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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2017-2-12 4:19
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
Re: ピアノ教本
ふう、相変わらず寒いね(;´Д`)

ようやく「大人のための独習バイエル(下)」のステップ1が仕上がりそうな感じ。だいたい易しく弾けるようになった感じ。

ステップ1の44番から58番それにステップ1の終了判定曲を含めて16曲をメドレーで弾いて同時並列進行して仕上げるという他の人はやらない方法だったので、参考までに(参考にならないかも)具体的な練習方法や感想をまとめて書くね。

・44番 Moderato C-dur

オリジナルのバイエルでは連弾曲なんだけど、「大人のための独習バイエル」は独習用なのでプリマ(生徒用)の譜面しか載っていません。セコンド(先生用)の譜面は無いので、これだけ見ると基礎練習譜みたいな感じで味気ないけどね。

8分音符が初めて登場することで、一小節中の音符の数が4分音符までしか出てこなかった「大人のためのバイエル(上)」と比べ最大で2倍に増えることに。

これは超えないといけないひとつの壁なんだけどね。

たぶん今までの4分音符しか出てこない小節は自然に弾けると思うけど、8分音符が出てくる小節は弾けなかったりするよね。

8分音符のある小節だけ集中して部部練習すればいいのだけど、それでもハードルが高いという場合には、ハードルを従来と同じに下げてしまえばいいという逆転の発想。

8分音符の音型を一つおきに弾くことで間引いて実質4分音符の音型ぽくすれば4分音符の音型が易しく弾けるなら弾けるよね。

8分音符の音型を正確に弾けるのも大事だけど、もっと大事なのは全体を通して拍間隔が安定していて安心して聞ける演奏になること。

最初は全音符で一小節1音符、続いて音価が半分の2分音符になって一小節2音符、更に音価が半分になって4分音符、そして8分音符、それが終わると逆に音価が二倍に増えて、4分音符、2分音符、全音符、最後はCODA(集結部)でそれまで現れなかった分散和音の音型から成ります。

最初は口で1,2,3,4、1・・・と拍を数えて弾くのが良いよね。自分で口に出して歌えるテンポより速く弾く事は無理なので、馴れてきたら口に出すテンポを速めてみる感じ。

最終的には自分で拍の感覚がつかめてきて、口で数えなくてもそのタイミングが分かるようになるのでそれまでは自転車の練習の時につける補助車みたいな感じであまり最初から外れまくらないようにして、馴れたら補助車無しで出来るように。

メトロノーム機能があればそれを使ってもいいけど、あくまで自分の中で拍感覚がつかめるようにするための補助車という位置づけで、メトロノーム頼みでそれにひたすら合わせるというのは本末転倒。

テンポに関しても同様で、自分の中でテンポ感がつかめるようにするために、1秒の間隔を覚えて(拍間隔が1秒だと60BPM)、その半分が120BPMという具合で、大抵の曲は(ベートーベンとかチェルニーとか除けば)その間のテンポに収まるので。

口で歌うと何故か後の方になるにつれテンポが遅くなる傾向があるのよね。歌わないで自分の中の感覚だけで演奏すると最後までぴったりなのが不思議。やっぱり何かに合わせると大脳で判断して制御指令を出すという処理オーバーヘッドが拍毎にかかるので、積算するとだんだん遅くなるのかな。

ポジション移動はまだ出てきません。一度に沢山のハードルを作らないというバイエルの配慮が感じられます。

・45番 Moderato C-dur

44番はステップ1の曲の中では一番演奏時間が長く、91秒だったかな。譜面も2ページだし。

45番はそれより短く、譜面は1ページに収まっています。

しかし度肝を抜くのが、最初の小節から8分音符がびっしりの音列。

もしかしてこれはトリルというやつですか(;´Д`)

いやトリルじゃないんだろうけど、実質トリルだよね。

いきなりトリルの練習から始まりますか(´Д`;)

