フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿者 | スレッド |
---|---|
webadm | 投稿日時: 2008-5-30 11:04 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
【3】RLC直列回路の共振点、Q及び電圧 次ぎの問題は再びRLC直列回路の共振点を求めるのに加えて、そのQと各素子の電圧を求めよというもの。
RLCが与えられていてその共振点を求めるにはそのインピーダンス Z=R+j(ωL-1/ωC) が最小となるのは ω0=1/√(LC) なる角速度の時。周波数に変換すると f0=1/(2π√(LC)) 与えられた定数を代入すると f0=1/(2π√(10*10^-3*1*10^-6)) =10^4/(2π) =1512 [Hz] これは最初の問題と同じである。 この時のQはLとRから Q=ω0L/R =(1/√(LC))*L/R =(1/√(10*10^-3*1*10^-6))*10*10^-3/10 =10 共振点ではZ=Rとなるので流れる電流は I=|E|/|Z|=|E|/R =100/10 =10 [A] という大電流が流れることになる。これはLC部分が共振してインピーダンスが0となってしまっているためである。 この結果 ER=R*I=10*10 =100 [V] EL=jω0L*I=j(1/√(LC))*L*I=j(1/√(10*10^-3*1*10^-6))*10*10^-3*10 =j1000 [V] EC=-jI/ω0C=-jI/((1/√(LC))*C)=-j10*√(10*10^-3*1*10^-6)/(1*10^-6) =-j1000 [V] ということになる。著者はこれと違ってQを用いてEL及びERを導いている。 これからわかることは、共振回路には予想外に高い電流が流れるということと、インダクタンスとキャパシタンスの両端の電圧は供給されている電圧と桁違いに大きな電圧が発生するという点である。十分な耐圧や耐電流が無いと共振時にLやCが発熱し破損してしまうということを想定する必要がある。 実際にこの回路を実験してみることは薦めないが、普通の電子回路用の部品だとたちまちCとかは沸騰してしまうだろう。 |
フラット表示 | 前のトピック | 次のトピック |
投稿するにはまず登録を | |