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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2017-1-3 4:45
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3082
Re: ピアノ教本
ふう、年が明けて部屋の整理も一段落してPCの前もだいぶ片付いた。

天気が良いお陰で連休中も毎日規正しい毎日。

時間があるので、ついつい練習に没頭して、食事も忘れてしまうほど。

昨年末の続きで「大人のための独習バイエル(下)」の最初のステップ1の十数曲を平行して仕上げていました。

最初はどうなるかと不安でしたが、一週間もすれば大部分は易しく弾ける感触が出てきました。

今回も難所だけ先に個別練習して一日一回だけ通しで弾くというのを十数曲並行してやったわけですが、以前には経験しなかったようなアクシデントに見舞われました。

予め譜読みの段階や運指の確認段階で難しい部分が判明するので、その箇所だけは強い意志を持って弾かないといけないので下の写真の様に楽譜に書き込みをしています。



書き込みが無いところは運指の確認段階で特に難しさを感じなかったところ。

上の写真だと、易しい部分と異なるパターンの小節が6カ所あって、どれも微妙にパターンが違います。

困ってしまったのは、運指の確認段階で良く譜面を読んでいなくて、その中の一小節を間違って弾いていたのにしばらく気づかなかったことです。

こういうのは誰かにしっかりチェックして聞いてもらわないとわからないところだよね。自分では正しいし、耳障りも悪くないけど、譜面に書いてあるのとは明らかに違う間違った弾き方。

耳障りなミスタッチならすぐわかるけど、重音のペアは一つだけではないから、それ以外でも案外聞けてしまうのよね。

気づいた時には指がそれをしっかり覚えてしまっていて、かなり強い意志で指をコントロールしないと、無意識のうちに間違って覚えた方の弾き方が出てしまい難儀しました。

原因は読み間違い以外にもあって、他の易しい左手のアルベルティバスのパッセージでも同じ間違いが不意に出ることがあります。

どうやら譜面で出てくる音符が最初左手の5指で始まるので、本当は次は5度高い1指を押すべきところを、何故か3指が無意識のうちに出てしまう癖があるようでした。

楽譜は高い音は上、低い音は下ですが、鍵盤上は高い音は右、低い音は左と90度回転した向きになっているので、そこは頭で変換してやらないといけないのですが、譜面を目で見ることができるのが災いして錯覚もしくは混乱している時があるようです。

結局のところ、譜面に頼らず自分の意思で指をコントロールするしかないので、難所に関してはそこだけ暗譜して通しで弾く時にはその部分は目をつぶって自分の意思で弾くようにすることで解消することができました。

譜読みの際の運指確認はもっと慎重にすべきだと反省。それに右手や左手片方でさらう分には、どれも易しい短い曲にしか感じられないのですが、両手を合わせるととたんに合わなくなるのはいつものお約束。

小節数の多い曲になると、後半でテンポが速くなるので対策として拍間隔を失わないように表拍に関して譜面にマークを入れて心持ちアクセントを置くようにしています。まあこれは暗黙のお約束なので書く必要も無いことなんだけどね。

最初はゆっくりで通しで易しく弾けるようになると、自然に少し早いテンポでも弾けるようになるので指定のテンポ範囲内になれば仕上がりかな。

一部の曲にはデュナミークが記載されているのでそれも仕上げないと。

ポジション移動が加わると、だいぶピアノ曲らしさが出てくるよね。一部の曲はポジション移動が無いけど、それはそれで難所があったりします。

明らかに曲として舞曲が多く(3拍子や6拍子)、どっかで他の名曲で聞いたような部分もあるのがわかります。

部屋を掃除している間に Youtube で見つけたリストのハンガリアン協奏曲集全曲をBGMしていたら、有名な2番以外の初めて聞く番号の曲にムソルグスキーの展覧会の絵とそっくりなフレーズが出てきてびっくりした。展覧会の絵はムソルグスキーの死後でリストがその曲を聞いたはずもなく謎である。


さて、以前いろいろ本を読んだ中で紹介していなかったものを取り上げることにします。

「ピアノと向き合う」奥千絵子 著



この本が想定している読者の範囲は広く、初心者からピアノを教える先生に至るまで対象が広い。

前半の基礎的な事柄に関しては大人の導入レベルの人は読んでおいたほうがいい感じ。

後半はだんだんと対象となる読者のピアノ習熟レベルが上がっていくので、それなりの予備知識が必要な感じ。

そういえば、以前書いた、左手が演奏中に寝てしまう問題に関しても、この本ではその点を写真入りでわかりやすく説明されている。

でどうやって直せばいいかというのは、実はあまり具体的でなかったりする。

結局のところその後いろいろ別の用件でピアノに関する検索をしていろいろなピアノの先生のサイトに書いてある心得や書き物を読むなかで発見したのが、肩の肩甲骨と胸の鎖骨の状態との因果関係。

