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webadm
投稿日時: 2010-9-16 10:39
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
Re: もはや平壌放送ワッチ
毎回興味深くワッチしている平壌放送の続き

昔は自国のことをチョソン(朝鮮)と呼んでいたと記憶しているが、最近は違っているようだ。

共和国(朝鮮民主主義共和国の略称)という呼称が良く出てくる。おそらく世界中に似たような社会主義革命で出来た新興国がいずれも共和国という名で日本では呼ばれているためかもしれない。

未だに達成できていない悲願の朝鮮統一の前にチョソンと呼ぶのは時期尚早なのかもしれない。それよりもむしろ自国の独自性を示すために共和国と呼ぶのが適当ということなのかもしれない。

社会主義各国から折々の記念日や行事の日に寄せられる賛辞の言葉が紹介されている。どれも社会主義国、労働党同志からのもの。

ここ最近になって目立つのは、金正日総書記をたたえる内容がこれでもかこれでもかと続くことである。

海外でもっと金正日総書記の成果が知られるべきだとも。

いや裏の面での成果は良く知られているからそれで十分。

それと次期後継者と目される三男の名前も放送で度々報道され、既に行事に総書記の代理として姿を現していることを伝えている。

もしや総書記には余命が宣告されているのかもしれない。側近と労働党中枢部のみがそれを知っていて後継準備を急いでいるのかもしれない。あくまでそうであればのはなしだが。

一度脳梗塞を経験すると、脳梗塞を起こした部位に加えて脳梗塞で損傷を受けた部位も新たな脳梗塞を引き起こすことが考えられる。

それを考えれば早めに後継者に後を譲るのが国としても安全かもしれない。

民が長い間窮極に置かれたままだと、第二の革命が芽生えるとも限らない。

働かざる者がぬうぬうと贅沢をして、働く者が永遠に窮極に置かれるという自体が革命思想に光りを見いだす者を多くする。

ソ連が崩壊後は社会主義者や共産主義者は見向きもされなくなったけど、それ以前は日本でも米国でも所謂「赤」として国家の敵と見られていた。

特に学生運動の頃は多くの学生が革命家を志して最後は浅間山荘で惨めな終焉を迎えたし、一部は北朝鮮へ航空機ハイジャックで英雄として迎え入れられた。

学生の頃の記憶に、誰かが学校に持ってきた新聞赤旗が廊下で発見されて教授が血相を変えて事態を重く見る理由を語っていた。国立の学校でそういうことがあるということは由々しき事態ということである。

社会人になってからも、配属になった工場の地元採用社員には共産党員が結構居たのを知っている。まだ大学初任給が10万を超えるかどうかの時代だった。あの頃は日本も活気があった、国策で社会インフラ投資が盛んで、反面今の官僚支配の温床となったとも言える。あの頃作られた設備を次世代に刷新するだけの若さが今の日本にあるかどうか。

米国とかでは有名なチャップリンとかも赤の疑いがかけられて国外追放になった。それぐらい国家にとっては脅威だったのが今は見るかげもない。

面白いことに革命が成功すると、多くの革命同志が重要な地位につくことによってまたたくまに官僚主義が蔓延していまうことである。重要な地位についた革命家の子息が親の七光りで重要なポストへ就くという繰り返し。

期せずして働かなくなったかつての革命家はのうのうと裕福な生活をしているのに、平民は窮極に置かれたまま。これでは第二の革命が起きてしまうのは仕方がない。

金正日総書記のかつての著書に、「我が国の労働党は(途中長いので省略)革命的な党である」というものがあって、放送でも朗読されている。その中で興味深いのは、先の官僚化のことを自己批判している点である。親の七光りのおまえが言うか、という気持ちを抑えて聞いていると、やはりそういう状況があまりに長く続いたというのは隠せないのかもしれない。

本人にしてみれば大変な人を親に持ってしまってプレッシャーとストレスは並ならぬものだったに違いない。毎日耐えきれずに深酒を煽っていれば体も壊す。

父親の金日成主席の回顧録にはソ連からみっちりと軍事訓練を受けていたことが読み取れる。当時としては経済的にも軍事においてもソ連は最高水準だったわけで、人は提供しないかわりに物資と訓練は提供するという役割を担っていたと思われる。

