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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2021-1-4 0:50
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3068
fsl-image-network-full-cmdlineとセルフビルド環境化
core-image-minimalはyoctoの最小構成BSPイメージなので、サーバーとして使うにはnetwork関連に追加しないといけないパッケージすら含まれていない。

そこでFreescale社が独自に追加したサーバー用のBSPイメージパッケージとして、fsl-image-network-full-cmdlineというのがあるのでそちらを使うことに。

デフォルトではnetworking関連のパッケージレシピへのサーチパスが通っていないので、conf/bblayers.confのmeta-openembeddedに関するサーチパスに下記の行を追加する必要があった。

引用:
${BSPDIR}/sources/meta-openembedded/meta-filesystems \
${BSPDIR}/sources/meta-openembedded/meta-networking \
${BSPDIR}/sources/meta-openembedded/meta-webserver \
${BSPDIR}/sources/meta-openembedded/meta-initramfs \
${BSPDIR}/sources/meta-openembedded/meta-perl \
${BSPDIR}/sources/meta-openembedded/meta-gnome \
${BSPDIR}/sources/meta-openembedded/meta-xfce \


もともとはsource/base/conf/bblayers.confがコピーされるだけなので、そっちを直しておけば良いのかも。

bitbake fsl-image-network-full-cmdlineを実行したら、順調にいくかに見えたが下記のエラーでビルドが失敗することが判明。

| 20 | # error "LTTng-modules requires CONFIG_KPROBES on kernels >= 5.7.0"

最新のcommunity BSPはkernel version 5.10を採用しているので、その場合、LTTng kernel moduleがkprobeというkernelのオプション機能を必要とするぽい。

とりあえず暫定的に、menuconfigを開いて問題のconfigオプションをインクルードするように変更。

引用:
$ bitbake linux-fsl -c menuconfig


これでいけた。

sshdも入っているので、リモートでログインして作業ができる。

問題はセルフビルド環境が入っていないので、それを加える必要がある。

それと今時 init sysvは古いだろうということで、systemdに切り替えることに。

buildディレクトリのconf/local.confに下記を追加。

引用:
# systemd
DISTRO_FEATURES_append = " systemd pam"
VIRTUAL-RUNTIME_init_manager = "systemd"
DISTRO_FEATURES_BACKFILL_CONSIDERED = "sysvinit"
VIRTUAL-RUNTIME_initscripts = ""


セルフビルド環境に必要なパッケージを導入するために、更に下記を追加。

引用:
IMAGE_INSTALL_append = " fuse-exfat exfat-utils "
EXTRA_IMAGE_FEATURES_append = " dev-pkgs eclipse-debug tools-debug tools-profile tools-sdk"


最初の行はセルフビルド環境とは直接関係ないけど、昨今の大容量USBメモリは4GiBを越えるような動画ファイルを扱えるようにexfatフォーマットされているので、Windows PCからそうしたUSBメモリでファイルを交換しようとするとlinux側ではサポートされていないためユーザーランドでexfatを扱えるようにした拡張パッケージを導入するためのもの。これで指定したディレクトリにexfatフォーマットの媒体をmountしてアクセスできるようになる。

とりあえず現行のサーバーで使用しているソースとかコンテンツを含んだ圧縮アーカイブが4GiBを越えるファイルサイズなので、これは必要だった。

2行目を加えるとUbuntu PCのようにオープンソースソフトウェアをソースからビルドできる最小限の環境が入る。一部のオープンソースでは更に別の開発ツールやライブラリに依存するのでそれらをソースからビルドしてインストールするのに必要。

これでビルドしてできたイメージをSDカードに書き込んで起動を確認し、コンパイラツールチェインとか基本的なセルフビルド環境が使用できることを確認。

次は、現行のサーバーで使用しているオープンソースソフトウェアをビルドしていく作業。

P.S.

init sysvからsystemdに変更すると今風にはなったもののバックグラウンドで起動するタスクが増えるので空きメモリ量が現行のIBM ノートPCと変わらなくなった(´Д`;)

元のinit sysvに戻すかも。

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題名 投稿者 日時
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