つまり猫背気味になると、背中の肩の骨である肩甲骨の間が開いてしまい、胸が狭まるので前面にある鎖骨が浮き出てしまう状態になります。

そうすると何故か手が小指側に傾いてしまうのです。

もちろん意識して手を親指側に戻すようにすればいいのですが、ずっと意識しているわけにもいかず、やっぱり気づくと元の木阿弥ということに。

もうひとつ後で紹介する本で知ったのは、指先で鍵盤に当たる指の面を心持ち親指側の方が接するように意識して弾くと、自然と手は親指側に回転して寝ていた指が立ってくるのも確認できました。

しかしこれとて意識するのをやめると元の木阿弥。

やはり根本原因は胸が開いていない肩が縮こまっているということにあるので、練習を始める前とかに意識して肩甲骨の間を締めて、片手でそれぞれ鎖骨が上に浮き出ていないか確認しながら肩の骨を回して調整するようにすると姿勢も正され、不思議と練習成果もはかどるようになりました。

指が小指側に寝てしまう人は姿勢(肩の状態)をチェックしてみるといいかも。

さて、次に紹介するのは異色な本

「挑戦するピアニスト」金子一郎 著



これまで紹介したピアノの本はいずれもプロのピアニストが書いた本でしたが、こちらはセミプロ級の腕前ですが、あくまで職業は一般の高校の数学の先生という方。

副題に独学の流儀とありますが、著者自身はプロのピアニストと同じように幼少の頃からレッスンを受け、それなりの才能の人ですが、音大へは進学せずに普通の大学へ進学する道を選んだのが違うところ。

大学でもアマチュアのピアニストのサークルに参加して好きな曲を弾くという時間を過ごしていたのですが、サークル仲間に恵まれ、その演奏スタイルが有名なピアニストにそっくりだということを指摘され、練習方法もプロのピアニストの演奏音源を聞いてそれを手本にするというアマチュアならではの練習方法だったことに問題があることに自ら気づいたのが転機のきっかけだったようです。

普通なら誰かの演奏の模倣で一生いいじゃないかと思うのですが、著者はプロのピアニストがするのと同じように、誰かの模倣ではなく、自分で曲を分析し解釈した上でそれを表現する方法をゼロから身につけるという決断をしたのでした。

その結果は、前半の最後に書かれているように、ピアニストの生命ともなる指の腱が断裂するなどの危機を乗り越えて、見事PTNAのコンクールで好成績を収め、優勝まで頂くという高い評価を獲得したのでした。それも本業の学校の先生の多忙な状況でそれを成し遂げたのです。

後半は、そうして身につけた曲の分析方法や表現技法に関して、プロのピアニストは皆それぞれの方法を持っていて実践しているけど、本に書いたりすることは滅多にない内容を詳細かつ理論的に解説しています。

曲の分析はアナリーゼと呼ばれ、それに関する専門書も書かれていますが、非常に広範囲でソロ曲だけではなく交響曲なども扱われていて実践向きな本は少なかったりします。

アマチュアがアナリーゼを実践するのは、それが演奏に直結する結果を得るためであるため、あくまで演奏上の正しい解釈と表現手段を選択するための根拠とならねばなりません。

そうした点も含めて、実践的なピアノソロ曲の分析や演奏方法に関して理論立てて具体例がいくつも解説されています。

著者は現在のPTNAのホームページに曲の分析に関する連載を執筆しており、そのレベルの高さは誰しも認めているものです。

前半はドキュメンタリータッチですが、後半はピアノ曲の分析から演奏方法の考察に関する理論的な内容なので、当たり前の様に楽典の知識があることが前提となります。

楽典の知識はまったく無いとちんぷんかんぷんかもしれない後半は、それでも足らない知識や知らないと恥ずかしい用語が何かが、ぽんぽん出てくるので、それを契機に楽典を少し勉強してみる機会にするのもいいかもしれません。

