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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2021-11-30 10:49
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
Re: BWV anh. 117a F-dur Polonaise
この曲は個人的にも以下の理由で挑戦でした。

(1) 重音(三度、4度、5度、6度、オクターブ)の多用
(2) オクターブ付きの三和音

特に(2)を弾けるようになるには、基礎練習で最適な手のフォームを開発する必要がありました。ちょうどPianoPrima exercisesのレベル6でその練習メニューが登場するので、最初は指が十分広がるようになるまでアルペジオで弾いて、それが出来たらブロックコードで弾く練習を1年続けました。

でも最も難しかったのは、以下の装飾音を弾き分けることでした。

(3) オンビート上のモルデント(短くクリアなアクセント)
(4) オフビート上のモルデント/トリル(メロディと一体化)
(5) 12小節目のトリル&モルデント

それまではモルデントは均等に3音を弾くものと勝手に思っていたのですが、大バッハの書いたW.F.Bachのための音楽帖にある装飾音一覧表では第一音が後続音より短いのでした。
普段は山崎版(Zen-On Music Company Limited)と山崎氏の演奏録音音源を手本にしていますが、Sauer版(Peters Edition Ltd)ではどのモルデントは山崎版の更に半分の短さで演奏譜が書かれていて驚愕しました。

遅いテンポでは指だけで装飾音を弾くことができますが、テンポを速くしようとすると指だけでは短く弾くことができず悩んでいました。しかしモルデントの最初の二音をほぼ同時に弾くように指を丸めることで指の先端までの距離の違いを補正することで素早く弾けるコツを見出しました。

実際には腕の重みで2つの指をスイミングプールの台から水中にダイビングするように素早く潜りこませ、指を持ち上げる筋肉を使って素早く水面まで指を持ち上げるだけでうまくいきました。ちょうど子猫が母親の乳房を踏み踏みするような感じです。

まだ思い描く通りには弾けていない課題が多いですが、短時間で解決できそうもありませんので、新しい曲に挑戦しようと思います。

使用したデジタル音源は以下の通り。

・YAMAHA P115B Grand Piano(MIDI IN)
・VILAB Ravenscroft 275
・PIANOTEQ Steinway B Recording1
・PIANOTEQ Bluethner One AB
・PIANOTEQ C.Grimaldi Harpsichord A+B 392Hz

今回はBluethnerの音源で聞いたら心地よかったのでそれを加えました。またHarpsichordの音源は、今までRunkers IIを使用してきましたが、律動的な曲は合うのですが、この曲はちょっと合わない感じがしたのでしっくり聞けたC.Grimaldiに変えました。

BWV Anh. 117a F-durl Polonaise

YAMAHA P-115B(G.Piano:MIDI IN default):


ここまでは従来と同様に、WALKMANで録音したもの。

以降はMIDI録音から各種音源を使用してPC上で直接レンダリングしたもの。

Ravenscroft 275

VILAB Ravenscroft 275(MP3):


VILAB Ravenscroft 275(FLAC):


以降はPIANOTEQ7 PROで直接レンダリングしたもので、MP3はPIANOTEQ内蔵の圧縮コーデックLAMEが使用されています。

FLACはロスレス圧縮で192KHzサンプリングで24bitのハイレゾとなります。

Steinway & Sons model B

PIANOTEQ Steinway B Recording1(MP3):


PIANOTEQ Steinway B Recording1(FLAC):


Bluethner Model One

PIANOTEQ Bluethner One AB(MP3):


PIANOTEQ Bluethner One AB(FLAC):


C.Grimaldi Harpsichord

PIANOTEQ C.Grimaldi Harpsichord A+B 392(MP3):


PIANOTEQ C.Grimaldi Harpsichord A+B 392(FLAC):


Youtubeに上げた演奏動画も貼っておくね。





次はBWV ANH. 120かな。

んじゃまた。
webadm
投稿日時: 2022-2-14 0:47
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
Re: BWV anh. 120 a-moll Menuet
初めて学んだ対位法的な曲目。

