フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿者 | スレッド |
---|---|
webadm | 投稿日時: 2007-7-30 3:36 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3082 |
プリント基板回路の追い方のこつ 今回故障原因を突き止めるためにHP4951Aのベースボードの回路をリバースエンジニアリングする必要があったわけだが、かなりうまく行った。それにはちょっとしたこつがあった。
導通チェックにマルチメーターの抵抗測定モードを使うのだが、通常のデジタルマルチメーターだとオートレンジなので導通していなくても回路的に電流が流れれば抵抗値が出てきてしまう。これだと表示された抵抗値から導通しているのか単にわずかな電流が流れているだけなのか読み取る判断が必要となり効率が悪い。 そこでオートレンジではなくマニュアルレンジ設定で最も低い抵抗測定モードにする(199Ω以下)。すると導通しているかどうかを確認することができる。実際にはプリント基板の配線長やトランスやインダクタの直流抵抗、テスターリードの接触抵抗などで少数点以下の値は微妙に変わったりするのは読み取る必要がある。 これによって電源が供給されているところやパターンでつながっているところをかぎ分けることができる。あとはパターンに目をこらして本当につながっていそうなのかを裏を取る必要がある。グランドとかはプリント基板を光源にかざして透かして見ればベタGNDに十文字につながっているのが見えたるするので確認できる。必ずパターンの見た目から判断するのではなく導通しているのを抵抗値を測定して裏を取ることが肝心である。 あとはどんな回路構成なのか予め予想を立てたり、部品の種類を特定してつながっている先の予想をたてるというのも効率的な追跡には必要である。 あとはそうやって結線を調べ上げて回路図にしてみるとおかしなところが発覚することがある。その場合は、改めて導通を確認したりする必要がある。視覚に頼っていると基板の裏表で位置関係を勘違いしたりすることがある。 今回はCRT回りの回路を少し解析して意外と単純な回路構成で直線性の良い偏向が行われているのを知った。今時CRTの制御回路など覚えても役にたたないだろうけど。アナログ回路のシンプルさと再現性の高さに関心させられる。 |
フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿するにはまず登録を | |