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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2017-1-30 9:19
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3068
Re: ピアノ教本
ふう、北国は大雪で大変ぽいね。

関東もまだ油断できないよね、3月に雪が降ることがあるし。

さて、「大人のための独習バイエル(下)」のステップ1がまだ終わらないでちゅ。

一部演奏時間が表示テンポだと10秒の2曲がやっとゆっくり最後まで弾けるようになったのと(短いから甘くみてた、大失敗)、最後の成果確認曲(モーツアルトソナタK.331のさわりの部分の易しいアレンジ)の途中でまだもたつく。

成果確認曲のモーツアルトソナタは自分の知っているのとリズムが違うので違和感ありありだったので良く部分練習しなかったのが敗因。原曲のシンコペーションが普通の6拍子になっていて、これじゃ無い感がぷんぷんするけど我慢して練習。

それ以外は少し遅いテンポで通しで弾けるようになっているけど、表示テンポに合わせようとすると、せっかく練習して獲得したそれ以外のすべての良いところが犠牲になるのが分かって、しばらく遅めのテンポで練習を続けることにしました。

テンポを優先して、それ以外をすべて犠牲にしていいということはあり得ない選択なので。

元々舞曲形式が多いのでテンポが速めなのは自然だけどね、メトロノーム値はバイエルの初版本には無いので、後生の校訂者が付記したものと思われるので参考程度ということで。

「大人のための独習バイエル(下)」では一応「一定のテンポで通して弾けること」とあるので、表示テンポで弾けることまでは要求していないかな。当然ながら速いテンポで音楽性を犠牲にせずに弾ければいいことにはこしたことないけど、そういう性質の曲ではないからね。

さて、相変わらず右手は疲労困憊気味でまだ親指の屈筋腱に不安が残りますが、指くぐりや1オクターブのアルペジオは短時間なら平気なので最初にやる基礎練習のメニューに復活させています。

ところが、これまで病気知らずだった左手君の親指の付け根に痛みを感じるようになりました。

む、親指を握って手首を左右に振ると痛みを感じます。これは有名なドケルバン症候群の症状(;´Д`)

急性だと思うので再度指くぐりと1オクターブのアルペジオをメニューから外すことに。

一週間したようやく痛みの不安から解放されました。

これからどんどん練習曲に新しいテクニックが登場するのに練習に不安が残ります。

そんなこんなで検索をいろいろしたので、よさげな本を見繕ってポチッと。

最初に読んだのは、以前から存在は知っていたけど注文するまでには至らなかった、

「ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」トーマス・マーク ロバータ・ゲイリー+トム・マイルズ 小野ひとみ 監訳 古屋晋一訳 春秋社



ピアノの教則本には具体的な練習方法とかの説明はなく練習譜だけが紹介されているのが普通で、どう弾くかとかどう練習するかという説明は無く、レッスンを受けている人でも次のレッスンまでに通しで弾けるようにするために半ば試行錯誤でいろんなパッセージの弾き方を見つけるしかなかったり、弾き方や練習の仕方が間違っていて手や体を痛めたりするリスクが伴います。

実際そうして急性の腱鞘炎を重ねて慢性化して練習も出来ない状態に至ることもあるわけで。

そしてそうなったのは脱力が出来ていないからだとか、決まり文句が浴びせられます。

脱力できている人は優秀でそうでない人は落第者みたいな感じ。

ピアノ関係の書籍だと、「脱力」というのはキーワードのひとつで、それがあるかないかで売れ方に影響するのかも。

それでいて脱力とは何かということについては説得力のある説明はなく肩すかしな感じ。

手を故障したなら、それを直すのが先だろうと言われればそれまでだけど、原因が分からなければまた故障を繰り返すだけだよね。

以前練習を開始した当初に指が鍵盤の上を向いてしまう癖があった時のこをを書いたよね。

その時はたまたま自分で思いついた左手の指先を右手の甲の伸筋腱の上に乗せた状態で右手で弾いていて、指を宙に浮かす伸筋腱の緊張が発生すたら左手の指先ですぐに感じ取るようにしてそうならないように練習するようにしたら次第に何もしなくても指が宙に浮くことはなくなったんだけどね。