中国の革命分子の部隊とも連携して活動したことも書かれている。当時の中国には様々な革命指導者が居たもののひとつにはなっていなかった。結局日本が連合国に降伏して、蒋介石が台湾に逃れたことによって中国は毛沢東派らを中心とした勢力が支配し、毛沢東派よりも優れた革命始動者は文化大革命の際に敵分子呼ばわりされ投獄、粛正された。その中の一人も金日成と同志だったことが書かれている。なんとも複雑な気持ちにさせられる歴史の秘話である。

日本ではこのあたりの歴史は日教組の働きもあって、偏った教育は受けさせられていない。いずれの教科書もこの時代の記述はあるが、いずれもなんらかの視点から書かれているために、バイアスがかかっていないとは言い切れない。バイアスがかかった知識を埋め込まされるぐらいなら、いっそ何もしらないで居たほうが良いということだろう。

確かにこの時代を語るにはバイアスがかからないということはあり得ない。幸いにしてまったく教わらなかったので、今に至っても様々な視点で捉えることが出来る。

平壌放送を聞くと、日帝(日本帝国主義の略)という呼称が良く出てくる。これは罪を憎んで人を憎まず的なチョソン思想なのかもしれない。日本の帝国主義は絶対に許さないということだろう。その裏には未だに朝鮮戦争が終わっていない米国へのうらみつらみかもしれない。米国帝国主義も常に批判されている。

帝国主義はローマ帝国に始まって以来、現在は米国がその後を継いでいるようなもので、なんとかしないと滅亡へ向かうことは歴史的には自明である。戦争で肥え太ったようなところもあるし。ローマ帝国は戦争が無くなった時点で自滅していった。

なんの話しだったか。

ああ平壌放送の続きだった。

隣国で一日朝、午後、夕、夜とほとんど休み無く放送していて良く聞こえるだけに、なじみが深い。北の気持ちになって聞いてみると、別の視点での世界が見えてくるのを実感する。べ、べつに革命思想にかぶれたわけじゃないからね。

日本の政治も腐敗と体たらくを長く続けていると革命家を育てることになりかねない。そういう考え方も日本では自由であるだけに。

しかし昔と違って、世界はつながっているので、一国の中だけ変わっても何も変わらないばかりか、周りからの評価が落ちて益々酷いことになってしまう。それが今の北の状況かもしれない。

北はそれがわかって明らかに変わろうとしている真っ最中である。
webadm
投稿日時: 2010-9-27 6:44
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
Re: もはや平壌放送ワッチ
久々に平壌放送を聞くと毎日新しい発見がある

新しい楽曲が紹介される時にはそれまで無かった気がするが、作曲者、作詞者、編曲者、演奏家の名前が紹介されるようになった。

これはチョソンの音楽が優れているという点で、著作権保護という意味合いもあるのかもしれない。昔から流れている「金日成将軍の歌」とか「金正日将軍の歌」とかは作曲者が紹介されることはない。ずっと以前に労働党の指導のもとに作成されたのだろうから、名前は伏せるということなのかもしれない。

それと若い11歳の有能な音楽家も番組で紹介されていた。北のテレビで演奏会が放送されたらしい。その中で彼女が学んでいる音楽学校に金正日総書記が昨年ピアノを百十数台寄付したとあった。それは最近日本で摘発された会社が中国経由で北へ輸出したピアノのことだろう。ピアノは贅沢品なので経済制裁の対象品になるのは仕方がない。

それと北では古い施設がどんどん改修されて新しくなっているらしい、特に観光施設とかは現在工事中で、今北に観光に行くと有名どころの名所はどれも行けないらしい。

ということはいずれ観光目的の渡航は解禁になるのかもしれない。それは経済的な解放も視野に入れた一歩かもしれない。当面は中国の裕福な観光客を受け入れるのが目的だろうけど。

番組の中の時事解説も一点を除いては良くまとまっている。それは朝鮮戦争がまだ終わっていないのを勝利したという風に解釈している点である。37度線での緊迫は以前として続いており、そこにとどめたという意味では勝利かもしれないが、全土支配からそこまで後退した点では歴史的な敗北である。金日成が墓場で今も地団駄を踏んでいるのはその点かもしれない。

元々金日成は金日成回顧録にあるように慎重派だった。対日対日といっても日本の軍事力に今すぐ勝てるはずがないと確信して日本が弱体化するチャンスをうかがっていたとある。有る意味でそれは先見性があった、日本が連合国に降伏すると一気に朝鮮半島は北の勢力で制圧されていった。そこに思わぬ宿敵米国が介入することによって今に至る。