指が動きませんよ。

そこでなまくら流の練習方法をここでも適用。

音符を一つおきに弾けば余裕( ´∀`)

これを間引き奏法とでも名付けようかな、このアイデアはデジタル信号処理の根幹であるサンプリング定理やデシメーション(間引きサンプリング)から来ていると言っておこう。サンプリング定理は如何に情報量を損なわずにサンプリングを間引けるかということを数学的に裏付けたものだよね。打鍵を間引いても曲のもっている情報(曲想)の大部分を失わないで済むならその方が易しく弾けるはず。

ちなみに手元の「大人のための独習バイエル(下)」の45番の譜面は以下の写真の用に練習用の書き込みで一杯。



以前にも同様の書き込みがしてある別の譜面の写真を紹介したけど、特徴的なのは、低音部と高音部の音符がペアで線で囲んであるとこと。

これがなまくら流練習方法で間引いて弾く音符なんだよね。

線で囲んでいない音符は譜読み後の初期の練習段階では休符扱いします。つまり弾かない。

線で囲んだ音符だけを一定のテンポで音価と拍を守って弾いていきます。既に4分音符までの音型なら楽に弾けるようになっているので、それは出来るよね。

部分練習もそんな感じで最初はやって、拍と運指が馴れてきたら、弾いていない埋め草(経過音)を入れて弾くようにします。

この練習方法のメリットは曲想を可能な限り失わない状態で譜読み直後から最後まで通しで弾けるという点。

良く知られた練習方法は難しい部分から部分練習して、周辺の小節と合わせてつないでいくというもの。それはたぶんもっと大曲とかで難しい部分が沢山ある時に必要かも。

これもポジション移動はないね。

・46番 Comodo C-dur

これは以前にも出てきた主題の変奏曲だとすぐわかるよね。

中間部に難しいフレーズが出てくるので、いつもここでミスるよね。

これも8分音符が多いので、最初は間引き奏法で全体の流れを覚えます。それが易しく出来るようになったら、すべての音符を弾くようにします。

これも繰り返しを含めると演奏時間が1分を超えます。

ポジション移動があるのは左手だけで、右手は固定ポジション。
ポジション移動といっても実質は親指はGの位置のままで、残りの指を左にシフトする形に1指と2指の間を拡げては戻す感じ。

・47番 Moderato C-dur

これも右手が8分音符の連続で忙しいけどポジション移動は左手のみ。

左手はGのポジション、右手はCのポジションと違っています。

左手のポジション移動は、一カ所だけ1指と2指の間を拡げて1指でEを弾く時だけ。

・48番 Allegretto C-dur

3拍子の舞曲様式。シンコペーションを伴った良く知られた音型で始まります。この音型はステップ1の終了判定曲として著者が採用したモーツアルトのピアノソナタ K.331の第一楽章のテーマに使われていますが、著者は48番と重複するのを避けたのか、この音型を使わない形にアレンジしています(ハードルが一つ減って簡単にしている)、それで自分の知っている K.331と違うと違和感を感じたのでした。

でこれが結構テンポが速いと難しい(´Д`;)

著者は練習へのアドバイスとしてこの曲のために1ページを割いています。それぐらいハードルが高いという認識があるのでしょう。

さすがにこれには音符間引き手法は使えないので、この音型をしっかり覚える必要がありました。

右手はポジション固定でよく、左手だけ1指を固定して残りをひとつ左シフトして戻すだけ。

・49番 Allegretto C-dur

テンポの速いMinuetという感じ。バイエルは練習曲に曲名や様式について記述していないけど、これは主題の音型からしてMinuetそのもの。バイエルのMinuetと呼んでいいかも。

