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webadm | 投稿日時: 2007-4-10 2:53 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3090 |
スイープ機能は正常 SMLUは内部スイープ掃引ジェネレータがあり、20秒のスパンで選択されたバンドのminからmaxまで周波数をスイープすることができる。
簡単な動作チェックで機能していることは確認済みだが、リアパネルに掃引信号がバナナ端子で出ているのでそれを今回確認してみた。 普段はここにVCOの制御電圧が出ているようで周波数設定が高くなるにつれ高い電圧が出ている。最も低い周波数では0vとなる。 ここでINT20sec.というボタンを押すと20秒間だけ0vから40vまで20秒かけて直線的に変化する。 どうやらボタンを押した時一度だけのようで、繰り返すのはExt Syncとかにパルスを入れてやればいいのだろうか謎。 オシロで観測すると直線性はかなり良い。多少細かいハムとかノイズが乗っている。 たぶんこの掃引信号は小脇の小基板のどれかで生成しているに違いない。OP Ampかなにかを使っているのだろう。それがどれかは不明。 小脇の基板で一番回路が単純そうで調整用の可変抵抗が少ないのはおそらく1kHzの内部変調信号発振器にちがいない。それと別に20secのノコギリ波発生基板があるはず。 するとあと残る2枚のうち一枚がALC制御基板、あと1枚はなんだろう。 引っ張り出せればなんとか部品構成とかを見て見当がつきそうだが。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-10 4:17 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3090 |
小基板を外してみた 一番外側に位置する基板はなんとかドライバでカードエッジ側から押してやれば抜けそうだったので抜いてみた。
カードレールとの間の隙間が余裕がなくそれでも引っ張り出すのは容易ではなかった。 ちょっとピンぼけ。基板にピンコネクタがあってそっから空中配線でどっかにケーブルがつながっていた。危うく壊すところ。 見ると小信号を高電圧まで増幅するアンプのような感じ。終段トランジスタに2N1893というPhilipsの高耐圧トランジスタが使われている。これはもしかしたらスイープ掃引出力を出しているのだろうか。 そのほかOP Amp(Fairchild uA709)が2個と、小信号用トランジスタ(BCY59IX, BCY79IX,BF214)が搭載されている。他に電解コンデンサ(100uF/40v x 2, 10uF/63v, 47uF/16v, 47uF/63v)が搭載されているがどれも頭部にカビが生えたような汚れが目立つ。ルーペで拡大すると微妙に樹脂ケースがひび割れていてそこから内部の電解液が長い年月をかけしみ出して結晶化したような感じに見える。大きな影響は無いが故障する前に交換したほうが良いかもしれない。 使われている抵抗は皆金色のコードが入っているので高精度のタイプ。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-10 4:56 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3090 |
もう一枚の基板 2枚目もなんとかドライバの先をカードエッジまで忍び込ませててこの原理で引っ張りだした。
構成部品は少ない方で、uA709 オペアンプが1個と、小信号トランジスタ(BCY59IX)が6個搭載されている。めずらしい当時のタンタルコンデンサ(22uF/35v)が2個OP Ampの側に見える。能動部品は全部ソケット実装になっている。2つある半固定抵抗器(470Ωと50Ω)はそれぞれ周波数とゲインの調整用と思われる。 これもチューブラータイプの電解コンデンサ(100uF/63vと22uF/63v)が使われているが出力にハムが乗っているので劣化している可能性はある。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-10 5:29 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3090 |
アナログ電源基板発見 3枚目を引っ張り出そうとしてどうやら正式なカードの抜き方を発見。
手を入れて指2本の先をカードエッジコネクタ脇のシャーシーとカードエッジの間の隙間に入れて引っかけるようにして押せば出てくることが判明。 引っ張り出した3枚目の基板にはケーブルはつながっていなかった。つながっていたのは4枚目の基板だった。ではこの3枚目はんだろう。 変わった形の放熱板のついたパワートランジスタ(BSY52, 2N4036)、オペアンプ(uA709)が2個。そのほか放熱板がついていないパワートランジスタ(2N4033, BSY56)と小信号トランジスタ(BCY59IX x 3, BCY79IX x 3)、それにブリッジダイオードがカードエッジ側に搭載されていることから、この基板はアナログ電源(正負電源)基板であることが確定した。 裏のパターンを撮影しようとしたらデジカメのアルカリ電池がとうとう切れてしまった。ACアダプタが使えたらいいのに、今度から充電式の電池を使おう。 電源基板だけに電解コンデンサが沢山搭載されている。たぶんどれもかなり汚れているので劣化が進んでいると思われる。とりあえずは故障はしていないが。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-10 5:57 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3090 |
ALC制御基板 一番奥の4枚目にExt ALCのコネクタからのケーブルが接続されていた。
引っ張りだした時にどっかで指を引っかけたらしく皮膚が損傷した。 基板の裏は全面にシールド銅販が付けられている。隣に電源トランスがあるので誘導によるノイズを防ぐためだろう。 能動部品はどれも小信号トランジスタ(BCY59IXやBCY79IX)のみである。Ext ALC端子の付近には出力段と思われる回路があり、比較的多きな低抵抗値の抵抗が並んでいる。不思議な回路である。どうも抵抗ラダーのようにも見える。いわゆるパワーDACだろうか。確かにSMLUはリモートでBCDコードでのパワーレベル設定が可能なのでそうかもしれない。Ext ALCコネクタについてはどういう機能なのかカタログには記載されていない、もしかして出力なのだろうか? あとはこの基板に変調入力信号がつながっていれば、この基板のどこかが故障していることが考えられる。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-10 7:27 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3090 |
