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webadm | 投稿日時: 2016-11-13 11:39 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
Re: ピアノ教本 ふう、だいぶ寒くなってきたね。
久々に天気の良い休日は溜まった疲労がこんこんと骨髄から湧き出てくる感覚でぐったりばったり(;´Д`) それでもピアノの練習は毎日30分は欠かさないけどね。 もう導入ステップは通過して初歩段階に進んでもいいかなと思うけど、練習曲での右手と左手をそろえるとかフレーズ毎に強弱をつけるとかの仕上げを練習しています。 同じ練習曲を繰り返しさらうとすぐに新鮮さが感じられなくなって弾き慣れ現象が出てくるので、いつもは複数の練習曲をメドレーで弾いていきます。 途中間違えるところがあれば、その前後から絆創膏を貼るように一度ゆっくりおさらいして明日は間違えませんようにと祈って、次の曲を弾きます。 そうすると日を重ねるごとに間違える曲が減っていってメドレーで弾いても弾き慣れ感がしてくるので、そろそろ次のステップに移ってもいいかなと感じています。 後で知ったのですが「大人のための独習バイエル」本の構成は、上巻がPTNAが定める難易度段階の導入1〜3に対応し、下巻が初級の1〜5に対応しているのでした。なので各ステップがPTNAステップの認定制度に対応して、有償で複数の審査員の前で課題曲を演奏することで実力を評価して譜代点なら合格認定をもらうことができるみたい。小さい子ならそれも目標になるし合格すると自信につながって励みにもなるよね。 なので今は導入ステップ2を念入りに仕上げている段階。 バイエルの前半はもともと手の小さい幼児を想定して導入段階では指と腕の独立以外の技能を要求しないようになっています。なので難易度の傾斜が平坦に近いのでメドレーで通すこともできるのでした。 バイエルも後半になるとポジション移動とか出てきて急に難易度が高くなる印象があるみたいだけど、ちょうどあれだよね、昔あった住宅ローンのらくらく返済プランみたいなもので、最初の10年は支払いが少なく楽だけど、10年後からは急に支払い額が増えて返済が大変になるというやつ。昔は年功序列な給与体系だったから年齢とともに収入も増えてたけど、それもリーマンショックまでだったね(;´Д`) 返済がきつくなる頃には肩たたきの対象になって自己都合退職を勧告されて虐めにあって鬱になったり、会社そのものが倒産またはリストラで急に職を失ったり、そういうことは先進諸国では当たり前だけど日本は特別だとみんな信じてなのね。 なんの話だったっけ?ああ、ピアノ教本の話ね。 それでバイエルの後半に入ってから挫折してピアノやめた子が多いんだね。 他の教本、たとえば「みんなのオルガン・ピアノ」本とかはバイエルより少し傾斜が急になっていて、「みんなのオルガン・ピアノ1」の最後の方には指を広げてポジションは移動せずに5度圏外の音も弾く曲も出てきます。 「みんなのオルガン・ピアノ2」になると後半はポジションの移動が必ず出てくるのでバイエルよりは進みが早い感じ。 バーナム本はもっと意欲的に小さい子に早くから後々必要な技能の予備練習みたいな要素が含まれています。一瞬だけオクターブを押さえたり、指を広げてポジションを変えずに5度圏外の音を弾いたりとか。 クラッシックに限らずポピュラーやアニメ、ゲームの曲でも名曲はどれもピアノで演奏するのにポジション移動が必須で、オクターブを超える範囲のアルペジオやスケールが出てきます。 逆に考えるとポジション移動とオクターブが押さえられれば大抵の曲は課題曲として挑戦できる範囲に入るということになります。 近代の教本ではそうした意味から、早い段階からポジション移動を伴う曲を練習曲に含めているものが少なくないようです。それらはまた別の機会に紹介する予定。 以前ご報告した左手の脱力しすぎ問題に関して、その後いろいろ判明したことがあります。 練習曲を弾いているうち、伴奏旋律が主な左手は次第にだらけたように手首が鍵盤より下に下がってしまい、指先だけが鍵盤の上に残って間接も伸びきって(むしろ凹んだ状態に近い)しまい、指先と肘との間に腕と手首が吊り橋のようにだらんとなってしまいます。 これの原因の一端が判明しました。 それは上腕が脱力して重力によって地面と垂直な状態になってしまい肘が体にぴったりくっついてしまっているのと、鍵盤を指で押さえる毎に反作用で指と手首が体の方に押され気味になり脱力した上腕の支えを失った手首と指は鍵盤からずり落ちる方向にシフトしていってしまうのでした。 考えればピアノを理想的な姿勢で弾くというのは建築学的には大変不安定な肩から指先に至るアーチ構造を保たなければならないので、脱力してしまうと重力と反作用でアーチ構造が崩れてしまうのでした。 どの導入テキストにも書いてあるように、肘と脇の間は拳ひとつ分空けなさいとあるけど、それを維持する方法は書いてありません。 脱力する気づかないうちに維持する力も失われて肩から指先までのアーチ構造が壊れてしまうのです。 その解決のヒントは次に紹介する「からだで変わるピアノ」宇治田かおる著に書かれていました。 著者は英国と欧州で研鑽し、みずから力の入った固い弾き方で伸び悩んでいたのを克服し見事国際コンクールで優勝しピアニストとしてデビューし帰国後はその経験に基づいてピアノ教室を運営して沢山の生徒を指導した中での多岐にわたるアドバイスをまとめたもの。 