アンナ・マグダレーナ・バッファの音楽調には作者不詳のMinuetが沢山記載されているけど、その中でバッハ作として流布されていた一部の曲が実はChristian Petzold作のものであることが近年の研究で判明し、手元の版ではそのように修正されていますが、長い間バッハのメヌエットとして子供達に愛弾されてきたので、まだバッハのメヌエットと紹介されているものも見かけます。

これを弾いた時に真っ先にChristian Petzoldのメヌエットを彷彿しました。

これも右手は固定ポジション、左手が今度は5指と4指の間を指拡げする形で5指を固定して残りを右シフトして戻したり、逆に1指と2指の間を指拡げして1指を固定して残りを左シフトして戻したりの組み合わせ。

結構左手が忙しいので、ポジション移動のタイミングを逸すると致命的な事故に(´Д`;)

舞曲なのでテンポは速めだから大変。

・50番 Comodo C-dur

またしても右手が8分音符の羅列でトリル状態(´∀` )

これも間引き奏法で全体の流れをしっかり覚えます。

右手はポジション固定だけど、左手がいつも通り指拡げとピボット指を除くポジションシフトの繰り返し。

ポジション移動が内右手は速いテンポに遅れないように、すべての指を鍵盤の上に乗せた状態にしておくのが吉。といっても固くなってはだめだけどね。

・51番 Moderato C-dur

4拍子の歌曲。

子供のコンクールに向けた練習風景を撮影した動画で、BGMで弦楽四重奏に編曲されたバイエル51番を流してそれに合わせてピアノを演奏しているものがあることを発見。ということはバイエルの曲を弦楽四重奏で演奏した音源が存在するということか。これは以前抱いていたバイエルのオリジナル曲は元々は弦楽四重奏向けに書かれたものではないかという仮説を後押しする。



少しテンポは緩いけど、今まで登場しなかった右手と左手のポジション移動が出てきます。

それとこの動画ではBGMでシンフォニーが流れていますが、昔バイエルの曲をシンフォニーに編曲して録音したLPがあったそうです。今もあるのかな。

著者が「難しい曲です」と注記しているように、ハードルはそれだけではなく、以前紹介したチェルニーの第一課程練習曲の最初に出てくる練習曲みたいに、指を一本ずつ移動する「にじり寄り」と称するポジション移動が中間部に出てきます。

この曲は4拍子の歌曲様式。中間部の難しいフレーズを弾いていてすぐにドイツ語の「グーテンターク(Guten Tag)」がぴったりの歌詞として思い浮かびました。

以来そこを弾く時は「グーテンターク♩、グーテンターク♩」と心で歌うようにしています。そうすると面倒なパッセージも楽しく練習できるよね。

続きの旋律にもバイエルは何かかしらの歌詞を思い浮かべて作曲したと思うけど、何か良いかな。そんなことを考えながら練習すると良いかも。

これも8分音符が多いので、間引き奏法で練習すると全体の流れが掴めます。

ドイツ語を旋律からすぐ思いついたのは学生の頃に第二外国語としてドイツ語を学んだことがあるから。もうほとんど覚えていないけどね、あのときに使ったテキストは今も販売されているのかな、外人さん向けの速習用のテキストだったけど、かなり内容は充実していたよね。同じシリーズにフランス語とかあるといいな。今度探してみよう。

後で知ったけど、日本では結構ポピュラーだったらしい、Youtubeでいろいろな人のバイエル演奏動画を見てたら、お宝画像発見(´∀` )



誰が歌詞を付けたのだろう、編曲は誰?、そしていつの頃のだろう、歴代のNHKの歌のお姉さんのお一人かな。

検索して調べたら、有名な歌手・声優さんで、子供の頃大好きだったアニメ「紅三四郎」のオープニング主題歌がデビュー曲、しかも同年代だった(´Д`;)

紅三四郎

子供の頃を思い出した、懐かしすぐる(ノД`)シクシク

歌詞の方は既に絶版になって中古本にはプレミアが付いているけど、「うたおうこどものバイエル(全3巻)」中田喜直、谷川俊太郎 監修、川崎洋、中川ひろたか、木島始、阪田寛夫、まど・みちお、楠かつのり 作詞
しか考えらないね。

