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webadm | 投稿日時: 2010-2-21 6:17 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3068 |
期末のアルバイト 定収入もなくなっていつかは路上生活をしないといけないと覚悟をきめているのだが、期末になると何故か予算消化のためのアルバイトの仕事が来る。
これで路上生活を数ヶ月遅らせることができるのでそれはそれで幸いなのだが、納期が超短い。 昔なら1ヶ月とか3ヶ月とかもらって当然な組み込みソフトの開発も一日でとか要求される。さすがに一日はないだろう。 まあ、ソフトウェア開発者は社会の必要悪なので、必要ないならこしたことはないが、しかたなく仕事を出す、仕事が終わったらもう居てもらっては困るという感じ。 もともとソフトウェアはハードウェア開発者が責任放棄した結果生まれたダークサイドなので、本来はハードウェア開発者が責任を持たねばならないはずだが、なにか問題が起きると「ソフトウェアの不具合」とか責任転嫁する。そういう意図で生まれた職業なのだから仕方がないのだが。 かつて大英帝国でバベッジの解析機関の開発で資金集めのために貢献したバイロンの娘で才能豊かなエイダ嬢はガンのために若くして亡くなったが、バベッジが解析機関開発ベンチャー企業のCTOだとすればエイダ嬢はさながらCEOだった。最近エイダ嬢がバベッジの解析機関製作に必要な資金を集めるために書いた貴族向けの紹介文(「解析機関についてのスケッチ 1842年」)の翻訳(「電磁波を拓いた人たち 日本人も歩んだ400年の度」福田益美著 アドスリー刊)を読む機会があったがうかつにも涙が出て止まらなかった。今のソフトウェア開発者の過酷な労働事情を知ったらエイダ嬢は卒倒しているかもしれない。泣いたのは確かに若い日にコンピュータに見せられた時に思い描いた夢と同じだったからなんだけどね。 とりあえずアルバイトの仕事は日中冬季オリンピックの中継放送をラジオで聞きながら進めた。聞いている方よりも実況中継しているアナウンサーや解説者が異常に興奮しているのに驚いた。いろいろドラマがあって思い出深いものになるのかもしれない関係者にとっては。 同時期にトヨタが最新機種でリコールを世界中で行って、とうとう来たかと思った。トヨタも例外ではなく、「ソフトウェアの不具合」と公然と責任転嫁をしているのには、トヨタ終わったなと思った。日本的な勘と経験の世界の限界が来ていることにトヨタさえも気が付いていないということだ。 今回のブレーキシステムの問題でも数理的な知識がある技術者なら問題の条件を引き起こすのを最初から割り出すことが出来ただろう。もしかして知っていても握りつぶしていたのかもしれない。 現代はソフトウェアも勘と経験に頼らずに、数理的に絶対見逃してはならないショーストッパー条件を割り出すことができる。トヨタはそれが出来る技術者を雇っていなかったというべきだろう。ソフトウェア技術者は必要悪で居ないほうがいいという考えだったに違いない。 安全性とかセキュリティとかの問題では数理的な知識が無いと勘と経験では追いついていけない世界であるのを古い人間は理解できないのである。 そう、ボルツマンが言ったように「理論は経験を超える」というのをトヨタの中の人には知って欲しい。 経験至上主義と戦ったHeavisideも理論を残していったが、一方の経験史上主義者は人とともに朽ちて何も残さなかった。 やはりトヨタもスーパーコンピュータが必要なのだ(違う) |
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