実は上の本を読んで、それが著者が読者に伝えたかった重要な点だということを発見。

つまり指が宙に浮くのは、以前書いた通り伸筋腱が緊張しなくてもいい時に緊張して屈筋腱がそれを元の戻そうと対抗して緊張するという伸筋と屈筋の同時収縮というのが故障の原因のひとつだということ。

そうなる原因は、ピアノを弾くという動きがそれまで経験の無い不慣れな動作であるため、運動神経系が混乱してそれまで記憶している誤った動作を指令してしまうため。また、大抵の人は指が動きは知覚できるものの、指を動かしている筋肉の場所や状態に関しては知覚できないため。

そうした狭い知覚や解剖学と整合しない誤った体の動きに関する認識を解消しない限り、間違った筋肉の動きや緊張は無くならず故障が絶えないことになります。

本書は著者が幸運にもアレクサンダー・テクニークの教師として長い経験を持ち、音楽家向けの教育プログラム「音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」を創始したバーバラ・コナブルのワークに参加して体得した彼女の「コナブル・ボディマップ」という考え方を紹介するもの。

ボディマップとは知覚地図みたいなもので、体のどこに何があってどこを動かすにはどこの筋肉や関節が関わっているかといのを正しく認識すること。

大抵の人は目に見える範囲でしか体の事を認識しておらず、骨や完結の位置については表面からは正確に知ることはできないので誤った認識をもったままというのが普通。

ピアニストでも指を動かしている筋肉がどこについているかというのを正しく言い当てられる人は少ない。

なので指が思うように動かない時とかは間違った認識のまま間違った動かし方で練習を重ねてしまい故障につながると。

本書では体の故障に関する予防的かつ間接的療法としての「コナブル・ボディマップ」の解説にとこまらず、間違った体の使い方を改めることによって演奏にも良い効果が出てくるという演奏の質を高める機能についても言及しています。

結局のところ自身のボディマップに関する誤認識は各人各様でそれを改めるの早道としてはコナブル・ボディマップに精通した教師の居るアンドブァー・エデュケーターズのワークに参加して個人的にレッスンを受けるのが良いようです。

そこまでいかなくても、本書を読むことでピアノ演奏や練習に潜在する体の使い方の誤用の危険性を多く学ぶことができ、それをとりあえず今日からの練習に活かし、自分で自身の誤ったボディマップを修正してより良い練習スタイルや演奏スタイルに変えていくことは可能だと思われます。

特に自分一人で分からないのは姿勢の問題や見えないところにある首や肩、背中の筋肉の使い方に関して自分で誤りを知覚することが出来ない点。

これに関して教師の手を借りて知るしかないようです。

もしくはビデオで録画して念入りにチェックするとか。それでも正しい使い方がどうなのか知らないとだめだよね。

一度でも練習中に手や手首の痛み、首や肩、背中に痛みが走った経験がある人は役立つ知恵が書いてあります。

特にはっとさせられたのが「尺側偏位」という習慣。これは解剖学的な詳しい知識が無いと気づかないよね。手首が回転するのは肘関節と手首の間をつなぐ尺骨と橈骨の二本の骨が交差するようになっているから何だけど、回転する関節があるのは尺骨だけで、橈骨は靱帯で繋がっているだけなので回転しないのね。

尺骨は手首の関節のところでコブみたいな突起があるのでそれとすぐわかりますが、橈骨にはそれが無いのでそれと明らかに異なります。

手首は手のひらの水平方向に左右に少し傾けることができますが、それが出来るのは霊長類では人間だけぽい。それも尺骨の関節のところに余裕があるためですが、「尺側偏位」というのは手首が常に尺骨側に傾いている状態のことを指します。

「尺側偏位」はちょうど見た目親指の先と肘を結ぶラインが直線に近くなる形に見えます。実はこれ、Youtubeとかでかなり上手な演奏をしている人の手がそうだったのでびっくりしたのです。