小学生の頃に習った「めだかの学校」や「夏の思い出」、テレビ時代にヒットした「雪の降る町」などの代表曲で知られる作曲家。

谷川俊太郎は詩人であり翻訳家でもあり童話作家でもあり、作詞家として活躍した人。個人的には子供の頃釘付けになって見ていた「鉄腕アトム」や「ビックX」の主題歌の歌詞が今も記憶に残っています。

作詞を担当された方々は皆驚く程の巨匠ぞろい。一番若かった、楠かつのり先生のwikiページからこの本の存在を知りました。先生が担当した曲の番号からすると、51番の作詞は他の方らしい。

中古本が手に入ったら誰の作詞だかわかると思うけど。

さて話を戻そう。


・52版 Allegretto C-dur

今度は6拍子だけど、Allegrettoなのでテンポの速い舞曲。最後が弱拍で終わる女性終止なのでポロネーズかも。

先の48番のメヌエットよりはリズムは易しい感じ。

右手のポジション移動は無く、左手のみ、その代わり左手が忙しい(´Д`;)

これも間引き奏法で2拍だけ弾くようにすれば楽に全体が掴めます。

最後が休符なので最後の音をちゃんと切るようにだけ注意。

・53番 Moderato C-dur

8小節だけの短いマーチかな。マーチは行進曲で歩行に合わせた2拍子が普通だよね。当時は貴族が儀式中に宮廷内を行進する際にマーチが演奏されたみたい。

演奏時間は10秒程度だけど、右手が小節の弱拍から始まるアウフタクト(指揮者が指揮棒を下から上へ向けて振ることに由来)なのでちょっと馴れないと戸惑います。

小節の最初が休符なので、その直前の音は必ず切るために手を少し鍵盤から持ち上げ、同時に次ぎに弾くキーを狙って手を下ろし弾く感じ。

マーチなので切れの良い演奏にしないといけない感じ。

途中左手の跳躍(leap)が出てくるのもハードルを高くしています。

狙いが狂うと大惨事に(´Д`;)

テンポは速めだしね。

未だにこの曲は演奏に20秒近くかかるのが目下の課題(´Д`;)

一種の対位法技法で書かれた曲かも、右手と左手がシンクロするタイミングが少ないので間引き奏法が使えない、これが苦手だということはバッハも苦手になる可能性大。

・54番 Comodo C-dur

これも2拍子のマーチ。今度は左手がアウフタクト。

これも対位法技法の曲なので右手と左手が同時に打鍵するタイミングが少なく間引き奏法が使えない(´Д`;)

左手の跳躍こそないけど、最後にオクターブ上を弾くのに右手の1指と5指の間を拡げる必要があります。

指が届かないと最後残念な結果に(´Д`;)

・55番 Moderato C-dur

久々に長い曲。演奏時間は1分を超えます。

4拍子なので歌曲かな。

ドイツ語だとどういう感じの歌詞になるのかな、結構元気の良さそうな歌詞が合う感じがするけど。モーツアルトのオペラに出てくる歌曲を彷彿するよね。日本でもコマーシャルに使われたことがあるので良く知られているやつ。

これも右手はポジション固定で良く、左手がポジション移動と跳躍で忙しい感じ。

左手がちゃんとしていないと右手が合わなくなるのでかなり練習が必要でした。

音符を間引く方法が全体の流れを掴むのに使えます。

バイエル初版本には後生の編集者が追記したアーティキュレーションに関する記載は一切ないが、「大人のための独習バイエル(下)」ではこの曲も含めてlegatoの指示が記載されている曲が複数あり、44番とかはもっと強い sempre legatoと書いてある。legatoの指示がなくともほぼ全域にフレージングスラーが記載されていたりする。

