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webadm
投稿日時: 2007-7-9 9:48
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
現状を整理すると
入手時点でヒューズが切れていて電源入らず、内部が水に濡れて、電源トランスはさび付いていた。

内部を洗浄し乾燥させヒューズを交換したものの電源が入らず

電源トランスへはACの両端の電圧が供給されているが出力が出ず。電源トランスの断線と推測。安定化電源を内部電源回路の一次側に接続してハードウェア及びソフトウェアの正常動作を確認。

その後電源電圧選択スイッチの接点不良のため電源トランスのタップ切り替えが正しく行われていなかったのが原因と判明。スイッチの接点を直してAC電源で正常動作を確認。

そのまま朝までリチウム電池充電を兼ねて慣らし運転。

朝みたらCRTの表示が消えていた。電源を再投入してもうんともすんとも言わない。内部の+5V,+12V,-12Vが生成されていない。電源回路の故障と推測。

二次側のDCが生成しないのは一次側のスイッチングを制御するゲート信号が出ていないため。電源制御用ICの故障か?

時々変化のないゲート信号にパルスが現れる時がある。しかし不安定。電源制御用IC周辺の回路を調べる。三端子レギュレーターらしいものから出力電圧が出ていない。故障か?

三端子レギュレーターと思われたものは実はSCRであることが判明。またSCR自身も正常であることが確認された。やはり問題は電源制御用ICか。

電源制御用ICは当初8051ベースの1チップマイコンと思われていたが実は電源制御専用アナログICという説が有力に。電源電圧が10Vと高いためデジタルICではなさそう。

故障の原因究明が振り出しに戻る。何が壊れたのか?
webadm
投稿日時: 2007-7-11 6:13
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
東亜電波工業
TOA-7511というプロトコルアナライザを作っていた会社が東亜電波工業。調べると既に計測器事業を2004年にHIOKIに譲渡していた。

東亜電波工業は国内メーカーとしては驚くべきレパートリーの広い計測器製品を出していたがHIOKIに譲渡された後、競合する製品のあるほとんどのものが廃品種となってしまった。その中にプロトコルアナライザもある。

機能的には競合社のものとひけをとらないが見た目や外観のデザインで劣るために存続しても利益には貢献しないと判断されたのだろう。もしくはこれらの高い水準の製品を設計してきた技術者を引き取るというのが事業譲渡の狙いだったのかもしれない。

HIOKIのwebサイトにはこれら東亜電波工業の旧製品で廃止になった数々の製品がリストアップされている。これだけやっていたというのは驚きだ。関係する開発者がその後も挑戦的な製品に携わっていることを願わずにはいられない。

TOA-7511は迷子のネジが転がっていたけどそれを除けばとても良く出来ている。
webadm
投稿日時: 2007-7-13 5:37
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
高速PWMコントローラー
当初ワンチップマイコンと思われていた24DIPのAMDのICはどうやら高速PWMコントローラーらしいという結論に落ち着きそうである。

1826-1066というHP独自のパーツ番号が割り当てられたこのチップはメーカーの型番はマーキングされていない。8252DPというのは製造シリアル番号とパッケージタイプと思われる。

ほとんど故障の原因はこのICは出力すべきスイッチング用のゲートドライブ信号がほとんど出なくなってしまっていることにある。時たま出るが十分ではないため二次側電圧が不安定かつ電圧不足で正常な動作に至らない。特に水平偏向及びフライバック電圧の生成に必要なノコギリ波ドライブ信号も同様に出ていないためデジタル系は電源を外部から供給すれば立ち上がるもののCRT関連の電源が立ち上がらないため自己診断がそこで止まってしまうと考えられる。

まだCRT関係の電源の生成方式とかは調査する必要があるが、+5V,+12V,-12Vの二次側電源だけを外部から供給しても立ち上がり時の自己診断開始のビープが鳴ったままの状態になることからその可能性は高い。正常な場合にはCRTの表示が現れた時点でビープが解除され表示が行われていた。

なにぶんにもサービスマニュアルどころかユーザーマニュアルも無いので手探り状態である。回路を追って故障原因がPWMコントローラーであることを確認する必要がある。故障と解ったらどうしようか、代わりになる信号生成を行う回路を作ればいいかもしれない。
webadm
投稿日時: 2007-7-15 4:57
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
PWMコントローラー周辺
少しPWMコントローラー周辺の回路を追ってみた。



どうやらPWMコントローラーは二次側のDC電圧だけを制御するように一次側のスイッチングをPWM制御しているだけのようだ。他に電圧比較回路とかが外付けであるがこれはCPU側の方へパターンが走っていて何に使われているか不明。いずれにせよCPU側は二次側に電圧が生成されないと動かないので電源制御には無関係と思われる。

PWMコントローラーは水平偏向出力回路とはまったく無関係であるということがこれで判明した。PWMコントローラーから出ているいくつかのゲート信号はいずれも一次側のスイッチング制御回路へと伸びている。

組み上げ直して電源を入れてみたらまたヒューズが飛んだ。しかたないので安定化電源で一次側にDC 20Vを加えてみたら長いことスイッチング動作を続けて不安定であるが二次側の5V,12V,-12Vが出力されていた。しかしCRTのヒーターは点灯しないので水平偏向出力が動作していないことは確実。

実際に水平出力トランジスタの電圧を測定してみると+12Vが加わっているがまったく動いていない。PWMコントローラーのゲート信号が出てこないのも問題だが二次側の電源が正常でも水平偏向出力回路が動作しないのはもう一つの問題だ。