北は米国が侵略したと言っているが、日本が降伏して日本が併合していた領土を社会主義勢力が侵略しようとするのを阻止するのは民主主義米国にとって当然のことである。

まあそういう意味では日本がかつて併合していた領土は今や米国が安全保障していると言ってもよいぐらいだし。米国の属国であると言われても仕方ない。

そういえば、金正日総書記がかの音楽学校を現地指導した際に、「自国の文化だけでなく他国の文化も学ぶ必要がある」と指導したそうである。こうした点からも開放に向かっているのは明らかである。

とはいえ歴史的な労働党代表者会議がまだ予備会議しか開催されていない点が気になる。三男のキムジョンウンの名前も最近出てこないし。作戦変更があったのか?
webadm
投稿日時: 2010-10-16 9:59
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
Re: もはや平壌放送ワッチ
危ぶまれていた労働党代表者会議が無事開催された後は、放送内容もがらりと変わった。

まず放送開始時に必ず流れる国歌とおぼしき交響曲。ソ連のモスクワ放送があった頃にはそちらの国家の演奏が強烈だったが、ソ連崩壊後は平壌放送だけが同じスタイルを踏襲していた。

以前はソ連の楽団による演奏だったが、最近になって共和国内の楽団による自家製に変わったのは明らかだ。以前は厳格でテンポも正確無比だったものが、明らかに揺らぎを感じる演奏になっている。

金日成時代はソ連様々だったけど、金正日時代ではソ連は崩壊してビジネス国家となってしまったので、新しい音源にしたくても今更頼めないし、頼んでも高い金額を請求されるだろうし。自立国家として自国の楽団でということになったのかもしれない。

昔の厳格でソ連の陰がぷんぷんする演奏よりも大分まろやかで良い感じがする。

番組の方も、バックに音楽を流すなど賑やかな雰囲気になって、明るくなった気がする。

金日成回顧録のコーナーの厳粛な雰囲気ととてもコントラストがとれていていい。

ここ最近は金正日総書記の著作の朗読コーナーがあって、朗読する女性もかなり威圧的な声で朗読するので、総書記の気質が良く現れている。

そういえば労働党代表者会議では将軍様が引き続き総書記に再任されるという結果だったけれども、開会と閉会の辞を三男のキム・ジョンウン氏が務め、無事粗相なく最高会議でのデビューを果たしたことになる。これはこれで目出度い。

テレビでも会議の様子が移されていて、父親似の恰幅の良い姿が印象的である。

それと放送では、金日成主席と同志の女性革命家の名前が繰り返し出てくる。誰だろうと思ったら、どうやら金正日総書記の生みの親らしい。彼女は将軍様にまれに見る威厳のある顔を授けたと説明されているからそうなのだろう。

雰囲気はそんな感じで将軍様を最高に盛り上げて、三男への世襲をスムーズにする作戦であることは確かである。同時に国内をひとつにまとめるという意味もあるだろう。

北と南の統一に関しても、共和国側はかなり具体的な提案をしているらしい。どうやら連邦国式で北と南とが独立性を保った国家を作ることを考えているらしい。なかなか良いかもしれない。

南や北米の視点からすると、「とっとと降伏せよ」みたいな雰囲気だけど、当然ながらそれは北にとっては最も「あり得ない」選択肢であり、独立国としてのプライドが許さないだろう。

しかし時間とともに経済的制裁による影響は目に見えて出てきており、なんとか脱しないと取り返しのつかないことになる可能性はある。こちらも日本国内に居ながらにして家計的に経済制裁を受けているような境遇なので痛いほどわかる。

世界的には少数派となった社会主義共和国の面々にしてみれば、北には頑張ってほしいというエールが放送の中で紹介されるメッセージなどでも感じ取れる。

やはり注目すべき国ではある。
webadm
投稿日時: 2010-10-23 20:17
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
Re: もはや平壌放送ワッチ
夏の間は目覚まし代わりに11.865MHz固定で付けっぱなしにしていて平壌放送の始まりの音楽で目が覚めるという毎日だったが、ここ最近は朝6時からの放送がまったく受信できない。

原因は電波伝搬が秋になって急激に早朝の時間帯はまったく北からの電波が届かないためだった。

じっと待っていると、北で日が昇り出す6時45分頃からかすかに受信できるようになり、激しくフェージングを繰り返しながら7時にはいままでのようにSメーターが一杯に振れる状態に改善する。

中国国際放送とかは季節によって電波伝搬の良い周波数帯に移動することがあるが、平壌放送は放送設備が旧ソ連の古いものと思われる。それでも希に1Khzの正弦波変調が放送前にしばらく聞こえるのでアンテナのVSWR測定とマッチングの定期点検は行っているみたいだ。朝6時からの放送が聞こえない点を除けばそれ以外の時間帯は年中良好なので周波数を変える必要もないのだろう。