実際に丁寧なlegatoで弾くと譜面には出てこない意外な響きが中間部で現れるのにびっくりした。

普通に単純 legatoなら音は重ならないが、丁寧なlegatoだとちょっと重なる瞬間があるので、高音部と低音部の重音が重なって一瞬だけ和音が生まれる。それがドローン音(虫の羽ばたき音)になって現れるわけである。

たぶんこれは意図しない響きなので、普通に単純 legatoで弾くべきだろう。実際 youtubeにアップされている演奏ではそうした響きを耳にすることはない。

こうしたドローン音を意図的に使う機会が今後あるかどうかは謎。

デジタルピアノだと厳密に音が重なるので最初なんかソフトのバグかなと思ったりして、いろんなエフェクト機能をオフにしたりしたけど変わらないので最終的に前の音と重なっている瞬間があるためだということが判明(単純 legatoで弾くと発生しないため)。

legatoは難しいね。

・56番 Allegretto G-dur

またしてもテンポの最速な3拍子の舞曲。

調音記号は無いけど、G で始まり G で終わっているので G-dur なのは確か、F#は弾かれないので省略かな、上巻でも結構 G-dur な曲があったよね。

前半は右手と同じ音型が左手でも繰り返される対位法的な様式。

これも音符を間引くと、4度圏内を登り下りするスケールが現れます。

最後の終結部も梅草を除いて間引いて要の3拍部分だけ弾く練習をすれば無駄に失敗を重ねることもなく覚えられます。

・57番 Allegretto G-dur

これも3拍子の舞曲。

右手と左手の同時ポジション移動があります。

これも音符間引きで3拍子のところだけ弾くようにすれば全体がつかめます。

ここで初めて曲の途中で音の強弱を変化させるデュナミーク記号が出てきます(それ以前にもあったけど曲の最初だけで途中で変更が無いので意味がなかった)。

中間部の繰り返しのところで、同じ2小節が繰り返されるのですが、2度目はpなので弱く、すぐにまたfに戻る感じ。著者は2度目は最初のこだまだと思ってと書いてあります。

このデュナミークの指示はバイエル初版本から記載されているのでバイエルの最初から意図したものだと思われます。

Youtubeにいろんな年齢の人がバイエルの演奏動画を載せているけど、みんなちゃんとこの曲のデュナミークは守っているね。

・58番 Moderato C-dur

「大人のためのバイエル独習(下)」の58番はバイエル初版本からあるものと同じ曲ですが、Youtubeにアップロードされている以下の模範演奏動画ではまったく別の曲が演奏されているので驚愕しました。



投稿されているコメントの中にも複数「58番じゃない」というのがあり、チャネルオーナーがそれに答える形で、使用したバイエル本の58番はそうなっているということでそのURLを載せていました。

その使用したバイエル本のURLを開いて見てみると、確かにオリジナルのバイエルの58番とは違う、題名付きの別の曲に差し替えられているのが判明。



驚愕したのは、以前紹介した「バイエル原典探訪」ではこの事実にはまったく触れられていなかったからです。

差し替えられているバイエル本の版は、「バイエル原典探訪」でも比較検証されているペーターズ版でした。

ということはペーターズ版にもいろいろ版があって、「バイエル原典探訪」の執筆陣が参考にしたものとは違う版があって、そちらでは一部の曲がオリジナルとは違うものに差し替えられているということだったのです。

確かに、他にも子供が58番を練習している動画でも、あれ、これ58番じゃないやというのがあるので、それも曲の差し替えのあるペーターズ版を元にしたものなのかもしれません。

