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webadm | 投稿日時: 2010-2-24 3:22 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3084 |
期末恒例尻ぬぐいアルバイト 期末が近づくと毎年恒例の他人の尻ぬぐいアルバイトの依頼が相次ぐ。
有名メーカーも技術の空洞化は著しく、その傾向は年々強まる一方だ。組み込み機器のファームウェア開発も外部委託は当たり前、それも複数候補を入札で最も安い金額のところを選ぶというもの。当然ながら実力、経験の豊富なところは安い見積もりは出さないから、必然的に落札するのは実力、経験とも皆無のところ(もっとも技術力のないところ)になる。 今回はデバイスを変えたらシステムが立ち上がらなくなったという障害に関するもの。 その程度なら普通は開発担当者が原因を切り分けられて当然なのは昔の話。ソフトウェア開発は外部委託業なので、発注元が明示的にソフトウェアにこれこれこいう不具合の原因があるから、こう直せと指示しない限りがんとしてうごかないらしい。 不具合の原因は当然ながらハードウェアとソフトウェアのどちらにも可能性があるから、ソフトウェア開発業者はハードウェア原因説が主張できるかぎり一方的に責任を押しつけられることをこばむ。 昔のソフトウェア開発者ならば、たとえあらぬ因縁をつけられても黙々と調べて真犯人を突き止めるのだが。そういう気概のある技術者は居ないらしい。 そうやって開発が宙に浮いてしまって開発そのものが中止になったりするものも多いが、今回はもう量産Goを出している矢先の障害だけに解決が急がれている。 国産MPUで量産基板なのでJTAGとかのデバッグ手段はそもそも使えない。開発時のラージボード(評価基板)ならROMエミュレーターをつないでトレースするということもできるだろうけど、回路そのものが量産と違っているのでソフトそのものが動かないらしい。 ロジアナで障害発生前後をトレースするにも信号が取り出せない(信号がすべて内層を通っているのでプローブをあてられない) あとは問題のブートローダがGPLのオープンソースを使っているので、それを調べて条件を列挙するしかない。 または以前に別の尻ぬぐいでやったようなfixtureを自作してロジアナでトレースできるようにする必要がある。 立ち上がらないというのだから条件は絞り込まれるはずである。 こういったケースがごく一部の例外であることを願う。 しかしこれをやり遂げても、貰えるお金は時間当たりにするとファミリーレストランでアルバイトした方が全然割りが良いというのも情けない話だ。とりあえず先々の食費に充当できる程度。路上生活を回避できるものでは到底ない。 あといくつ寝ると、路上生活♪ |
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