放送内容は相変わらず将軍様よいしょの番組が大半を占めている。三男のジョンウン氏の名前も以前より頻繁に報道文の中に現れるようになった。

ジョンウン氏は先の労働党代表者会議で党中央メンバー入りしたのだが、実質北を左右しているのは党中央の他の委員である。金日成一族は北のシンボルみたいなものである。おそらく近い将来に超軍様の身に何かが起こった場合には、ジョンウン氏を後継にするための準備と思われる。

金日成回顧録はようやく日本が連合軍に無条件降伏して武装解除した時期のエピソードに入った。多くのチョソンの革命同志はそれに驚きと落胆を漏らしたらしい。不戦勝では名誉も手柄も得られないと考えたからである。唯一人金日成のみがその時が来るのを確信し待っていたわけだが、すぐに米国との戦いで実力が試される機会が訪れることになろうとは金日成も予想していなかったが、ソ連で周到な訓練を受けていたおかげでなんとか朝鮮半島の半分は奪い返すことができた。半分は一度は手中に入れたものの手放すことになった。それが今日まで続いている。

連日「金正日将軍の歌」が流れて、もう憶えてしまった。歌詞の内容でわかるのは「万世! 万世! 金正日将軍!」だけだけど、歌詞はどうでもよいけど、曲はすばらしく良い。仕事で辛い時には思い出すと勇気が湧いてくるかもしれない。

そういえば金日成の回顧録でも解放戦線の兵士がよく歌をうたって辛い戦いを辛抱したとある。その曲が胃までも歌い継がれているらしく、放送でも時々現代風にアレンジされて流れている。もはや北の人たちにとっては音楽は生活と一体になっているのかもしれない。すごく人間的ではないか。

歌がなければストレスで生きていくことさえも難しいかもしれない。

共産主義も社会主義ももともと労働者階級が搾取されていた時代に生まれた発想である。自分の命の蝋燭と引き替えにわずかな生活資金を得るだけの多くの労働者階級の上に上流階級が存在し得た時代である。

有る意味で現代もなお、新興国や発展途上国の労働者は先進国によって搾取されていると言えるのかもしれない。中国も賃上げ運動で労働者のコストが上昇し昔ほど大きな差益が得られるわけではないらしい。そうすると中国の周辺国におこぼれが回ってくることになる。

中国は一定の搾取がされていることを容認して急成長を遂げてきたが、ここにきてすぐ曲がり角が迫っているのかもしれない。
webadm
投稿日時: 2010-10-28 9:40
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
Re: もはや平壌放送ワッチ
11MHz帯の平壌放送の電波伝搬状況が良くないと思ったら、放送中にアナウンスがあって11月から変更になって11MHz帯では放送されなくなるらしい。

11MHz帯は不要輻射がほとんどなく綺麗に聞こえるのだが、6時から7時の間はまったく電波が届かない日があるので冬の間は使わないということなのかもしれない。

とりあえず9MHz帯をワッチすることにするが、やはり周辺からの不要輻射ノイズでかなり状態は悪いが、電波そのものが強力なので聞くのには支障が生じない。

放送内の報道文からすると、党中央委員ではキムジョンウン氏以外にも名前が登場し、中国の要人と合うなどの動きもあるようだ。ここににきてやはり将軍様の体調が思わしくないのか、それに変わる要人が重要な会見に出る機会が増えるのかもしれない。

日本にとって重要な外国人拉致問題を党中央がどう認識しているのかが気になる。今まで将軍様の直接指導でやってきたことの例外として外国人拉致が行われてきたという風に主張しているが、これは労働党にとっては汚点である。放送でも今まで貫きとうしてきた金正日総書記が金日成主席の後国を指導してきたということに反する事実ということになる。

麻薬製造とか偽札製造問題をどうするのか。

webadm
投稿日時: 2010-11-14 4:10
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
日本の声
昨日の深夜、とっくに平壌放送は終了しているが9MHz帯をワッチしてみたところ、この時間にはめずらしい日本語放送が入った。平壌放送の周波数から少し上の周波数である。

それは「日本の声」放送で、北朝鮮にいる拉致被害者とその家族へ向けたもの。

確か数年前に民主党政権時代に小泉総理が北朝鮮に赴いて一部の拉致被害者が帰国した頃に始まったもの。

実際に存在は知っていたが、北朝鮮による妨害(ジャミング)等を未然に防ぐために運用周波数は公表されていなかったのと、放送時間が30分間と短いため、当時受信を試みたがまったく捉えることができなかった。