こちらの動画はオリジナルの58番のもの。



それ以外に国内でバイエルと称している派生本は大幅にオリジナルから別の曲に差し替えられているのがあるので、まあそれは論外。

こちらはオリジナルと同じなのでほっとしたところ。「バイエル原典探訪」の執筆陣がバイエル直筆譜と比較作業をしているので安心できます。

これでステップ1の全曲終わりですが、「大人のための独習バイエル(下)」では終了判定曲として「ピアノ・ソナタ K.331 第一楽章」より(モーツアルト作曲)があって、オリジナル主題を短く易しくアレンジしたものが課題として載っています。

これははモーツアルトのピアノ・ソナタ第11番(トルコ行進曲付き)の第一楽章からとったもので、第三楽章が有名なトルコ行進曲でそれだけ演奏されることが多い。

主題の旋律はシチリアーナと呼ばれ、古くから知られているもの。バイエルも48番それを使っている。

オリジナルのシチリアーナを単純な3連符に変えてまで易しくアレンジされているとは言え、右手と左手の同時ポジション移動や跳躍があるため難しい。

これも初期の練習には音符間引きが有効。

ふう、これでようやくバイエルも折り返し地点まで到達。ここから先で挫折する人が急増するみたいなので気を引き締めてかからないと。

独自の音符間引き練習方法が今後も役立つかどうか見てみよう。

んじゃまた。






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題名 投稿者 日時
   ピアノ教本 webadm 2016-9-19 5:59
     Re: ピアノ教本 webadm 2016-10-23 22:12
       Re: ピアノ教本 webadm 2016-10-30 8:03
         Re: ピアノ教本 webadm 2016-11-4 6:55
           Re: ピアノ教本 webadm 2016-11-13 11:39
             Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-5 2:35
               Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-11 23:58
                 Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-24 1:25
                   Re: ピアノ教本 webadm 2016-12-25 22:23
                     Re: ピアノ教本 webadm 2017-1-3 4:45
                       Re: ピアノ教本 webadm 2017-1-22 3:37
                         Re: ピアノ教本 webadm 2017-1-30 9:19
                           Re: ピアノ教本 webadm 2017-2-6 5:06
                           » Re: ピアノ教本 webadm 2017-2-12 4:19
                               Re: ピアノ教本 webadm 2017-2-19 0:49
                                 Re: ピアノ教本 webadm 2017-3-21 3:37
                                   Re: ピアノ教本 webadm 2017-4-17 21:54
                                     Re: ピアノ教本 webadm 2017-5-8 0:06
                                       Re: ピアノ教本 webadm 2017-5-28 21:31
                                         Re: ピアノ教本 webadm 2017-7-2 21:55
                                           Re: ピアノ教本 webadm 2017-8-13 11:11
                                             Re: ピアノ教本 webadm 2017-9-20 12:33
                                               Re: ピアノ教本 webadm 2017-12-2 22:07
                                                 Re: ピアノ教本 webadm 2018-1-12 11:12
                                                   Re: ピアノ教本 webadm 2018-1-29 5:48
                                                     Re: ピアノ教本 webadm 2018-5-5 2:28
                                                       Re: ピアノ教本 webadm 2018-9-9 20:31
                                                         Re: ピアノ教本 webadm 2018-9-30 22:06
                                                           Re: ピアノ教本 webadm 2018-10-7 14:58
                                                             Re: ピアノ教本 webadm 2018-12-23 22:37
                                                               Re: ピアノ教本 webadm 2019-2-20 10:29
                                                                 Re: ピアノ教本 webadm 2019-4-14 23:51
                                                                   Re: ピアノ教本 webadm 2019-4-21 7:29
                                                                     Re: ピアノ教本 webadm 2019-4-29 12:39
                                                                       Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-4 5:01
                                                                         Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-4 23:11
                                                                           Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-16 12:44
                                                                             Re: ピアノ教本 webadm 2019-5-26 19:33
                                                                               Re: ピアノ教本 webadm 2019-7-5 10:32
                                                                                 バイエル卒業(´∀` ) webadm 2019-8-5 0:50
       Introducing Pianoprima EXERCISES webadm 2020-8-11 6:27

 
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