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webadm | 投稿日時: 2007-4-14 14:12 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3084 |
変調回路の特定の故障部品の発見 小基板を全部外したのでカードエッジコネクタの信号結線を導通チェックで確認できる良いチャンス。
さっそく変調入力(外部変調もしくは内部1kHz)が接続されるシールド線(K12)を追っていくと、最初に外した1枚目の基板のソケットに行き当たる。 基板上ではそのピンは100uF/63Vの電解コンデンサにつながっていて、電解コンデンサはトランジスタのベースにRCで構成されたローパスフィルタ回路を介してつながっている。やっと変調回路を発見した。200.5440という基板だ。 もしやと思ってその100uF/63Vの電解コンデンサの容量をチェックしてみたところ問題無い。まあほとんど電流は流れないのでそれほどドライアップしていないのだろう。しかしパッケージはひび割れていて電解液が結晶化している。ヒートサイクルによるひび割れが原因だろう。 そうするとその先が故障していることになる。ちょっとやっかいだ、トランジスタとかだったらどうしよう。 と思ってすぐ隣にある小さな電解コンデンサ(10uF/63V)に目をやると、これはどうやら別のトランジスタのエミッターに接続されている出力用カップリングコンデンサらしく、片方はコネクタ側につながっているので今はオープン状態である。これも容量を測定してみた。 驚くことに容量が0.01uFとかしか出ない。目を疑ったが何度チェックしてみても同じ結果しかでない。 テスターで抵抗値を測定してみた。正常な電解コンデンサなら時間と共に電荷が蓄積するので抵抗値が上がっていくはずだ。しかし、まったく導通無し。絶縁状態と同じだ。 まさか内部で断線か? どうやらそうらしい。これが原因か? その可能性は大である。他の回路であればまともに動かないはずだ。 手元に使えそうな電解コンデンサが無いので、買ってきてとりあえず交換してみよう。 ちなみに関連する基板上のパターンを追ってみると、変調入力は2段のトランジスタ増幅回路を経て出力が基板の外に出ている。この回路は基板上の他の回路とは独立していて、たまたま同居しているだけのようだ。 とすると変調がかからないのはこの出力コンデンサが断線してしまっているのが原因か。まったく変調がかからないわけではないのでリーク分でかろうじて変調がかかっていると思われる。 コンデンサを交換するのが楽しみになってきた。 |
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