今回初めて受信できたことになる。偶然である。

台湾の送信所から北朝鮮へ向けているので、日本でもこの季節であれば他の大陸系の国際放送同様に良好に受信できる。

放送内容は政府認定の拉致被害者に向けて、その知人が代わる代わる近況とねぎらいの言葉を伝えるもの。聞いている側も身が引き締まる思いがする。

放送では拉致問題は国家の最重要問題であると訴えているが、放送当時と今とではその意味合いが変わってきてしまっているのは否めない。

北朝鮮との間では核問題、日中問題、日米問題、経済危機問題など複雑に絡み合ってきてしまっていて、にっちもさっちもいかない状況である。

拉致問題だけ先に解決しようとしてもほかの問題と絡み合った糸のようになってしまっている。これ以上こじれないようにするのが現状では精一杯のように見える。

全員一人も残すことなく拉致被害者が帰国できるような処置が北朝鮮と日本との間でとられる日が早くくることを願うしかない。
webadm
投稿日時: 2010-11-15 19:16
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
Re: 日本の声
9MHz帯を引き続きワッチしているが、以前は6時から放送が開始しているのだが6時過ぎても放送電波(キャリア)が9650kHzに現れないことが多い。

以前の11MHz帯では7時前に聞こえないことがよくあったが伝搬伝搬の影響だろうか。

一旦諦めて7時過ぎてからワッチすると強力に受信できる。11MHz帯と違ってこちらはノイズフロアーが高いのでAM変調ではノイズがそのまま復調されて出てくる。Auto Noise Limiterモードに切り替えて高域のノイズをカットしないと耳障りである。

ここのところ平壌放送は新しいニュースが無い。唯一金日成主席と抗日運動を供に戦ってきた同志である古参の党中央委員の国葬が報道されたが、高齢でしかも長く入院生活だったのに党中央委員に名をつらねられて先般の最高会議でも名前が読み上げられたというのはいかにも北朝鮮らしい。

おそらく他にも多数名前が連なっている委員にも金日成の同志が居るのかもしれない。彼らの身になにかあれば国家をあげて弔うという考えだろう。

そういう意味では現役の党中央委員は意外と少ないのかもしれない。

相変わらず南朝鮮を批判するニュース報道と贈り物のニュースはかなり聞き飽きた感がある。普通は海外から訪問を受けたらなんらかの共同声明とかそういった経済的な変化を期待するのだけれども、そうした内容はまったくなく、ただ金正日総書記を称賛するだけに終わっている。

そうこうしているうちに日米間でも同じような贈り物の報道が最近あって愕然とした。

平壌放送を聞いていると、明らかにフィルタリングされて外に出てこない情報に注目すれば、北朝鮮の表に出したくない側面が見えてくる。

北朝鮮は社会主義なので教育と医療は無償であるらしい。しかし教育を受けられない親を失った孤児が沢山居るという問題に触れることはない。

北朝鮮では犯罪者も更正教育を受けて社会復帰しているという。しかしその更正訓練所の非道ぶりについては触れられることはない。

今朝の放送の時事解説で日本人拉致問題について日本を批判する内容が放送された。

日本帝国時代に夥しい数の朝鮮人を日本で強制労働させたり、前線の兵士として玉よけにしたり、朝鮮人女性を慰安婦としたりしてきたのだから、日本人拉致問題のことを言う前にその賠償をすべきという主張である。

拉致された日本人は取引のカードとされてしまっているが北朝鮮の内情として国内経済を良くするにも抗日の旗印を下げるべき時を遠からず見通しているのかもしれない。そのためにも絶対唯ではやれないカードなのだろう。

かつてはドイツも日本も経済制裁を受けてひねくれたあげく先制攻撃をしかけたという歴史がある。

それを繰り返しそうな予感がする。

早く贈り物ばかりのニュース報道ではなく、実りのある外交ニュース報道が増えて欲しいものである。

金日成の回顧録では日本への工作員に関して述べられていた。初期の工作員の目的は戦後の日本国内で乱立する在日朝鮮人の抗日組織を統一するということにあったらしい。それによって今日の朝鮮総連の前史が明らかにされている。工作員の日本への潜入ルートも紹介されていて、北朝鮮の港からの直行ルート(密航船)と海外を経由(中国やソ連のことだろう)するルートの2つ。直行ルートはおそらく日本人拉致にも使われた方法だろう。かなり生々しい。工作員向けの暗号文(数字だけの)モールス放送を昔聞いたことも思い出される。後に工作員の役割が金正日指導の下、航空機テロや外国人拉致に変わっていったことは金日成も知るよしもない。


webadm
投稿日時: 2010-11-21 21:07
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
FRG-7000故障
昨日の朝いつも通り平壌放送をワッチしようとしたら突然感度が低下。というよりまったく受信できなくなった。

