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webadm | 投稿日時: 2017-8-13 11:11 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3082 |
Re: ピアノ教本 ふう、一ヶ月のご無沙汰でちゅ(´Д`;)
前回「大人のための独習バイエル(下)」のステップ3に取り組む予定までは書いたよね。 ステップ2が4ヶ月もかかっても満足のいかない仕上がりにしかなってなかったことを反省して、練習方法というか譜読み段階の取り組み方を以前紹介した「現代ピアノ演奏法」ライマー=ギーゼキングの方法を取り入れみることにしました。 以前は譜読みはまず片手で弾いてみて耳で聞いて曲を覚え、難所を見いだすという耳コピー主導型でした。 耳コピー主導の問題点は、なんといっても「譜面を良く読まなくなる」という点につきます。 中の人は耳コピーに慣れているので、一回弾いただけで覚えてしまいます。間違って弾いてもそれを正誤の区別無しに覚えてしまうので、後で弾き間違いを無くすのに大変時間を要します。 なにせ中の人は宴会の後のカラオケのために以前歌ったのと同じ曲を歌いたくないので、Youtubeで新しい曲を覚える時も1回か難しい曲でも2、3回聞けば覚えて歌えてしまうので困ったものです。 なので今回は中の人に黙ってもらうように、下記の新しい譜読みのルールを徹底しました。 ・譜面だけ読んで頭の中で旋律が奏でられるようになるまで絶対に鍵盤で弾かないこと ・インターバルが3度以上あるパッセージの部分を洗い出して譜面にマークする(間違えやすいところ) ・ポジション移動が伴うところではポジション移動インターベルを計算して予め譜面にマークする(そのつどいくつ移動するか考える必要が無いように) ・転調のある中間部とかにはその旨マークを記入 これだけやれば、実際に鍵盤で弾いて確認しなくても運指の勘所とかは予めわかりますので、あとは頭の中でシミュレーションするだけ。 やってみて気づいたのが、下記の点 ・最初の頃は頭の中で(実際に声には出さない)階名で旋律を歌おうとすると、ピッチがあやふやで、所謂音痴体験をしたような気分になる ・中の人に旋律を耳から入れないように、ピッチに不安がある場合には、鍵盤で出だしの一音か、その調の基音だけを弾いて音取りすることだけは許容する必要があった(そのうち慣れるとすぐその必要もなくなりました) ・階名で頭の中で旋律を歌う場合に固定ドよりも、移動ドの方がしっくりくるのに気づいた(移動ドはその調の基音をドとして歌うのに対して、固定ドは所謂中央のドにドのピッチを固定する方法) ・頭の中で間違えずに歌えるようになってから、鍵盤で弾くとほとんど間違えない(最初ゆっくり弾いた場合9 ・以降通しで弾いても、間違えることが極めて少ない(運指が難しいところとかではうっかり間違えるけど、頭の中では正しく歌っているので、気づかない)、中の人は以前のように駄目出しをしない(演奏が途中で止まったり、やり直そうとしたりしない)、本当に最後まで弾いたのか記憶が残らない(何をどう弾いていたのか覚えていない) という驚愕の結果でした。 今までだと通しで弾いて仕上がりが近いなと感じるのに2〜3ヶ月かかったのですが、今回は1ヶ月で間違えることも少なく仕上がりが早いという結果になりました。 よく考えれば、耳から音楽を聴くという年月が長かったので、聞いた曲は細部まで頭の中で再プレイできるものの、それを演奏できるわけではありませんでした。それはあくまで、鑑賞するための耳の記憶でしかなかったわけです。 小さい頃から神童と呼ばれる人たちは、子供の頃に皆そうだったように、大人の会話を聞いて、意味も知らないのに、悪い言葉を的確に次の日から使いこなすようになるのと一緒で、耳で聞いたのを、そのまま指で鍵盤で再現できるのだと思います。 外国語を学ぶ時も、辞書とか本とかいくら読んでも上達しないけど、実際の会話を聞くと、知らない言葉の使い方やニュアンス、イントネーションを瞬時に体験するので、それを自分で使う機会が訪れた時にそれをすかさず再現すると確実に上達するので、英会話教室が無くならない理由はそこにあります。 なので、新しい練習曲に取り組み際には、誰かの模範演奏を聞いて覚えるというのは効率が良いようで、初心者はプレイヤー耳を持っていない限り、リスナー耳でしかないので効率が悪い。また聞いた時のインパクトが強く記憶に残るので、最初に聞いた演奏のニュアンスに染まってしまうという危険が潜んでいます。 ちょうど短編小説あるいは小節を読んで、想像力を最大限に働かせて場面をイメージするように、譜面を読んで自分の中でベストな演奏を想像して、曲想を掴んだ上で、第三者の演奏をその比較のために聞くのは良いと思います(ショックも大きいですが)。 今回は譜読みだけで暗譜というまでは課せませんでしたが、間違えずに最初から最後まで頭の中で奏でられるようになるまでは、絶対に弾かないという鉄則を徹底したことで最初譜読みに時間を要しましたが、毎日間違った演奏を繰り返すという愚を無くすことができました。 最初は詳しい譜読みに時間が必要でしたが、やることが決まっているので、慣れてくれば通しでゆっくり弾くぐらいの時間で譜読みが出来るようになりました。 譜読みの段階で解ることが以前に増して増えたというのも実感します。 