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webadm | 投稿日時: 2006-5-2 2:55 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
なんとかプローブを外しても動作するようになった ブレッドボードと実際に組んだ回路とでは定数が違っていたことに気づいた。
もともと10Kオームを初段のベース電流制限抵抗としてブレッドボードでは付けていたが、実機では5.6Kオームだった。一見どうということもないはずが実機では思わぬことが起きていた。 実機の出力波形がブレッドボードのとは似てもにつかずつぶれている上に階段上に段差がある。入力から追っかけていくと、初段のトランジスタのコレクタ電圧と比較して観測すると慟哭の事実が判明。 なんとパルス幅がコレクタ出力上では倍に伸びている。良く見ると入力となるプリンタポートのD0の出力にわずかな段差がもともとあることがわかる。まさかこのわずか0.1v程度の段差まで増幅してしまっているのだろうか。 実際にはそうだった、ブレッドボードと同じ抵抗値に上げてみるとそのわずかな段差まで増幅してしまうことは無くなった。 あと出力レベルが低いのは出力イネーブル信号がファンアウトが多すぎて電圧が低下してしまっているため、ON状態ではエミッタ電圧がベース電圧-0.7vを超えることが無いため予想に反して波形が低い結果となっていた。 仕方がないので問題となっているTCK用のバッファだけ特別にエミッタフォロワー回路でバッファした出力イネーブル信号を使うことにした。これだと3.3-0.7=2.6v程度になるため、ぎりぎり出力はHレベルの閾値を超えるはず。 やってみると出力波形は入力に忠実になったが、まだプローブをつけないとまともになにもできない。入力となるTCKラインに300pのセラコンを付けている回路を良くみかける。確かにそこにプローブをつなげておくと動くときがある。仕方がないので魔法のプローブを付けると動く部分には300pのセラコンを片っ端から付けていくと、どうにかプローブを外した状態でもAuto detectが失敗しないようになり、読み出しや書き込みも出来るようになった。 MITOUJTAGも通常サンプル(サンプル後に表示更新)と表示しながらサンプルのどちらも使えるようになった。IO1が常にHになっているので結果はあっていると信じよう。うまくいかないときは皆赤で0出力のような表示になる、ターゲットをつながない状態や電源を切った状態でサンプルするとそれと同じ表示がされる。おそらくCPLDは受動的な動作なので結果がまともかは判断ができないと思われる。 サンプルが終わって表示が終わった後も9999のまま計測中表示なのはstatusバーのupdateをし忘れだろうか。実際redrawを発生させるようなwindows上の操作を行うと待機中にstatus表示が変わるのでそうだろう。 通常サンプルもこんな感じ。終わった後も"9900 計測中"と終了直前の状態のままなのは気持ちが悪いので直して欲しいが製品版では直っていることを期待しよう。 よせばいいものをMITOUJTAGで書き込みが失敗するのをなんとかしようと他のJTAG出力バッファについてもTCKと同じように回路を修正した。その結果、MITOUJTAGのロジアナ機能がまったく正常な表示をしてくれなくなってしまった。 なんとかQuartus IIでのプログラミング操作は出来るので当面プログラミングはそちらでやればいいのだが。それにしても波形が変だ。 上の方が入力となるTMS信号で下側が出力波形。パルス幅は忠実だが段差が出来ている。これがどうしてそうなるのかは謎なのでこれから解明。TCKパルスはだいたいこのパルスの中間あたりに入るので、段差のあるためsetup時間を十分満たせないのが原因と思われる。 ちなみにQuartus IIが比較的こんなインチキケーブルでもまともに動くのはパルスのH時間が長めでLが短めなため。MITOUJTAGはその逆でH時間が短めでL時間が長め。そのためタイミング的にかなり厳しい。 |
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