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webadm
投稿日時: 2009-10-15 10:02
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
詳解 電磁気学演習
長年購入したまま暖めていた電磁気学の独学を始めようと思う。

電磁気学はMaxwellの方程式で代表される電磁場の統一理論であり、古典物理学でもある。同時に、空間や物質内での電磁気現象を説明したり予測するのに利用できることから、電気や電子工学でも重要な理論である。日本では物理学と工学の双方で電磁気学を競って取り込んだために、一部の用語に関して二通りの表現がされるに至っている。

特にMaxwellの理論でFaradayの電気流体理論の考え方に基づいて数学的に完成させた電磁場(field)は物理学では電場、磁場という用語が、工学では電界、磁界という用語に訳された。そのためそのどちらを使っているかによって著者が物理系(理学系)なのか工学系なのかが自ずとわかる。

本書は工学の学習書なので電界と磁界という用語が使用されている。

巷の本で理学系のものは、物理学の専門家を志す人向けに書かれているので、Maxwellの理論の解釈と物理学への応用が主に書かれていて工学者向けではないので注意が必要である。それらは計算はほとんど用いられず数学的な議論が主である。

それに対して工学系の電磁気学の本は、工学的な計算問題が出来るようになるというのが主題にあって、Maxwellの理論はそれを支える程度しか教えられていない。そのあたりは、いささか一冊の本だけですべてわかるというのは無理なので、Maxwellの原著や今日の理学系の参考書も併せ読みながら読み進めていくことにする。

電磁気学は空間や物質内の現象を扱う性質上、三次元空間の数理を扱うためにベクトル解析の発展を促した。特に流体力学での必要性と、Faradayの電気流体の考え方は偶然の一致である。Maxwellは数学的な手法に長けていなかったFaradayに代わって数学的に表したとも言える。

既に若くはないので、天下り的に書かれた内容を鵜呑みにするという読み方はできないので、個人的に興味のある先駆者のそれぞれの考え方を追体験する形で読み進めていければと思う。できれば計算問題もそうした考え方が納得できた上で解ければ理想的である。
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