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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2007-9-27 20:13
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3082
念願のデュアルトラッキング電源を購入
実験用の安定化電源ではCVCCの単出力や3出力電源はあるが、デュアルトラッキング電源は持っていなかった。

欲しいと思ったのはHP4951AのレストアでDC電源を外部から供給して動作させようとしたときに正負の12Vと+5Vが同時に必要だったのが最初だった。

今まで持っている単出力電源を2つパラに動かして、単出力では-12vを3出力で+12Vと+5Vを供給するという苦肉の策を講じるしかなかった。

世の中に正負電源を同時に設定できるデュアルトラッキング電源があると知ってからは欲しくなった。しかしアナログ回路とかでは当たり前な正負電源を作るにはデュアルトラッキング電源は必需品らしく人気が高くすぐ高値が付いてしまう。

たまたま古いせいか入札がまったくされずに回転寿司状態のデュアルトラッキング電源が出品されているのを発見。誰も入札する気配はなく落札してしまったのがこれ。



昭和エレクトロニクスという聞き慣れない会社の製品。かなり古いらしいが動作には問題が無い。正面に会社のロゴの付いた8pin DIPのICが差し込んである。これはロゴなのか機能部品なのかどっちなんだろう。たぶんロゴなんだろうと思うけど。怖くて抜けない。電源スイッチが部品が取れてしまったのかわかり辛い。

よくよく見るとこれはCVCC電源ではなかった。CV(定電圧)だけである。まあそれでも十分である。人気のあるのは電流制限のかけられるCVCCなわけで。

使ってみると電圧電流はディジタル表示なので見やすい。正負アナログ電源とディジタル用電源にバイアス用かECL用の負電源と全部で4出力。謎のプローブ端子とTaという温度表示ボタンがある。もしかして温度センサーのプローブをつなぐと素子の温度とかを測定できるとかいう機能だろうか。おもしろい機能である。使わないけど。

昭和エレクトロニクスはプリント基板設計試作の大手キョウデンの系列だったキョウデンエレクトロニクスの前身の会社であった。名前からして電子機器の設計製造を得意としていたと思われるが後に会社精算している。

測定器にもいろいろ歴史が隠されている。
webadm
投稿日時: 2008-6-5 6:17
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3082
Re: 念願のデュアルトラッキング電源を購入
もう一つのデュアルトラッキング電源を仕入れたので、その性能比較のために昭和エレクトロニクスのmodel341をチェック。

この昭和エレクトロニクスの電源、結構安定度とトラッキング精度は抜群に良いことが判明。セトリングタイムも短く、30分もしないううちに手持ちのHP3456Aでは変動が測定確度範囲内に収まってしまったように見える。



デュアルトラッキング電源は正負の電圧が対称的になるように制御されるがその誤差も1mV未満に収まっている。申し分の無い性能だが、一点だけ難点があった。それは内蔵のデジタル電圧計が50mVもずれている点。



10mVまでの表示桁があって精度が0.5%というのはおかしいので、たぶん調整がずれているのだろうと思って中を開けてみようかと思ったけど面倒なので諦めかけた。フロントのアクリルパネルがネジ止めしてあるのに気づいて外してみたら、調整用の半固定抵抗器を発見。それを調整して無事調整完了。

ちょっとチェックしたら電圧選択の負電源側が時々正しい電圧を示さない(オープンになっている感じ)なのが発覚。押しボタンスイッチの接触不良だろうか?時々ちゃんと安定した電圧を表示する時があるが、それ意外は0Vとか出力電圧に近い値をフラフラ変動して表示してしまう。実際の出力は正負のオフセットが1mV未満と高精度なので問題無い。



最近手にいれたもうひとつのデュアルトラッキング電源。自作品で、外観を見たとたんにピンと来るものがあって入手を決意。手にしてみると見立て通り、しっかりとした作りである。本職の人が実験用にメーカー品と遜色無い性能のものを設計製作したものらしい。それとなく雰囲気が伝わってくる。

出力の安定度はアナログ電圧計とは不釣り合いなほど高い。1mV単位まで安定している。ほとんど精密直流電源のグレードである。一般の市販の実験用電源は電圧表示器の精度と見合う安定度しか備えていないのが普通であるので、自作でこれだけの安定度は驚きにあたいする。残念ながらトラッキング精度は正負で4mV近いオフセットがある。おそらく調整ずれだと思われる。実用上は全然問題無い精度であるが昭和エレクトロニクスのものと比較すると安定度と同じぐらいのトラッキング精度があっても良いはず。中を開けて調整し直せば良いのかもしれないが、自作でネジがかなりの数使われているのでちょっとカバーを外すのが面倒。いずれまた別の機会に中を拝見しよう。ちょっと電圧設定用のポテンションメーターのつまみが出ているのでちょっとした弾みに手で触れてしまって設定がずれてしまうのが難点。

どちらのデュアルトラッキング電源も定電流動作機能は無し、出力ON/OFF機能も無いが、過電流保護機能はついているのでオペアンプを使用したアナログ回路の実験には十分である。

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