「尺側偏位」そのものは解剖学的に許容される動きですが、靱帯で繋がっている橈骨を引っ張った状態になるので肘関節側の靱帯にもストレスがかかった状態になり、肘を痛めるリスクがあります。

また手首を回転する際にも、親指主導(親指を回転軸の中心にする)で回転すると「尺側偏位」状態となります。

できれば手首の回転(ピアノではローリングと呼ばれる)は小指主導(小指の先と肘を結ぶラインを直線にしてそれを中心軸に回す)にしたいところ。

本書の元になったバーバラ・コナブル氏は経験の長いアレクサンダー・テクニークの教師で、以前からピアノの脱力に関する検索でひっかかったサイトとでも紹介されていたので知ってはいたのですが、難しいそうだったので本を買うまでに至りませんでした。

そこで意を決してポチったのがこれ

「演奏家のためのはじめてのアレクサンダー・テクニーク」石井ゆりこ著 



これはページ数も少ないし最初に読むにはよいかも。

著者はアレクサンダー・テクニークの教師で、アレクサンダー・テクニークの基本的な考え方を読者が自分で試して体感する具体的な方法を示し、その意味を解説しているものです。

アレクサンダー・テクニークが真っ先に重要視しているのが体幹と呼ばれる部分に無意識のうちに筋肉の緊張による有害なストレスが加わった状態になっていないかという点。

不必要な緊張が伴うと、それに拮抗する筋肉も緊張を強いられ(そうしないと姿勢が維持できない)二重に余分な緊張が強いられることになり故障の原因となります。

体幹は頭部と背骨とその間をつなぐ首、その周囲にある肩や腕と手、指、腹部や骨盤、股関節、大腿部、膝関節、足首、足をつなぐ部分から成ります。

姿勢を保ったり目的に応じて体を動かすための大事な構成要素。

演奏家は往々にしてそうした演奏をする上で重要な部分に関しては意識が届かず、良い演奏をしなければとか、観客の期待に応えなければとかという自分だけではコントロールできないことに意識が集中してしまって、良い演奏の妨げになることが多いというもの。

一日で読めるけど、書いてある体験方法とかを試すと良いかも。

さて、いよいよアレクサンダー・メソッドを知らないといけないよね。

ということで買ったのが、以前から存在は知っていた

「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」ペドロ・アルカンタラ著 小野ひとみ 監訳 今田匡彦 訳



こちらは分厚い本で、監訳しているのが先に紹介した「ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」での監訳者の小野ひとみ氏。

紹介したこれらの本はいずれも人気があり、増刷されていてそれだけ関心のある人が多いということ。

分厚いのと難しめの文章なので実はまだ途中までしか読んでいません。

それでもアレクサンダー・テクニークの重要な考え方のいくつかが丹念に実例を挙げていろいろな観点から説明されているので納得がゆくないようになっています。

既にわかったことは、悪い癖に代表される間違った体の使い方はそれ自身を改善しようとするのは無理な話で、行わないように「抑制」しその代わりに正しい体の使い方を覚えて置き換えるしかないということ。

確かに指が宙に伸びてしまう伸筋腱の不要な緊張は「抑制」する必要があり、代わりに押した鍵盤を元に位置に戻すために指を持ち上げようとするのではなく、鍵盤が自身で戻ろうとする力を利用するために屈筋を緩めるだけにするだけでいいわけ。

ページ数が多いのは、そうした具体例をいくつも挙げて多角的に理解を深めることを目指しているためで、要約だけではアレクサンダー・テクニークを紹介するには足らないということがあると思われる。

実際にはアレクサンダー・テクニークの教師のレッスンを受けてみないと読むと体験するとでは大違いということがあると思われる。

読む場合にはどんな解釈が出来るけど、体験は真実だから間違いは無いいよね。

残りを読むのが楽しみ。

これらの本を読んで、今の練習もむやみに早期に表示テンポで演奏できることを目標にするのではなく、やはり今まで通りに一定のテンポで易しく弾けるようになることを目標に設定することにしました。