著者自ら文章を書くのが苦手ということもありますが、一貫して低姿勢で、巨匠の著書のような上から目線ではなく、一人のピアノ教師としていつも側で親身に生徒の問題を克服する方法を教えてくれるようなタッチで書かれていますので初心者でも違和感は無いと思います。 主にすでにピアノ教室で習っていても伸び悩みを感じている人にはぴったりだと思いますが、独学で進歩が感じられないとか癖が直らないという人にもお勧めです。 これから研鑽するうちにいろいろ困難にぶつかると思いますが、個人的に先の左手の問題とか、右手も同じですが弾いている時にどうも肩から指先までのアーチ構造が安定しないという感覚を常に感じてしたのですが、この本の第4話「テクニックは助け合い」の中の「腕は前に出す」というところを読んでΣ (゚Д゚;)と気づいたのでした。 著者は「腕を前に出す」ということをレッスンで言わない時は無かったと書いてありますが、そんなこと書いてある本はこの本以外に記憶にありません、もしかして同じ意味のことが書いてあったのかもしれないけど勝手に解釈して読み落としていたのかも。 そこに書いてあることが先の左手問題とも両手に共通していまいちアーチ構造が不安定な問題の原因がずばり納得のいく理屈で説明されていました。 そう鍵盤を押さえることで発生する反作用で体が押し戻されているので、それに対応するために常に腕を前に出すようにする必要があったのでした。 やってみると手が鍵盤の上で安定するようになり、指の根元の関節も凹むことはなくなりました。以前と比べて安定して弾きやすくなりました。 この本の良いところは、そうしたピアニストなら誰でも自然と身につけている演奏上の基本的な構えのようなものを身につけていない人や身につけることができずに伸び悩んでいる人にわかりやすく平易に原因とその解消方のアドバイスを提示しているところだと思います。 まだまだ折りに触れて読む機会があると思う本です。 2011年初版ですが今年で増刷第5版ということから多くの人に長く読まれている良書だということもわかります。 次に紹介する本は「ピアノがうまくなるにはワケがある」角聖子著 ちょっと手ぶれでピンぼけだけどご容赦(_ _) 著者は以前に「お父さんのためのピアノ・レッスン」というCDでレコード大賞企画賞を受賞、大人向けの「ブラインドタッチ教本」とその併用曲集を出版する中、身近ら主宰する角聖子音楽院で学ぶ大人の生徒の持つ続けられない悩みや問題に目を向けて、楽しく弾き続けるために必要なことをまとめたのが本書。 大人になって始めた人以外でも、ピアノを研鑽する人なら共通する課題を扱っているので若い人や伸び悩んでいる人には役立つ内容が書かれています。 多分に個人レッスンでは直接伝授されているのかもしれないけど、あるいは伝授されていなくて、教える側も生徒側の問題には気づいても原因までには思いつかないで放置しているというケースも多々あるかも。そういう中で落ちこぼれてしまった人は藁をもつかむ感じでここで紹介した本を読むとヒントが得られるかも。 本書も基礎の練習から、ひとつひとつのテクニックや技能の獲得をスムーズにするためのヒント、演奏会での困難を克服するためのヒントなどが多岐にわたって書かれているので、それぞれの段階の人でもなにかしら参考になると思われます。 要所では楽譜、図解で示してくれているのでかなりピンポイントで要点がわかる内容になっています。 内容全般に言えるのは、続けるための工夫、上達するのが楽しくなる課題の見つけ方や取り組みの方が、ミスをしないとか、特定のテクニックに習熟するよりも優先するということ。 特定のテクニックとか演奏が難しいところとかは誰しもあって、それは一朝一夕には解消しないので、それを優先するとそれ以外をすべて犠牲にしてしまうという罠に警告しているのだと思います。 今はまだバイエルの前半の仕上げ中ですが、デジタルピアノの良い点でもあり悪い点でもあるのが、どんなタッチをしてもグランドピアノの音色がするということ。これは弾いていて気持ちが良いのです。 Youtubeとかではピアノの先生がバイエルの全練習曲を実演奏したビデオを見ることができますが、市販のハンディビデオカメラかスマートフォンで収録した生ピアノの音はお世辞にも美しいとは言えないのでした。それらのマイクは人間の音声を拾うためのもので楽器の持つ広い帯域はカバーしていないのが原因です。 良い音を録音するためには帯域が広くフラットなコンデンサーマイクを使用してビデオと別に録音し、後でビデオ変種ソフトで映像と音をミックスするという方法を取る必要があります。 Youtubeとかではそうした本格的な方法で作成したアマチュアのピアノ演奏動画もあるので、後々の参考になります。 いろいろなアマチュアの人がピアノ演奏動画をアップロードしていますが、秀逸なものから聞くに堪えないもの、未熟だけど熱意と意欲に圧倒されるとかいろいろあります。 特に素人目でも「筋がいい演奏」というのがあり、いつも新しいビデオがアップロードされるのを楽しみにしているチャネルがあります。 すごく手が柔軟で「筋がいい」と直感できる演奏です。 最初みた時には鍵盤の真上からの視点で撮影しているもので、これはなんかの教材とかに使うのかなとか、演奏しているのはピアノの先生かなと思って、以前のものをずっと見ていったら、演奏しているのはピアノを習っている現在は中学生の娘さんで、録画してアップロードしているのはお父さんだということが判明。