とても歌唱的なメヌエット。

アンナがとても気に入って筆写したと思われます。

J.S.Bachの大きな息子の誰か(C.P.E.Bach?)の習作だと思われます。

継母であるアンナとC.P.E.Bachの絆はここから深まったのかもしれません。

以降、C.P.E.Bach自らが自作品をアンナの音楽帳に書き込んでいます。

アンナが亡くなった後に、彼女の音楽帳を最後まで保管していたのはC.P.E.Bachでした。

彼は、アンナの名前が後生に忘れられないようにと、彼女の音楽帳の表紙の頭文字(AMB)に(Anna Magdalena Bach)と書き加えました。

この曲は彼の父親だあるJ.S.Bachが出した下記の様な宿題の答案だったのかもしれません。

"下記の要素を含んだメヌエットを作曲せよ、
(1) アウフタクト(歌唱的もしくは修辞法的)
(2) 8th インターバルのカノン形式(禁忌8thの回避)
(3) ヘミオラ(ポリリズムもしくはポリメトリックス)
(4)ストレッタのあるコーダ(および装飾音)"

この作品がヘミオラを用いているというのは、どの版の編集者も触れていないので、私の誤解かもしれません。

それでも他人の演奏を聴いた時は気づかなかったのが、自分が演奏しようとして譜面に目を通すと、明らかにヘミオラだと判りました(出版されている本で紹介されているヘミオラは素人には判別し難い例がほとんど)。

四分の三拍子ですが、二分の三拍子が感じられます。また四分の二拍子すら感じるかもしれません。

バスと高音部は互いに補い合いながら、常に四分の三拍子の脈動をキープしています。

コーダ部分を除けば比較的に易しかったのですが、コーダ部とその装飾音はチャレンジでした。

装飾音は弱い拍の付点音型に付けられていますが、その記譜法はバロック期の共通のものです。

高音部は終結音付きのトリルですが、同じ音型でバス側にも現れます。

バス側を高音部と同じように模倣して弾こうとすると音価が半分なので倍速く弾かなければなりません。

いくつもの版の編集者は、バス側をトリルではなくターンに置き換えることを推奨しています。

現在のハンマーウェイテドアクションでは高音部のトリルを模倣して低音部で弾くことは困難なためです。

装飾音は弱い拍に付けられているため、決してけたたましく鳴らないように練習を重ねる必要がありました。

左手でターンを素早く弾くのは未だに難しいです、バロック期の演奏で難しいのはC.P.E.Bachが書いたように装飾音、特にトリルですね。

これでJ.S.Bachの二声インベンションへ取り組む意欲が湧いてきました。

使用したデジタル音源は以下の通り。

・YAMAHA P115B Grand Piano(MIDI IN)
・VILAB Ravenscroft 275
・PIANOTEQ Steinway B Recording1
・PIANOTEQ Bluethner One AB
・PIANOTEQ C.Grimaldi Harpsichord A+B 392Hz

BWV Anh. 120 Menuet a-moll

YAMAHA P-115B(G.Piano:MIDI IN default):


ここまでは従来と同様に、WALKMANで録音したもの。

以降はMIDI録音から各種音源を使用してPC上で直接レンダリングしたもの。

Ravenscroft 275

VILAB Ravenscroft 275(MP3):


VILAB Ravenscroft 275(FLAC):


以降はPIANOTEQ7 PROで直接レンダリングしたもので、MP3はPIANOTEQ内蔵の圧縮コーデックLAMEが使用されています。

FLACはロスレス圧縮で192KHzサンプリングで24bitのハイレゾとなります。

Steinway & Sons model B

PIANOTEQ Steinway B Recording1(MP3):


PIANOTEQ Steinway B Recording1(FLAC):


Bluethner Model One

PIANOTEQ Bluethner One AB(MP3):


PIANOTEQ Bluethner One AB(FLAC):


C.Grimaldi Harpsichord

PIANOTEQ C.Grimaldi Harpsichord A+B 392(MP3):


PIANOTEQ C.Grimaldi Harpsichord A+B 392(FLAC):


Youtubeに上げた演奏動画も貼っておくね。





例によっておばかなYoutubeのContents ID A.I が海外の著作権管理団体の楽曲のコピーだと誤認しています。Harpsichord版とp.f版のどちらも、しかもp.f版は最初のStenway音源だけ該当するようです、頭おかしい。

次はBWV ANH. 123かな。

んじゃまた。
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