ステップ3は、ステップ2の時より曲数が少ないのですが、1分前後の演奏時間の曲も増えたので、課題曲を合わせて総演奏時間は10分程度と短くなっています。 なので毎日の練習時間30分は、日課の「Pianoprima Excercise」の0、1を5分、「大人のための独習バイエル(下)」のステップ2の全曲メドレー13分、ステップ3の全曲メドレー12分という構成にしています。ステップ2は譜読みが甘かったので未だに満足いかない状態です。やっぱり最初の譜読みが肝心だよね。 さてステップ3の全曲の独自アナリーゼと感想は仕上がった時の次の機会にして、それまで読んだ本の紹介をしたいと思います。 最初に紹介するのが、以前も度々登場した青柳いづみこ著の「我が偏愛のピアニスト」。 著者が偏愛するピアニストって、どんな変な人たちなんだろうと、勝手に想像して最初に読み始めたのですが、蓋を開けてみれば、前書きにもあるように、著者が学生時代から一期一会で知り合った知る人ぞ知る名ピアニストの方々と後年の雑誌企画でのインタビューに基づいた連載記事を一冊にまとめたものという感じでした。 昔からプロのピアニストはあまた沢山居るので、ピアニストという名称でひとくくりにしてしまうと実際に演奏を自分の耳で長い間聞かないと外見でしか区別がつかないというのが事実。 やはりピアニストであり文筆家でもある著者の本領を発揮して、文章だけでその人のピアニストとしての個性や特徴を最大限に紹介しています。 しかしそれはやはり文章で音楽を表すのには限界があるので、この本を読んで、紹介されているピアニストの演奏を一度聴いてみようとなるのには十分すぎる内容だと思います。 次に紹介するのも「六本指のゴルトベルク」青柳いづみこ著 ゴルトベルクというと言わずと知れた、大バッファの「ゴルトベルク変奏曲」のこと、では六本指とは? 本書のタイトルの元ネタは、映画で有名になった、「羊たちの沈黙」とその続編「ハンニバル」、トマス・ハリス著、に登場するレクター博士が六本指で、バッファのゴルトベルク協奏曲のアリアを幻聴する小説内のエピソード。 日本の女性ピアニストは小さい頃にピアノの練習をしながらミステリー小説やサスペンス小説を読むという離れ業をしていた人が多い気がする。今まで紹介した本でも、角聖子、青柳いづみこ、どちらも著書に子供の頃に練習曲を弾きながら譜面台には好きな小説を開いて読んでいたという体験を書いている。 もしくはそのお二人だけ例外だったのか? 他のピアニストでも居そうな気はする。 この本は著者がそうして子供の頃から夢中になっていたジャンルの小説でひときわピアノと関係の深いものをピックアップして、一挙に紹介しているもの。 へえ、こんなにピアノに濃い小説家が沢山いたのね、というのが正直が感想。それにしても、どんだけ読んでいるのかと。長い読書生活のたまものですね、それと文筆家ならではの視点というか目の付け所が違う、ピアノの話題が出てきても、ピアノに疎いと印象に残らないし、深く探ることもしないしね。 自分の好きな分野の話題が出てくる小説があれば、記憶に残っているのと同じだよね。 内容は最初はレクター博士のことで持ちきりだけど、後半はそれ以外の小説で、ピアノに濃い小説(もしくは有名な映画の原作小説)が次々登場します。 映画とかでも今まで見た中にもピアノの話が出てくるものを知っていますが、この本には出てきていないのでは、「グッドウイルハンティング」が記憶にあります。主人公は子供の頃に父親から虐待を受けた天才的な数学の才能を持つ男子、そこでこれらの生涯の伴侶となり得る大学生の彼女に出会うことになるのですが、その時の彼女が自分の伴侶に出会ったと核心した時の会話にピアノの例えが出てきます。 最近になってYoutubeで見た「The Piano](邦題はピアノ・レッスン)は、劇中に主人公役の自ら吹き替えなしで演奏するマイケル・ナイマン作曲のピアノ曲(The Heart Asks Pleasure First)が有名。「グッドウイルハンティング」は子供が見ても良い映画だけど、「ピアノ・レッスン」は18禁シーンがあるので、子供に見せられないのが難点。大人になってから見てね。 The Heart Asks Pleasure First は世界中の沢山のアマチュアの間でカバーされているけど、はぐれコンサートピアニストのValentina Lisitsaは何故かマイケル・ナイマンの曲に惚れ込んでしまったようで、youtube を介して自身のカバーしたアルバムのプロモーションビデオをいくつも公開している。さすがにいつもながら心がこもった演奏には聴き惚れる。 若い頃は隔月で海外に仕事で出かけていたので、行き帰りの飛行機内で最新の映画を見る機会があったものの映画館に足を運んだのは数えるぐらい、どこかで見た記憶があるのは大抵飛行機で見たものだったような。 近年は映画も音楽にお金を惜しまないので、優れた作品が作られているよね。 本書では映画でのピアノ曲については触れられていないけど、個人的には下のyoutube動画を見て、その後で youtube で映画(実在する人物の実話をベースにした、Intouchable:邦題は最強の二人)そのもの見て二度感動した覚えがあります。 Ludovico Einaudi の作品はたくさんの人がカバーしているよね。その中でも上のLéiki Uëda というピアニストは初めて知る存在。名前がウムラウト記号を使って書かれているけど、生粋の日本人であることは確か。