速いテンポを得るために、他のすべてを犠牲にするのは失うことばかりで得るものは無いし。

んじゃまた。

P.S

Youtubeで久々に映画を見た後に、お勧め動画に日本のアニメソング専門にカバーしている人が居て、どうやらドイツの音楽学校で学ぶ音楽家の卵らしく試験の時期には更新が遅れるという事情があるみたい。



曲の最後の方に有名なクラッシック曲の一部をちょっと入れているけど、わかる人はどれだけいるかな?と解説に書いてありますが、これすぐにわかった( ´∀`)

以前紹介した筋の良い中学生の演奏で知った、ラフマニノフの前奏曲Op.3-2通称「鐘」だとすぐわかりました。

外人さんから寄せられているコメントを見ると、日本のアニメも世界中に影響を与えているけど、このアニメ曲の演奏も聴く人に影響を与えて、ピアノ弾きたくなったという感想を書いている人が少なからず居るというのもすごいよね。

こちらもアニメ曲をカバーして有名なロンドン在住の方の動画
グランドピアノの演奏もあるけど、分解したデジタルピアノというのも面白いね。



このお二人は以前クリスマス休暇中にドイツで一日だけ会ってアニメ談義してハルヒのアニメ曲のテーマで連弾即興演奏を録画しているのがありました。

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題名 投稿者 日時
   ピアノ教本 webadm 2016-9-19 5:59
     Re: ピアノ教本 webadm 2016-10-23 22:12
       Re: ピアノ教本 webadm 2016-10-30 8:03
         Re: ピアノ教本 webadm 2016-11-4 6:55
           Re: ピアノ教本 webadm 2016-11-13 11:39
             Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-5 2:35
               Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-11 23:58
                 Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-24 1:25
                   Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-25 22:23
                     Re: ピアノ教本 webadm 2017-1-3 4:45
                       Re: ピアノ教本 webadm 2017-1-22 3:37
                       » Re: ピアノ教本 webadm 2017-1-30 9:19
                           Re: ピアノ教本 webadm 2017-2-6 5:06
                             Re: ピアノ教本 webadm 2017-2-12 4:19
                               Re: ピアノ教本 webadm 2017-2-19 0:49
                                 Re: ピアノ教本 webadm 2017-3-21 3:37
                                   Re: ピアノ教本 webadm 2017-4-17 21:54
                                     Re: ピアノ教本 webadm 2017-5-8 0:06
                                       Re: ピアノ教本 webadm 2017-5-28 21:31
                                         Re: ピアノ教本 webadm 2017-7-2 21:55
                                           Re: ピアノ教本 webadm 2017-8-13 11:11
                                             Re: ピアノ教本 webadm 2017-9-20 12:33
                                               Re: ピアノ教本 webadm 2017-12-2 22:07
                                                 Re: ピアノ教本 webadm 2018-1-12 11:12
                                                   Re: ピアノ教本 webadm 2018-1-29 5:48
                                                     Re: ピアノ教本 webadm 2018-5-5 2:28
                                                       Re: ピアノ教本 webadm 2018-9-9 20:31
                                                         Re: ピアノ教本 webadm 2018-9-30 22:06
                                                           Re: ピアノ教本 webadm 2018-10-7 14:58
                                                             Re: ピアノ教本 webadm 2018-12-23 22:37
                                                               Re: ピアノ教本 webadm 2019-2-20 10:29
                                                                 Re: ピアノ教本 webadm 2019-4-14 23:51
                                                                   Re: ピアノ教本 webadm 2019-4-21 7:29
                                                                     Re: ピアノ教本 webadm 2019-4-29 12:39
                                                                       Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-4 5:01
                                                                         Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-4 23:11
                                                                           Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-16 12:44
                                                                             Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-26 19:33
                                                                               Re: ピアノ教本 webadm 2019-7-5 10:32
                                                                                 バイエル卒業(´∀` ) webadm 2019-8-5 0:50
       Introducing Pianoprima EXERCISES webadm 2020-8-11 6:27

 
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