もう最近は不快なニュースばかりでうんざり。

何かに集中していたり熱中していたり出来ている時はいいけど、そうでないときにはそっちに気をとられてしまう。そして現実に愕然となる。

毒入り餃子にしてもイージス艦にしても、感覚が鈍っていないかという気がしてならない。

自分にも苦い経験があるのだが、魔がさしたというか、心に隙ができたというか、気が付いたら間違った方向に突き進んでいたということが誰しもある。また同じ環境におかれればまた同じ過ちを犯してしまいかねない。

良く考えればこれっぽちも重要でないことをあたかも洗脳されたかのように重要だと思いこまなければならない時には、もっとも重要なことをおろそかにしてしまう。お金を重要だとしてしまうと、他の人命とかはどうでも良くなる。嘘だと思うかもしれないが、人間はそうなのである。そうでなければ戦争で人が殺し合うなどできないはず。

とんでもない過ちをするときには、何か別のどうでもいいことに執着していたからというのはあながち間違ってはいない。

では誰がそうしたどうでもいいことに人の注意を向けさせるのか。

いろいろあるかもしれないが、やはり上に立つ人なり、権力を持った人物や組織がそうさせることが多い。個人の誤った信条や信仰も同じである。同時にいくつも重要だと扱うのは無理なのと、優先順位を自分で決定する権限が無いとその人の危機感は鈍る。

重要な決定を自分ではなく、他人に委ねると危機感に目を向けなくてもよくなるので必然的に危機感に乏しくなる。

危機が目前にせまっていても、それを危機とは認識できない。危機であるかどうか決定するのは自分ではないことが感覚を鈍らせる。

日本ももう島国ではなく、インターネットや交通手段で大陸と同じになってしまったのだから、大陸的な発想をもたないといけないのかもしれない。少なくとも自分の身に迫る危機は、鉄砲の弾や戦闘機からの爆撃だけではないということである。事故をおこせば関係者は全員責任を負わなければならないと考えるのがもはや必然であろう。

昔義務教育で倫理と社会とかあったけど、ほとんど自習だった記憶しかない。たぶんに私の感覚もその頃から鈍っているのかもしれない。