一番最初の頃はまだ小学生で家にあるデジタルピアノで演奏していましたが、すぐにグランドピアノで演奏するようになり今に至るようです。たぶん先生からクラシック曲を習っていると想像するのですが小学生の頃からすでにポピュラーソングのレパートリーを広げていて、上で紹介したように先生には習っていない上級の曲までカバーしているというすでにピアニストと言えるレベル。ポピュラー曲の選曲にはお父さんの好みも影響していると思える節が。 演奏に使用しているピアノの音が良いのと演奏者の筋が良いので、視聴に十分耐えるレベルです。ピアノは小さいグランドピアノですが、全体が写ったビデオもあるのですが、フレームを見るとベーゼンドルファーの170やスタインウェイS-155もしくはヤマハのC3と似ているけど天板突き上げ棒を見るとスタインウェイS-155そのものだね、けど新品だと定価が1千万円近くするから実のところまったくわかりません(;´Д`) でもスタインウェイのピアノを既に持っていれば、アップグレードする際に古い方を購入時の価格で下取りしてくれるので費用が差額分だけで済む制度があるから、スタインウェイはピアニストを支援する企業だよね。 Youtubeの権利管理が厳しいのでメーカーが特定されると、そのメーカーが広告収益を総取りしてしまうとかなるので意図的に判別できないようにしているようです。チャネルを見ると、今も謎の詐欺権利団体が権利を主張することが続いているようで、回避できずやむなく削除したものも多いようです。 すでに小学生の頃からポピュラー曲の演奏レパートリーをどんどん増やしていっているのは驚きです。 お父さんも将来が楽しみでしょうね。 みんなも練習してレパートリーを増やせるようになるといいね。 んじゃまた。 |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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ピアノ教本 | webadm | 2016-9-19 5:59 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-10-23 22:12 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-10-30 8:03 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-11-4 6:55 |
» Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-11-13 11:39 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-12-5 2:35 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-12-11 23:58 |
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Re: ピアノ教本 | webadm | 2016-12-25 22:23 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-1-3 4:45 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-1-22 3:37 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-1-30 9:19 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-2-6 5:06 |
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Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-2-19 0:49 |
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Re: ピアノ教本 | webadm | 2017-8-13 11:11 |
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Re: ピアノ教本 | webadm | 2018-9-30 22:06 |
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Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-5-4 23:11 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-5-16 12:44 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-5-26 19:33 |
Re: ピアノ教本 | webadm | 2019-7-5 10:32 |
バイエル卒業(´∀` ) | webadm | 2019-8-5 0:50 |
Introducing Pianoprima EXERCISES | webadm | 2020-8-11 6:27 |