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webadm | 投稿日時: 2007-5-7 10:47 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3068 |
お魚屋の息子 小さい頃に近くにお魚屋が出来た。
海とは縁が無い地域だけに珍しかった。魚屋の一家には私と同じぐらいの年齢の男の子がいたので一緒に遊んだこともあった。 ある日昼間に昼食をおよばれした時のおかずはやっぱり魚だった。その子はおかずが魚だとわかるといやがって泣き出したので驚いた。 魚屋さんで売れ残った魚はいったいどうなるのだろうか?やっぱり食べるのだろうか?予想は的中した。 おかずに出て来たのは結構大きなマグロかなんかを煮たものだった。たまに食べるにはごちそうだけど毎日となるとさすがに魚以外のものを食べたくなるのもわかる気がする。 昼食後に裏の空き地、といっても魚屋を建てる前に解体した古い建物の廃材とかが散らばったままの危険な場所で遊んだ。その時に急に私の足の裏に激痛が走った、見ると廃材の一片に刺さったまま残った錆びた五寸釘の先が私の足の裏の真ん中に履いてたサンダルを貫通して刺さっていた。 遊びは中止、私は泣きながらとにかく自分の家まで片足を引きずりながら帰って行った。家で母に見てもらい、釘が抜かれた。幸い骨までは至っていなくて事後の経過も良く直ったのは幸い。 でもそれがトラウマになって魚屋にはもう遊びに行かなくなってしまった。 数年前に実家に帰った時にその魚屋が家屋が新しくなってまだ営業しているのを確認した。あの魚嫌いの息子さんが後を次いだのだろうか? |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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» お魚屋の息子 | webadm | 2007-5-7 10:47 |
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