日本在住ではなく、ドイツかそのあたりで研鑽してそのままあちらに在住し、あちらでお嫁さんをもらったのかな。海外で研鑽する日本人ピアニストは年々増えているから、この水準の演奏をする人はざらに居るので注目を得るというのはむつかしいのかも。 もうひとつ youtube で今まで見たことがなかった気になるSF映画の名シーンだけ切り取って沢山アップロードしている人が居て、芋づる式に見て行ったら、どうせなら断片ばかりじゃなく本篇を見ないという罠にかかって、youtube でレンタル視聴して感動したもうひとつの映画、以下のピアノ演奏カバーも映画を見るきっかけでもあるけどね。 演奏している Kylelandry は youtube ピアニストとして有名。デジタルピアノでの演奏が秀逸、男性らしい力強い演奏も特徴。人気があるので、ニューヨークで生のグランドピアノ演奏によるコンサートを開いたりしているほど。 続いて読んだのが「音楽と文学の対位法」青柳いづみこ著 この本は、著者のライフワークでもあるドビッシー研究の過程で発見した19世紀に生きた同時代の著名な音楽家と著名な文学家が実はかなり相互に影響を及ぼしあっていたのではないかという仮説を題材としたもの。 さすがに19世紀のヨーロッパ大陸で生きた名だたる作曲家や文学家の名前は記憶になっても、普段どんな社交生活をしていたのかや、どんな人々と出会っていたり、見聞きしていたのかというのは本当に調べた人でないと書けない。 後で紹介する本もそうなのですが、著者の綿密な下調べは半端なものではなく、やはり論文を書いている人だけあって、自身の結論に導くために必要なものと、読む手(素人も含む)が退屈しないような興味深い短いエピソードとかも忘れずにプロットしている点。 微細に紹介はできないので、読書感だけにとどめまずが、一番興味深かったのは、第5章のラウェルとレーモン・ルーセルで、ラウェルがジジというゼンマイ仕掛け(clockworks)のおもちゃをコレクションしていて、その中の一つナイチンゲールという小鳥がお気に入りだったということ。それにすでにその時代に今でいうサイバーパンク小説の原点というべき作品が数多く書かれているのが紹介されていてびっくりした。 個人的には、EverQuest で Gnome の故郷を初めて訪れた時にたくさんのClockworks(人型や生き物を模倣したロボット)が当たり前のように生活しているのを見て衝撃を受けると同時に、初めてではない、どこか不思議な親近感を感じたのを忘れない。 たまたまyoutubeで昔のFM東京でやっていた「小室等の音楽夜話」で当時衝撃的に登場した森田童子がゲストの回の録音を聞いた時、小室等が新アルバムジャケットのイラストが人造人間風だという話をふったときに、森田童子が、機械とかロボットが人間のように歌ったり演奏したりする姿にずっと憧れていた、とかいうようなことを話していたのが強烈に記憶に残っている。 そんなこんなで、自分自身のルーツをこの本は見事にカミングアウトしたという点で他の内容はほとんど忘れてしまったけど、そこだけは鮮烈に記憶に残って今も、考え続けるべきテーマとなっていたりする。 この本の最後は著者が専門とするドビッシーの章で締めくくられているが、そこだけ読んでも面白くないので、最初から最後まで順番に読むことをお勧め。 さて次に紹介するのは「グレン・グールド未来のピアニスト」青柳いづみこ著 先のゴルドベルクつながりで選んだのですが、グレン・グールドは20世紀のカナダ人のピアニストで、バッファのゴルドベルク変奏曲で劇的なレコードデビューを果たしたことで記憶に新しい(といっても私が生まれた頃の話)。 20世紀の有名なピアニストは数多く紹介しきれないですが、その中でも忘れられてはいけないという一人に入っていると思います。 他の同時代のピアニストの中では異質なのは、早々に演奏家生活を引退してスタジオ録音での音楽活動に専念したという点。 未来のピアニストという副題は、そうしたライブでの演奏で最上を目指す従来型の典型的なピアニストと違って、満足いくテイクがとれるまで何度も弾き直し、結果が良ければ複数のテイクを編集でつなぎ合わせて完成させるというスタジオならではの音楽作りを取り入れていった新しいタイプの人を指しているのかもしれません。 それだけではなく、20世紀は音だけのラジオではなく、映像を伴ったテレビという放送媒体が主流になった時代でもあり、それに向けた独特の音楽レクチャー番組を企画製作したのも彼の新しいピアニスト像でした。 何度見ても話がむつかしくて何を言っているのか未だに理解できません、それに番組の途中で切れてるし(´Д`;) 下の番組ではもう少し素人向けに内容が構成されていてバッハが身近に感じられるかも。 依然として難しい解説の意味は不明ですが、この時はバッハの対位法(Counterpoint)に関して焦点をあてているのだけはわかります。 Youtubeを検索すると、彼が残した沢山の映像ソースを見ることができます。それまではピアニストというと、演奏会での姿以外はプライベートで秘密という印象が強いですが、彼は自身の日常の練習の様子や、散歩中の様子を映像に残しテレビで放映していたりします。子供の頃にすでにテープレコーダーで自分の演奏を録音して聞き直していたというのですから、その頃にすでに将来の芽はあったのでしょう。 このドキュメンタリーでは実際に彼の本番録音時の一部始終が記録されています。