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webadm | 投稿日時: 2007-4-16 16:09 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3068 |
ちっとも増幅していない 一応コンデンサを交換する前に他の部品が壊れていないか(特にトランジスタ)確認しようと思い、ちょうど変調アンプは電源も基板上で他の回路から独立しているためやってみた。
実験用電源で15v程度を加えて、変調入力として手近なオシロスコープの1KHzの1vpp矩形波をつないでみることにした。 出力側をオシロのACカップリングで観測すれば、増幅された波形が観測できるはず。 しかし、やってみたらほとんど何も出ない。 入力側から順番に波形を確認することにした。 入力は確かに問題ない1Vppの矩形波が来ている。 その後に初段のトランジスタのベース電位を観測してみるとかなり減衰して鈍った波形が見える。これは入力側に入っているベース電流制限抵抗とベースバイアス抵抗との分圧で減衰しているからだろう。と思った。 しかし電流制限抵抗は2.7Kで、ベース抵抗は33Kだ。そんなに下がるはずがない。 それでも動作点としてはリニアなはずなのでコレクタ電位を観測すれば振幅が大きくなっているはずだ。 が、変わらない。 今度は後段のトランジスタの動作を確認するためにエミッターをACカップリングで観測して、ベースに1Vppの矩形波をコンデンサを介して与えてみた。 するとエミッタフォロアー回路なので増幅率は1だが確かにエミッターに入力と同じ波形が出ている。ということは後段のトランジスタは壊れていない。 前段のトランジスタが壊れている可能性が高い。 更に1Vppの矩形波を前段のトランジスタのベースに加えてみたが、やはりコレクタ電位には同じレベルの波形が現れるだけだった。 試しにエミッターに与えてみた、驚いたことに極めて大きな増幅波形がコレクター側に現れた。 なんだこれは。 1Vppの入力がだいたい10Vppに増幅されているので10倍(10dB)のアンプとなっている(設計とは違う動作だが)。 しかし何故エミッターに加えると出てくるのか。 実装状況を見てみると間違っているはずもない。 やはりトランジスタの中がどうにかなってしまっているのだろう。 ちなみに前段のエミッターに入力を入れて増幅している状態で後段の出力を容量の抜けた電解コンデンサを介して観測してもちゃんと10Vppの波形が見える。 ということは前段のトランジスタの故障ということが確定した。 例の電解コンデンサは容量抜けしているが、0.01uFもあればACカップリングとしては十分らしい。 しかしエミッター入力で増幅された波形には奇妙なノイズが重なっている。 エミッター入力で増幅している際にベース電位を観測しても何も現れない。 奇妙なノイズは非常に高い周波数までスペクトルをもったホワイトノイズらしい。オシロのタイムベースを上げていくと際限なく測定周波数が上昇していく。200Msのオシロで最大200MHzとか表示が出る。低いレベルのところで電子雪崩効果が起きているのかもしれない。期せずしてアバランシェ増幅効果を引き起こしているということだろうか。 ということでこのトランジスタはちょっと変質してしまっているようだ。 代替のトランジスタを見つけないと。 BCY59IXは古い時代のトランジスタなので直接互換なトランジスタは現在は存在しない。 けれどもAF帯域で10dB程度の増幅であれば沢山手持ちのある2SC1815が使えそうだ。耐圧も遙かに凌いでいる。FtはBCY59IXが200MHzなのに対して2SC1815は80MHzだがオーディオ帯域で使う分には無視してよいだろう。 取り替えてみるか。 そういえば異常な発振を引き起こすVCOの電源制御にもこれと同じトランジスタが使われているのを思い出した。もし似たような現象が起きているとすると、200MHzの電源スイッチングが起きてしまうことになる。VCOの異常発振はそれが原因か? 新たな展開が |
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