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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2007-8-2 17:50
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3068
BCLだった頃
中学生の頃にBCLに夢中になっていた自分が居た。

購読していたラジオの製作とかに全国のBCLの読者から寄せられた各局の珍しいベリカードが紹介されているのを眺めるのが楽しみだった。

ベリカードを集めるようにまでなったのはやはりラジオの製作で紹介された博多放送のベリカードだった。

魅了されたというべきかもしれない、今でも記憶に焼き付いている、和服姿のお姉さんが横膝で座っている姿のすてきな博多人形が写っていた。

どちらかといえば、BCLの魅力に魅せられたというよりも、博多放送のベリカードの博多人形のお姉さんに魅せられたと言ったほうが正しいかもしれない。

といっても東北の片田舎で博多放送を傍受するのは容易ではない。

しばらくは受信できる放送局に受信報告を出してBCLの仲間入りをしだした。

当時は全国的にBCLがブームになった頃でもあり、各メーカーから競うように新しい高性能ラジオが発売されていた。姉も何故かパナソニックの新型ラジオを購入した。そのままそれは私の愛用機になってしまったのだが、新開発FET高周波増幅一段というのが売りの機種で、確かに感度は抜群によかった。

夏のある日、FMバンドが大変なことになっていたことがある。普通はチューニングつまみを回しても入るのは地元のNHK局が2局だけのはずが、どこを回しても沢山のNHK局が受信出来るという状態に。もしやと思って見ると普段は弱くて受信出来ないFM東京とかが明瞭に受かる。スポラディックE層が出ていたのである。

お祭りはあわてふためいている間にすぐに終わってしまってしまい、またFMバンドはノイズだらけのいつもの状態に戻ってしまった。

その後なんかの拍子に、たぶん雷が近所に落ちたとかの時にパナソニックのラジオの感度が著しく落ちてしまって、ローカル局もノイジーになってしまった。

どうやら高周波増幅段のFETが飛んでしまったらしい。当時はどれがFETかわからなかったが、パナソニックに回路図を請求する手紙を書いたところ送ってくれた。当時はラジオは修理用にメーカーが回路図を無償で提供してくれていた。今ではそんなことはないだろうけど。

しかしその回路図を見て驚いたのは、回路図には載っていても実際には実装されていない回路や部品が沢山あるという事実。提供された回路は最初の版らしい、その後の設計変更や回路変更は反映されていない。普通メーカーでも回路変更が後に発生しても図面は修正せずに変更指示書(ECO)だけを追加していく形だったのだ。

それでも高周波増幅段にFETが使用されているのは確かだった。その場所も突き止めた。小さな錠剤ピレットの様なセラミックパッケージに足が3本直角方向に出ているやつだった。

とりあえず交換しないとほとんど使えないので、特性的に一番近そうなFETを見つけて取り替えてみた。

なんとか感度は普通になった。

そうやってようやく念願の博多放送が受信出来る好機が巡ってきて胸を躍らせて受信報告を出した。

ベリカードが届いた。でもその絵柄は長年あこがれていたあのお姉さんではなかった。ベリカードは毎年絵柄が変わるのだった。

それを最後に私のBCL歴は終わった。

当時はSONYからスカイセンサーシリーズが出ていて同級生でもそれを購入して自慢している子もいた。みんなでラジオを持って近郊の山に登ったりして遠くの局を受信できないか実験をしたりした思い出も懐かしい。

ヤフオクとかでも当時登場した各社のBCL向けラジオが沢山売りに出ている。それを眺めながら思い出してみた。
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題名 投稿者 日時
 » BCLだった頃 webadm 2007-8-2 17:50

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