以前から天井灯をつけたりする際のノイズで同じような症状になったり、寒い日にも同じことが起きていたのでレストアの時に問題のあった高周波増幅段に接触不良が起きているとにらんだ。

問題はレストアの時に交換したトランジスタソケットにあった。足物のプリントパターンはすでに入手時点で消失していてリード線でつないでいるという状況。

見た目は良さそうだが、dual gate FETの高周波入力のgateピンのソケットを指で押すと受信感度が復活したり、また低下した状態なったりする。

どうやらソケットピンの足もとのはんだ付けがイモはんだになっている可能性有り。

もう一度裏からピンを押してはんだ付けをしなおして電源を入れたところ安定して高感度で受信できるようになった。今度は指で押しても接触不良が起こることがなくなった。

この状態で今朝いつものように平壌放送をワッチしようとしたら異変が。

日本語放送がやっていないようだ。完全に停波している。7MHz帯はどうだろうと思ってみたら日本語放送ではないが韓国語放送が受信できた。しかしどうやらオンエア時間が遅れていたようで、放送時間終了時には流れていた音楽が途中で尻切れとんぼとなっていた。

以前から平壌放送は電源事情か放送機器の故障で停波することがたびたびあるので今に始まったことではない。

ただ放送内容は予めまとめて制作録音したものを後日に放送や再放送してるので、労働党中央の意向で放送内容を変更指示があった場合には既に収録された番組を再編集すべく何日も放送が停止することになる。

ここのところ北朝鮮をめぐて世界的に動きがあったのでそれらに関連する特別な番組プログラム変更でもあったのかもしれない。

放送再開が待たれる。
webadm
投稿日時: 2010-11-21 21:23
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
KBS World Radio
今朝は平壌放送が停波していたので、近隣周波数をスキャンしてみるとラジオ日経よりも強力に入感する英語放送があることに気づく。

9MHz帯は国際放送バンドの代表格でさまざまな国が英語放送をしている。

これだけ強力にしかもクリアに入るのは隣の国しかない。

すぐに放送内でKBS World Radoのアナウンスがあった。

韓国KBSの国際放送である。大変出力が大きいと思われるが信号品質はきわめて良い。ただでさえ近隣ノイズが大きいのに、それを押さえつけてしまうほど。

放送内容はゲストに韓国系の経済ジャーナリストを迎えて韓国に関連する話題を披露してもらうというもの。

どうやら制作は北米で行われているようだ。それなら制作に携わる人材も集めやすい。

番組は2時間にも及び、メインのゲストインタビューが終わると読者からの受信報告が紹介されていた。欧州のスエーデンとかでも良好に受信できるらしい。

放送終了前に放送時間や周波数、それに送信所とかの案内があった内容はよく覚えていない(;´Д`)

韓国KBS world radioのweb pageをみた方がはやいかもしれない。メールでの受信報告も受け付けているようだ。
webadm
投稿日時: 2010-11-21 21:33
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3084
京劇放送復活?
昨夜FRG-7000を修理したあと、夜の国際放送バンドをスキャンしていたら、どうにもこうにもあちこちの放送電波がかぶってまともに受信できるところが無いのに気づく。

そして耳を疑う事実を発見。

聞き覚えのある京劇の舞台音楽が鳴り続ける電波をキャッチ。

ここ数年お目にかからなかった京劇ジャミング放送か?

つい数年前まで中国は近隣諸国(インド、台湾)の放送を妨害するために同じ周波数で放送したり、京劇舞台音楽だけを同一もしくは隣接周波数で延々繰り返し放送することを平気でしていた。

台湾との関係が改善して直通航空路が設けられたり、観光旅行が自由にできたりした頃にジャミング放送は姿を消したように見えた。

しかし先日起きたノーベル平和賞受賞事件をきっかけに、またしても別の顔を表に出すことになった。

たぶんあの件について批判的な放送内容を行った近隣国に対する妨害が目的だろう。

友好ムードはすっかり消え失せたように見える。
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