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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2021-10-7 9:03
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3068
The PIANIST'S GUIDE TO STANDARD TEACHING and PERFORMANCE LITERATURE(JANE MAGRATH)
ふう、昼間は室温30°C越えるけど、夜になると急に温度が20°C台まで下がって寒くなるね(´Д` )

さて新たにスレッドを起こしたのは、だいぶ前に買ってあった書籍を紹介するため。

ピアノ教室に通って先生に師事している場合には要らないかもしれないけど、独学な人には必須かも。

独学で何が難しいかというと、現在の自分の力量を向上させるのに最適な課題曲をどうやって見つけ出すかという点だよね。

ピアノ教室によっては予め取り組むべき曲がテキストや標準のカリキュラムで用意されていて、生徒はそれを順番にこなしていくと自然に無理なく演奏能力が身に付いていくように教授法が確立しているのでその問題はないよね。有名なところではSUZUKI METHODがあるよね、テキストも出版されているのを自分で買って順番にレッスンで教わるというもの。

まあ、与えられた課題曲が嫌いでも選べないという不自由さはあるけどね。

一般のピアノ教室だと、市販の教本や曲集本から抜粋して取り組むので取り組む曲の選択肢は拡がる感じ。どれが生徒に相応しいかは先生が吟味して生徒の希望は必ずしも承認されないこともあります。

で独学の場合は、

(1) 段階的に演奏能力が向上するように組まれた教本か練習曲集を見つけて取り組む
(2) 世界中のピアノ演奏能力検定機関が定めている難易度レベルに応じた課題曲を難易度の低い順から取り組む
(3) 幅広い時代のクラッシク曲に独自の難易度評価を与えている出版書を参考に難易度の低い作曲家の作品や曲集に取り組む

私の場合は、バスティンとバイエルが(1)に相当するかな。(2)はPTNAのPiano STEP Level検索ページを使って、バイエルの次ぎに難易度が高く、バッハの三声インベンションにたどり着く最短ルートを模索しています。(3)は、ピアノ難易度とかで検索すると出てくる個人のピアノの先生が残した教本や曲集の難易度表が参考にしたり、今回紹介する本が知らない作曲家も含めてバロック、古典、ロマン派、近現代のクラッシク作曲家の作品を演奏難易度付けしているのを参考にしています。

The PIANIST'S GUIDE TO STANDARD TEACHING and PERFORMANCE LITERATURE(JANE MAGRATH)



Alfred publishingから出版されているこの本ですが、おそらく日本語訳は出ていないと思われ、英語版原書のみになります。

Alfredというと大人向けの同じ名前の教本シリーズがあったけど同じ出版社かな? 

この本の副題は下記のように書かれています。

An Invaluable Resource of Piano Literature from Baroque through Contemporary Periods for Teachers, Students and Performers.

拙訳すると、

教師、生徒それに演奏家向けのバロック期から近現代期までの間のピアノ作品の価値ある資料。

つまり、ピアノの先生もバロック以降の鍵盤曲や作曲者をすべて知っているわけでもないし、生徒は言わずとしれず、演奏家も有益なレパートリーを拡げるために、忘れられた作曲家のお宝作品を見つけるのに役立つ資料ということに。

たしかに分厚く、沢山の作曲家と作品が取り上げられています。

前書きの後に、凡例につづいて、本書で取り上げる作品や曲集の難易度評価の基準が10段階で定義されています。



入門から上級の入り口ぐらいまでをカバーしているようです。十分です。

バロック期の分類では、バッハとそれに関連する曲集がいくつも取り上げられていて、その中に、個人的に取り組んでいる、Anna Magdalena Bachの音楽帖もあります。

ちょっと一部見てみましょう。



AMBで良く知られている曲はレベル4〜7までで、二声インベンションまでの架け橋になるという予想はあってました。

AMBの後半の曲は、C.P.E.Bachの曲とか難しいですが、それでも4〜7の範囲内です。



では二声インベンションの難易度はどんな感じでしょうか?



おお、予想通りAMBの続きに相応しいですが、レベル9とかありますよ(´Д` )

著者の解説では、よくある間違いとして、小さい子供に早くからインベンションを与えることだと書いています。

確かにインベンションの準備用の曲集が出版されているのはそのためですね。

二声インベンションですら、上級レベル目指してまっしぐらな感じなので、初級者から見ると断崖絶壁を上るような感じかも。
その前にもっと力付けるべきだろうと。

やっぱブルクミュラーさらっておくか。

著者によると、バッハの小プレリュードの一部とか易しいのがあるので、少し回り道をすべきと解説されています。

バッハと同じ年のヘンデルの残した小品も難易度的には高くなく、インベンションの下準備には良いかも(練習曲ではないので演奏時間は長いので注意)。



ヘンデルのサラバンドとか憧れだけど、短めの主題と変奏形式なので躊躇していたけど、著者はレベル4としているね。一応リストに追加。

さて、当面の目標にしている三声インベンションはどうでしょうか。



ぐは、レベル9〜10ですよ、吐血(;´Д`)

著者は親切にも、インベンションの曲は基音が低い調の順なので難易度順ではなく、順番に取り組むのではなく、易しいものから順に取り組むべきだと書いてあります。それは大抵の出版社の解説でも取り組むべき順番がガイドされている理由でもあるよね。

PTNAのPiano Step level検索で見ると、二声インベンションと三声インベンションは、バッハをスキップして古典期とロマン派に向けて最短ルートを走った人が後からでも取り組むべき作品という位置づけだしね。特に西洋の室内楽に興味をもったら、バロック期の名曲は無視できないからね。

ということで、当初予想していた、三声インベンションまで弾けるようになれば、どの時代のどの作曲家の作品にも取り組めるというのはあながち間違いではなかったようです。

みんなの参考になったら幸いです。

んじゃまた
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題名 投稿者 日時
 » The PIANIST'S GUIDE TO STANDARD TEACHING and PERFORMANCE LITERATURE(JANE MAGRATH) webadm 2021-10-7 9:03

 
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