最近はやりのiPodを買おうかと思う。

というのもよくよく考えるとCDとかの物理的な媒体で音楽を配布するというのはどうみても効率が悪い。

一時は複数のCDから好きなトラックだけ抜き出してそれを一枚に収めてとか流行っていたけどそれも面倒だしやはり違うバリエーションにするときにはCDを取り替えないといけない。

次にHDDに入れてしまって好きなリストを作成してしまうというもの。これもCDからrippingする手間が居る。

最初から電子ファイルになったものがあればそれが一番だと思うようになってきた。確かに音質とかうるさいことを言えばそれまでだが、クラッシックとか非常に広範囲な音域とダイナミックレンジを必要とするものを除くと圧縮したもので十分だったりする。既にDVDとかも圧縮された音源なので確かに気になるところはあるけども我慢できないとは思わない。

今のCDはオランダのロイヤルフィリップス社とSONYの共同開発だったはず。このあたりから再生機器業界と音楽産業の結束が強くなってしまってどうしようもなくなってきている。

アップルがiPodを出すずっとずっと前からSONYでは同じようなことをやっていたがやはり音楽産業との絆が強すぎて思い切ったことが何一つできなかったように見える。特に映画とかをネットワークで配布するという試みも実現寸前で消滅し動画iPodが代わりに世に出てきた。やはり動画配布メディア産業を小脇に持つ会社がそれを揺るがす別商品を許すはずがないだろうという当たり前の結論だった。

結果的に動画や沢山の音源ファイルを収容するホームサーバーとかの研究も根絶されその方向での研究や実用化は数年巻き戻された感じがする。たぶん音楽や映画業界とあまり縁の無いメーカーの方からそういうものが今後どんどん出てきて物理媒体での配布はやがて廃れるかもしれない。