |
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