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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2019-12-30 0:26
Webmaster
登録日: 2004-11-7
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投稿: 3068
Windows PC での Bluetooth MIDI サポート事情
ふう、もう年末だね。

以前に計画していた、Windows PC用のピアノ音源ソフトでまだ購入していないのを残したまま新年を迎えそうな気分。

というのも、iPadならピアノの傍や譜面台に置いて利用することができるので、もっぱら UVI Ravenscroft 275 を音源として練習に使っている理由のひとつ。

PC用にPianoTEQ 5 Stage を購入したのはもう既にスレッドを書いているのでご承知の通り。

バロック期の曲はやはり PianoTEQ の古楽器音源で弾いたり聞いたりするのが好きなので、練習にも傍に置いて使いたいのはやまやまなんだけど、今のところUSB MIDI接続しか手段が無く、またNotePCとは言え iPadに比べると大きいので場所を取り、ピアノの傍に置いておくというのも苦労します。

Bluetooth MIDIで接続できれば同じ部屋のどこにあってもいいので、好ましいのですが、Microsoft Windows は Apple Computer の iOS や OS X と違って Bluetooth MIDI のサポートが不完全だという事情があります。

昨年だかのアップデートで、Bluetooth MIDI デバイスで使用されている Bluetooth LE デバイスの接続が Windows でもサポートされたので、接続はできるようになったのですが、それは Bluetooth LE デバイスドライバでサポートされているだけで、MIDI デバイスとして使うには、アプリケーションがサポートするか、Bluetooth LE デバイスを仮想MIDIデバイスとして使えるようにするWrapper ソフトが別途必要になるのでした。

検索すると、以下の定番のソフト2つが話題に出てきます。

MIDIberry
loopMIDI

前者はフリーなWindows アプリケーションで、Bletooth LE デバイスとしての Bluetooth MIDI アダプタを含め、従来のMIDI デバイス(USB MIDIやWindows MIDI シンセサイザー)との間をつなぐ中継ソフトみたいなもの。



MIDIberyyを起動すると、既にBluetooth MIDI が接続済みであれば、入力側デバイスと出力側デバイスの一覧にそれが現れます。
出力側にはWindows標準のMIDI シンセサイザーデバイスもあるので、これだけで、Bluetooth MIDIでMIDI キーボードをWindows MIDI シンセサイザーに接続して、鳴らすことができます。
入力側デバイス一覧からBluetooth MIDI を選択された状態にして、出力側デバイス一覧からWindows MIDI シンセサイザーを選択した状態にすると、MIDI キーボードから入力した音がWindows MIDI シンセサイザーに渡って音が鳴ります。

でもこれだけだと、他のピアノ音源ソフトからはBluetooth MIDIデバイスを使うことができません。

そこで、必要になるのが、後者の loopMIDI です。

loopMIDI はフリーな仮想MIDIデバイスを提供します。

loopMIDI が作成する仮想MIDIデバイスは、ピアノ音源ソフトやDAWから、MIDI デバイス(USB MIDIやMIDI アダプタ)として見えます(MIDI デバイス一覧に現れ選択可能)。

loopMIDI自身は純粋にアプリからMIDI デバイスとして見えると同時に、入力側から受信したデータを出力側にループバック出力するという単純な機能を提供するだけです。



なので、先のMIDIberryを使用して、Bluetooth MIDIから受信したデータをloopMIDIに送信すると、loopMIDIは受信したデータを出力側に転送します。既存のピアノ音源ソフトやDAWをloopMIDIデバイスを入力デバイスとして使用することで、Bluetooth MIDIとピアノ音源ソフトやDAWを間接的に接続することが可能になります。



使ってみた感じでは、使用に際して予めloopMID/MIDIberryを起動して設定する手間が要るのと、MIDIberryが間に介在してデータを中継するので、余分なディレイが発生するためUSB MIDI利用よりもリアルタイム演奏では微妙なラグが発生します。

ラグがどれだけ発生するかについては、MIDIberryの設定を、入力と出力共にBluetooth MIDIに設定することで、デジタルピアノから入力した音をデジタルピアノから出すようにすると、デジタルピアノのスピーカーからひとつのキーを押すと2つの音が微妙にずれて鳴ることで確認できます。

暇と時間があれば、Bluetooth MIDIをMIDIデバイスとして使えるようにする単一のドライバを作りたいけど、それは夢のまた夢。

とりあえず前述の2つのソフトの連携で、Bluetooth MIDI キーボードでPianoTEQ 音源を鳴らすことはできたけど、リアルタイム演奏でのディレイは許容ギリギリかも。人によっては許容できないかもね。

やっぱりリアルタイム演奏はUSB MIDIかな。

んじゃまた。
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