どこか水平偏向出力回路の素子が壊れたのだろうか?その可能性はあり得る。
webadm
投稿日時: 2007-7-15 5:45
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
輝度制御信号は出ているようだ
また電源を入れてみると最初から威勢よく二次側の出力が出てくる、今度は+5V,+12V,-12Vともぴったり正常な電圧が出ている。

しかし水平偏向出力はピクリともしない。

この状態であちこち信号をオシロで観測すると輝度制御信号らしきものが見える抵抗の端子がCRTへつながるコネクタの近くにあった。

一定間隔でブランキングしているので帰線消去期間だろう。消去期間以外では細かく信号が変化している。何か濃淡の異なる部分で輝度が変わるので何かを表示しているのは明らか。たぶん初期画面だと思われる。

ビープが鳴りやまないのはやはりCRTが写らない(カソード電流が流れない)からに違いない。動いていた時は画面が写り始めた頃にそれまで鳴り続けていたビープが最後にピッピと鳴り終わり、立ち上がり終了の合図となっていた。

さて水平偏向回路のどこが悪いのだ。


webadm
投稿日時: 2007-7-15 20:27
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
スナバ回路か
一次側の直流電源回路に負荷と並列に接続されたサイリスタが何をしているのか謎だったが、どうやらスナバ回路を構成しているらしいということがわかってきた。

一次側のDC電源はスイッチングされるためにスイッチングトランスの逆起電力によって高圧スパイクが発生する。従ってそのままだと一次側のDC電源で動作しているレギュレーターやアナログICの最大定格を超えて壊してしまうことになりかねない。

ということで高電圧パルスを取り除くためにサイリスタを負荷と並列に接続して一定電圧を超えたらサイリスタをONして過電圧となるのを回避するという考えである。

しかし本当に働くのかは謎。サイリスタの周辺にあるモトローラー製の謎の8pin DIP ICがスナバ制御をしていると思われる。たぶん内部に基準電圧源があってそれと外部のリファレンス電圧を比較した出力を出していると思われる。リファレンス電圧は抵抗分圧で2.2V程度になるようになっている。たぶん内部の基準電圧源は2.5Vとかそんなものだろう。リファレンス入力が2.5v以上になると出力がHighになってサイリスタがONするという仕組みであると思われる。

しかしリファレンス電圧を2.5vにするには一次側のDC電源電圧が32Vぐらいにならないといけない。通常無負荷時は29Vぐらいなのと正常動作中は25Vぐらいまで落ちていたのであまり頻繁に働く回路では無いと思われる。

ひとつ謎が解けてきた。

あとは謎の8pin DIP IC2個で構成される電圧比較回路がどうも動作していないような感じに見えるのだが壊れているのだろうか。ひとつは基準電圧源だと思われるが出力ピンとおぼしきものには電圧がちっとも出ていない。これが壊れているのだろか?
webadm
投稿日時: 2007-7-15 20:38
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
基準電圧源ICを特定
U101 1826-0544が基準電圧源ICであることが判明。

2番ピンに2.5Vが出力されていることを確認。これは壊れていないらしい。

すると自動的にU100 1926-0412はコンパレーターということになる。二次側の5V電源から抵抗分圧で生成したリファレンス電圧と基準電圧源の2.5Vを比較した結果を7番ピンから出力していると思われる。この信号はディジタル回路部へつながっているのでリセット回路かなにかのPower Ready信号として使われているのかもしれない。

少しづつわかってきた。
webadm
投稿日時: 2007-7-15 20:53
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
電圧比較回路も生きていた
U100のコンパレータの動作を確かめるために二次側に安定化電源から5Vを同時に供給してやると7番ピンがHレベルになった。

二次側の5V電源電圧を4.8Vに下げると7番ピンはLレベルになるので電圧比較回路は意図した通りに動作していることになる。

するとあとはスイッチング電源が機能しないのはやはりPWMコントローラーとその周辺が問題ということになる。

ちょっとPWMコントローラー周辺はいろいろ抵抗ネットワークが多くてまだ正確に回路を把握しているわけではない。

今度はスイッチング回路も併せて調べてみよう。
webadm
投稿日時: 2007-7-16 10:57
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
スナバ回路も生きていた
U103 1826-0468の2番ピンのリファレンス電圧に安定化電源で2.5Vの電圧を与えてやるとCR100のサイリスタがONした。

ということで予想通りに動くことが判明した。

あとはPWMコントローラーだ。
webadm
投稿日時: 2007-7-16 19:59
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
CRTのヒーター電源は直流だった
CRTのヒーターが点かないように見えていたので、本当に大丈夫か安定化電源をCRTのヒーターピンに接続してヒーターをルーペで観測しながら0Vから電圧を上げていった。

するとほんのりカソードの内部が淡いオレンジ色を帯びてきた。小さいCRTなのではっきりとは見えない。電流もそれほど流れないが点灯はしている。

その時の安定化電源の出力電圧を見ると12V。もしやと思ってCRTのソケットの結線を導通チェックしてみたらしっかり二次側DC電源の+12Vに直結されていた。

ということは二次側の+12Vが供給されていればCRTのヒーターは点灯していることになる。

やってみた。しかし+12Vだけ供給すると短絡したように電流制限がかかってしまう。+5Vも一緒に供給しないとまずいのか。+5vも加えてみたらブザーが鳴っていつも通り。

CRTのカソードを見たら同じように点灯していた。

ということで問題はやはり水平偏向出力回路。
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