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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2007-11-1 22:05
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3068
念願のサンプリングオシロを購入
今朝我が家に介護を必要とする老犬がやってきた。かなり古いTektronixの11401である。



かなり大きい、普通のオシロがせいぜいシェパードぐらいだが、これはゴールデンレトリーバークラスである。

デジタルサンプリングオシロスコープは一般のデジタルストレージオシロとは方式が異なる。

一般のデジタルストレージオシロでは一回限りの過渡現象とかでもトリガーできればトリガーポイント前後の任意の期間をメモリの許す限り波形をキャプチャして表示することができる。もちろん繰り返し波形でもその都度写真に撮るように観測できるのが特徴。反面時間軸上の分解能よりも速い変化の信号は正しく観測できない欠点を持つ。

サンプリングオシロは繰り返し性のある高速な信号を観測するために、実際の変化よりも長いサンプリング間隔で繰り返しサンプルすることによって非常に短いサンプル間隔(等価サンプル)で計測したのと同じ観測を行うもの。反面繰り返し波形であることが前提であるため繰り返しのない過渡現象の観測には使えない。

元の飼い主によると時々立ち上がらない病気持ちらしい。それを承知で介護を引き受けることに。



電源を入れてみると結構大きいがHPのオシロに比べてファンの音は静かだ。

HP8640Bで500MHz近い信号を入れて動作確認してみたら問題なくアナログオシロで観測したのと同じHP8640B内蔵ダブラー特有の波形がくっきり表れた。

元々は高速の伝送信号やハードディスクとかの高速な記憶装置のアナログ信号を観測する用途に使われる。現在では伝送信号のスピードはGHzから数十GHzが当たり前になっているので、1GHzの設計のこのオシロはとっくに現役引退して減価償却を待って廃棄されたものと思われる。

Tektronixの11401は11000シリーズとして未だにオプションとかが中古で流通している。一昔前の高速伝送信号品質の測定にはまだ使えるからである。

このシリーズは後にデジタル回路の高速化や高速なAD変換デバイスの登場に伴ってリアルタイム観測もできる汎用のDPOや、サンプリング方式のDSAという機種に受け継がれ高速な光伝送信号やSATA、PCIExpressなどの高速差動信号の解析とかに受け継がれている。

高速な信号観測にはプロービング技術も高いものが求められる。
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題名 投稿者 日時
 » 念願のサンプリングオシロを購入 webadm 2007-11-1 22:05
     プラグインを追加 webadm 2008-4-23 21:10

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