何得できる完璧な演奏ができるかどうか演奏後にすぐ再生して念入りにチェックしています。弾くだけでなく聞くために二倍の時間の集中力が必要ですね。 彼の演奏スタイルで有名なのは、ピアノを弾きながら同時に鼻歌(ハミングみたいな感じ)で演奏しているのとは別の声部のメロディーを歌っているという点です。レコードにもそれがマイクに載って録音されています。 本書を読むと、彼のハミングが強くなるのはピアノの響きが期待に反して弱いときだと書かれています。 革職人だった父親に作ってもらった折り畳み式のマイ椅子を演奏の時には常に携帯して持ち運び使用していたのも有名。椅子の高さもかなり低く、手がかろうじて鍵盤の上である以外は腕は鍵盤より下という異例な姿勢。それが彼の演奏スタイルや表現手段に強い個性を与えていたということも言えます。 このドキュメンタリーでは、本書にも出てくる、彼のマイ椅子に関して遺書に書いてくれれば、スタインウェイ社が永久保存して歴代の名ピアニストの愛用椅子と同様に展示するよという冗談のような本気の会話が最初に出てきます。最終的にはその話は冗談で終わり、彼の死後遺品のすべてはカナダ国立図書館に寄贈された。 そんなこんなで、かなりページ数がありますが、著者のグレン・グールド研究の成果を一挙公開という感じがします。それでいて長いとか退屈とかいう感じは一切なく、ページ毎に新しいことや知らないことが書かれているので大変読み応えがありました。 やはりというか文章だけでグレン・グールドの世界を語るのは限界があるのは確かですが、著者は十分それをやってのけていると思います。あとは実際に彼の音源や映像に接すればよいだけです。 次に読んだのが「ショパン・コンクール」青柳いづみこ著 以前に紹介した有名な「チャイコフスキー・コンクール」中村紘子著を彷彿させるようなテーマの本を手にとってみました。 日本人も毎年数多く参加して、入賞者も多く輩出しているもののまだ優勝者が居ないというポーランドはワルシャワで開催される国際ショパン・コンクールについて実際に公式記者として取材活動をした著者の視点によるコンクールの過去・現在・未来を述べたもの。 ショパン・コンクールは、過去にいろいろ有名な事件があったことでも知られています。 どうしてそんな事件が起きてしまうのかという疑問から本書は始まっていますが、取材や多方面からの調査を通じて見えてきたのが、ショパン・コンクールの目的と目標が内在する自己矛盾にあるというのが著者の洞察。 何をもってしてショパンらしい演奏と言えるのか、聴衆を魅了する演奏とは同意なのか? ショパンらしい演奏といった時点でもすでに相反する2つの立場が存在します。譜面に忠実(新即物主義的)な派と、聴衆を最大限に納得させる独自の解釈や表現ありな派とに分かれてしまいます。 19世紀後半から20世紀初めごろには譜面に忠実な演奏が高く評価されましたが、現在のピアニストの演奏と聞き比べると、落ち着きがあるものの、個性を抑制しているようにも聞こえます。安心して聴けるというのが正直な感想。最近の人の演奏は聞くのが怖い気がします、もし途中で自分が気にいらなくと感じたらどうしようとか、聞く前から気になってしまいます。 ピアニストでもある著者の強みを活かして、さまざまな視点や人物に取材してひとつのショパン・コンクール論をまとめたという感じがします。 なかなか国際音楽コンクールの内情とか性質とかは参加しようとしない限りわからないかったり、参加してもなんだかわからない理由で振り回されることがあるのは想像できます。 採点システムとかも、以前問題があってその都度改善されていったフィギュアスケートの例にもあるように、開かれたコンクールという立場も明らかにする意味のある本だと思います。 過去にTV局が企画取材編集したショパン・コンクールのドキュメンタリー番組を youtube でいくつか見ることができます。 これは1985年にブーニンが優勝し、日本のミッチーこと小山実稚恵が入賞した年のドキュメント。小山実稚恵さんはホテルで居る時も集中力を絶やさないように詰め将棋の本を持参するというユニークさ(´∀` ) こちらはその5年後の1990年の1位無しの2位ケビン・ケナー、3位が日本の横山幸雄という時のもの。 今回はここまで。 まだ先月から読み始めたバッハのピアノ演奏法第二部があるんですが、まだ十分読み切っていない(内容が濃すぎて読み終えられるのか謎)の本もあって、それは一段落したら、読んだ意義も含めて紹介することにします。 んじゃまた。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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ピアノ教本 | webadm | 2016-9-19 5:59 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-10-23 22:12 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-10-30 8:03 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-11-4 6:55 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-11-13 11:39 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-12-5 2:35 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-12-11 23:58 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-12-24 1:25 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-12-25 22:23 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-1-3 4:45 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-1-22 3:37 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-1-30 9:19 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-2-6 5:06 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-2-12 4:19 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-2-19 0:49 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-3-21 3:37 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-4-17 21:54 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-5-8 0:06 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-5-28 21:31 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-7-2 21:55 |
» Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-8-13 11:11 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-9-20 12:33 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-12-2 22:07 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2018-1-12 11:12 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2018-1-29 5:48 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2018-5-5 2:28 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2018-9-9 20:31 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2018-9-30 22:06 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2018-10-7 14:58 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2018-12-23 22:37 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-2-20 10:29 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-4-14 23:51 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-4-21 7:29 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-4-29 12:39 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-5-4 5:01 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-5-4 23:11 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-5-16 12:44 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-5-26 19:33 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-7-5 10:32 |
バイエル卒業(´∀` ) | webadm | 2019-8-5 0:50 |
Introducing Pianoprima EXERCISES | webadm | 2020-8-11 6:27 |