出力レベル制御があやしい ちゃんとしたパワーメーターを持っていないので正確な測定はできないがHP8640Bと見比べてみると、どうもちゃんと出力パワーが仕様通り出ていない感じがする。
一番低い周波数のバンドで周波数を33.3MHzに設定し0dBmの出力が出るように設定してもHP8640Bで同じ設定をした時よりもオシロで観測して出力レベルが低い。 しかもフロントパネルの5dB単位のアッテネーターを切り替えても0dBにするまではレベルが変化しない。 バーニヤボリュームを操作するとALC Ampのゲインコントロール電圧が変化するので出力は出ているはずだがアッテネーターがうまく切り替わっていないような気がする。目一杯にした設定で仕様の33dBmでやっと0dBmぐらい出ている感じ。フロントパネルのメーターはフルスケールの+33dBmを示している。やはり可変アッテネーターが切り替わっていないのか。 それと1kHzの正弦波変調のはずが、どうもおかしい。同じ設定でHP8640Bではちゃんとした変調波形が観測できるのにSMLUではエンベローブが正弦波ではない。周期もとても1kHzと関係ないように見える。 下がまともなHP8640Bの変調波形。 下が同じ条件でのSMLUのおかしな変調波形。 同じ条件でHP16500Bの2Gsのデジタルオシロで見ると。 下はHP8640Bのもの。エンベローブは1KHzの正弦波が見てとれる。 下はSMLUのもの。GOULDで見たのとエンベローブは一緒。どんな変調がかかるとこんな風になるのか。 あとは外部変調入力でいろいろ試してみるか。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-10 8:41 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3090 |
変調回路は壊れている やはり外部変調入力にしてもどんな入力を与えても波形は変わらなかった。
無変調のボタンを押すと平坦な波形になるのでAM変調を選択した時点で既におかしな変調がかかっていることになる。 外部変調か内部変調かどちらかの押しボタンを押した時だけおかしな変調波が現れるのでそれによって変調回路がイネーブルになっておかしな変調がかかってしまうと思われる。 それとHP8640BのCW波形と比較してノイズが多い。復調して聞いてみればわかるのかもしれない。 下はHP8640Bの無変調キャリア。 下はSMLUの無変調キャリア。 これは調べるのがVCOよりやっかいだ。 まずは変調回路がどこtにあるか確認しないといけない。それにはカードエッジコネクタの延長ボードを作って基板を一枚だけ引き出した状態で信号を観測できる必要がある。 やっかいだ。これは修理が難しい。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-11 22:41 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3090 |
アッテネーターは正常だった アッテネーターが機能していないように見えたのはリアパネルのRF出力端子を観測していたためだった。
配線をよく見ると太い同軸ケーブルの先がアッテネーターユニットの根っこの方につながっている。 どうやらALC Ampの出力そのものが出てきているようだ。 と思ってフロントパネルのRF出力を観測しながらアッテネータースイッチを操作してみるとちゃんと-35dBから0dBま5dB単位で変化している。 よく見ればアッテネーターユニットには10dBのアッテネーターブロックが3つと5dBのアッテネーターが脇についている。中央部分の8つのリレーでこれら4つのアッテネーターを組み合わせて-35dBから0dBのステップアッテネーターを構成していることがわかる。 それと今日気づいたのは、電源投入直後は平坦だった搬送波の波形も時間がたつと以前変調時に観測されたノイズの多い波形に変化したということ。 ALCコントロールかどこかは非常に不安定な感じだ。やはり部品の劣化だろうか。 一度コンデンサだけでも全部交換したほうが良いかもしれない。電解コンデンサはかなりやばいが他の種類のもリークとかが起きているのかもしれない。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-11 23:38 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3090 |
スイープ制御基板だった 空中配線されている入力端子の電圧を測ってみると0.3vと一定。
周波数をリモート制御に切り替えるprogramボタンを押すとこの端子の電圧は約5vに変化する。 このことから、この端子にはリモート制御基板のDACの出力が接続されていると思われる。 ということでやはりスイープ制御電圧を生成している回路だということが判明。 この基板は今のところ問題無い。 |
webadm | 投稿日時: 2007-4-11 23:59 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3090 |
変調関連ボタンの結線 どこかに変調の有無によって回路がイネーブルになる仕組みがあるはずと変調関連ボタンの配線を見てみた。
すると無変調を選択するunmodボタンに16v電源が供給されているのが確認された。このボタンがoff状態だと電源がどっかの回路に供給されることになる。 しかし先ほどまで乱れていた搬送波は今は問題無い。外部AM変調に切り替えても変わらない。 試しにINT 1kHz変調にすると、届いた時に最初に見た変調度の浅い変調波を再び見ることができた。 外部変調はどうだろうとファンクションジェネレータで1KHzの正弦波を入力してみたところ同様に変調波が確認できた。やはり変調度は低い。最大15Vp-pを入力するとやっと以下のような明瞭な変調波形が現れた。 となると病気としては、 ・時々搬送波に著しいノイズが乗る時がある ・AM変調はかかっても変調度が浅い ということに修正しなければいけない。 |
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