自分でも楽典は若い時に独学して身につけていたのですが、意図的にスキップした部分(曲形式とか)があるので、知らないことがあることを気づかされました。

最近は易しい楽典の解説書とかがいろいろ出版されているので、知りたいところだけまずはおさらいするのがいいのかも。

さて、バイエルもようやくピアノ曲らしい曲が出てくる60番以降に進めそうです。そこらあたりで挫折する人が多いらしいので自分もそうならないとは限らないので用心用心。

んじゃまた

.P.S

そういえば「ピアノと向き合う」本の写真にある帯に、"レスナー、先生、愛好家"という言葉が並んでいるけど、レスナーというのは聞き慣れない言葉。

手元の英英辞書にも Lesson は載っているけど Lessoner という単語は載っていないから最近出来たのか、それとも和製英語なのか。

インターネットで検索しても、ヒットするのはプロレスラーの名前がほとんどだし。

train の場合には trainer と trainee の派生語があって、前者は訓練を授ける人、後者は訓練を受ける人。

同じ理屈から言うと、lessoner はレッスンを授ける人になるけど、それは先生というのとだぶる。

そうするとレッスンを受ける人をレスナーというのかな。どうやらそうらしい。アマゾンとかのピアノ教本のレビューとか見ると、レスナーをピアノの練習生という意味で明らかに使っていることからすると、常識なのかな。

それとはまったく逆の意味で使っている、いろいろ教える人としか職業欄に書いていない方のブログで自身をレスナーと書いているのを発見。

どうやら学芸界隈ではレスナーはレッスンを授ける側という意味で使用しているのが大多数で、音楽学校にはレスナー推薦枠というのが入試にあるし、ピアノ教師のコミュニティーや楽器店とかではレスナー宅紹介という内容で個人の先生の教室(お住まい)のピアノや楽器が鎮座している写真が沢山紹介されていました。

十中八九、たぶん教える側を指すんだと思うけど、先の本の帯にある先生とレスナーとの間で何か明確な区別があるのかな?

それとも出版社の帯制作担当者が意味を誤解してレスナー=生徒という解釈で、勝手に帯文を書いたぽい感じ。

どうも和製英語な気がぷんぷんするけどね。



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題名 投稿者 日時
   ピアノ教本 webadm 2016-9-19 5:59
     Re: ピアノ教本 webadm 2016-10-23 22:12
       Re: ピアノ教本 webadm 2016-10-30 8:03
         Re: ピアノ教本 webadm 2016-11-4 6:55
           Re: ピアノ教本 webadm 2016-11-13 11:39
             Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-5 2:35
               Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-11 23:58
                 Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-24 1:25
                   Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-25 22:23
                   » Re: ピアノ教本 webadm 2017-1-3 4:45
                       Re: ピアノ教本 webadm 2017-1-22 3:37
                         Re: ピアノ教本 webadm 2017-1-30 9:19
                           Re: ピアノ教本 webadm 2017-2-6 5:06
                             Re: ピアノ教本 webadm 2017-2-12 4:19
                               Re: ピアノ教本 webadm 2017-2-19 0:49
                                 Re: ピアノ教本 webadm 2017-3-21 3:37
                                   Re: ピアノ教本 webadm 2017-4-17 21:54
                                     Re: ピアノ教本 webadm 2017-5-8 0:06
                                       Re: ピアノ教本 webadm 2017-5-28 21:31
                                         Re: ピアノ教本 webadm 2017-7-2 21:55
                                           Re: ピアノ教本 webadm 2017-8-13 11:11
                                             Re: ピアノ教本 webadm 2017-9-20 12:33
                                               Re: ピアノ教本 webadm 2017-12-2 22:07
                                                 Re: ピアノ教本 webadm 2018-1-12 11:12
                                                   Re: ピアノ教本 webadm 2018-1-29 5:48
                                                     Re: ピアノ教本 webadm 2018-5-5 2:28
                                                       Re: ピアノ教本 webadm 2018-9-9 20:31
                                                         Re: ピアノ教本 webadm 2018-9-30 22:06
                                                           Re: ピアノ教本 webadm 2018-10-7 14:58
                                                             Re: ピアノ教本 webadm 2018-12-23 22:37
                                                               Re: ピアノ教本 webadm 2019-2-20 10:29
                                                                 Re: ピアノ教本 webadm 2019-4-14 23:51
                                                                   Re: ピアノ教本 webadm 2019-4-21 7:29
                                                                     Re: ピアノ教本 webadm 2019-4-29 12:39
                                                                       Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-4 5:01
                                                                         Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-4 23:11
                                                                           Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-16 12:44
                                                                             Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-26 19:33
                                                                               Re: ピアノ教本 webadm 2019-7-5 10:32
                                                                                 バイエル卒業(´∀` ) webadm 2019-8-5 0:50
       Introducing Pianoprima EXERCISES webadm 2020-8-11 6:27

 
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