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webadm
投稿日時: 2010-2-22 22:21
Webmaster
登録日: 2004-11-7
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投稿: 3068
金融機関と商社は数学的には同型
金融機関は紙幣や硬貨やローンとか貯蓄という金融商品を右から左に流して手数料や利息を生み出しているのだが、商社は商品がそれと違うだけでやっていることは一緒である。数学的に言えば同型であると言える。

その証拠に最近報道で取り上げられるケースが多い、商社と官公庁の間の不正会計処理。期末になると虚偽の取引契約を結び余った予算を商社にプールするという手口。経済社会ではこうした不正会計処理は御法度で信用度を失うことになるが、金融機関は同じことをしているのに法律が違うので処罰されない。金融機関は顧客との間に口座を開設すれば、いくらでもお金を預かってプールできる。それを何に使うかは顧客の思うがままである。同型だから同じことが出来て当たり前である。法律を変えて商社も口座を開設したら顧客がお金を預けることができるようにすれば不公平は解消する。

個人的に日本の場合、以前から金融機関と商社しか残らなくなるのではないかという危惧を抱いていたが、その予感は当たりそうである。

金融機関に比べると物販を伴う商社は効率が悪い。商品のデリバリに資金輸送に比べて高いし時間がかかる。資金輸送は電信一発でほとんど時間ゼロで済むが、物品はそうはいかない。そのコストはどちらも最終的に顧客が負担することになる。

かつて存在した大メーカーとかも、今では製品開発も外部委託、製造も外部委託で実質的には大商社と化している。それは効率を追求すると右から左に物を流すだけにしないとやってられないからだ。

商社と金融機関が同型なのは、どちらも金利がからんでくる点。仕入代金の支払い時期と売り上げ代金の振り込みタイミングがどうしてもずれるので、その間につなぎで資金を借りなければならないからだ。その金利が利益を圧迫するので、予め販売価格にその分を見越して上乗せすることになる。これは銀行が中央銀行から短期の借り入れを行うのと一緒である。

そのしわ寄せは末端で責任を負う開発者や製造請負担当者にのしかかる。時間ゼロで開発せよとか、製造せよという無理難題が当然のごとく商社から要求される。時間ゼロだから費用もゼロになるという理論である。それは金融商品という仮想世界の商品にしか当てはまらない。

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題名 投稿者 日時
 » 金融機関と商社は数学的には同型 webadm 2010-2-22 22:21

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