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webadm
投稿日時: 2008-6-18 12:26
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3086
VFO
問題のVFOの出力周波数範囲を測定しようとユニバーサルカウンターを使って調べてみた。

うまいこと測定できない。グランド端子がハンダのヤニで覆われていて絶縁体で覆われた状態になっていたので、周囲のシールド板をグランドとしてテストポイントにつないでみると測定できた。

結果は

VFO A

上限:85.0MHz
下限:54.2MHz

本来は84.5〜55.5MHzの範囲をカバーできればよいのだが取説によるとMHzチューンを反時計回りに回しきった状態で54.0MHz、時計回りに回しきった状態で85.2MHzとあるのでちょっと狭いかもしれない。どちらかというと少し上の方にシフトすればいいのかもしれない。

VFO B

上限:3.478Mhz
下限:2.941MHz

幅が500kHzも無い。取説によると時計方向に回しきった状態で2.380MHz、反時計方向に回しきった状態で3.480MHzでないといけない。上限は良いが下限がおかしい。下限が狭いので結果的に選択された1MHz範囲の高い方の周波数がカバーできない。なので29MHzの場合は30MHzまでカバーできないという状況。

どちらも再調整が必要だ。
webadm
投稿日時: 2008-6-18 10:50
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3086
Re: 念願の通信型受信機
内部を開けてみて予想はしていたけれどトランジスタ製とはいえ中のアセンブリは真空管時代を踏襲した設計だった。

全体の様子は取説に乗っている写真とおおかた同じだがいくつか改造痕や修理痕が確認できた。



改造は修理は承知の上なので問題ないが、いきなりRF UNITに断線したまま宙ぶらりんになっている配線を発見!

このRF UNITは修理、改造が施されているので一度本体から取り外すためにハンダ付けされている配線を全部一端外す必要があったと思われる。それを再度接続した後に心線が断線したようにばらけている。片方は基板上につながったままなので、バンド選択ロータリースイッチの端子の一つにちぎれたままの心線の残骸が残っていることからそこにもう片方がつながっていたと予想される。後日回路図で確認してみよう。



本体の下部に改造の後がみられる。オリジナルでは使われていないメカニカルフィルターが無造作にハンダ付けされている。オリジナルは小さなセラミックフィルターなので性能の良い大きなものに換装する改造が施されたものと思われる。



これも本体下部にある電源基板。よく見ると電解コンデンサからあふれ出して紙ベーク基板を腐食して固まっている。幸いにして液漏れしている側が運用中は常に上を向いているので周囲に流れ出さずに済んだと思われる。電解コンデンサは交換が必要だ。



今度は本体上部から見える箇所で最初に目に飛び込んで来た改造痕。オリジナルのセラミックフィルターが大きなものに交換されている。



これはRF UNIT基板を上から見たもの。オリジナルには使われてないトランジスタソケットにMOSFETが実装されている。裏面からソケットを実装した際のハンダ付け箇所が生々しく残っているので改造されたもの。アンテナから直ぐの初段なので壊れやすいので簡単に交換できるようにしたものと思われる。



スピーカーと電源トランスそれにディジタル時計の周辺。ホーロー抵抗になにやら鉛筆で書き込まれているが、これは以前の持ち主が書き込んだものだろう。



プリセレクタードラムとSメーターの裏側部分。取説の回路図では4つのパイロットランプが使用されていることになっているが、見るとそれぞれ1個ずつしかないが十分である。



Wadly Loop System特有のBPF UNIT。1MHzステップのロックを判定してUnlockランプを制御している。現代で言えばPLLのロック判定回路みたいな重要な部分。



裏面の電源基板の改造部分をクローズアップ。外部DC電源で内部の二つの電源回路にダイオードを介して電源を供給している。もともと電源トランスの2つの独立したタップから2つのDC電源回路があり、それぞれ種電源の10Vと9V、デジタル時計用のスタンバイ電源8Vと5Vが4つの3端子レギュレーターで生成されている。フィールドでの利用のために外付けDC電源で使えるように改造されたものと思われる。これは使わないので問題無い。



気になるRF UNITの断線部分のクローズアップ。たぶんロータリースイッチから外れてしまったものだろう。これがいくつかの不具合点の原因である可能性も十分考えられる。

しかし30年前の日本は工賃が相当に安かったと思う。新卒の手取り給料が10万円いかなかった時代。今では考えられないぐらい組み立て工賃は少なくて済んだのだろう。これだけのハンダ付けをやるには相当の工数を要するだろうし組み立てし易い設計がされているわけでもない。今では考えられないことだ。これと同じ水準のものは今では中国でも見かけることは難しいかもしれない。希少な100円ラジオとかでかろうじて見かける程度かも。
webadm
投稿日時: 2008-6-18 0:04
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3086
念願の通信型受信機
といっても超古い30年前の八重洲無線FRG-7000という機種の北米仕様のもの。



アマチュア用に世界中に売れたFRG-7という機種の後継機でディジタル表示で周波数直読になったタイプ。おまけでデジタル時計まで装備というもの。ディジタル時代への先駆け。

チューニングが当時有名なWadly Loop Systemというものでドリフトがキャンセルされて安定した受信が可能。反面慣れないと扱い辛い。

それを補うためにいろいろ工夫が施されている。特にバンドの違いを色で識別し易くするためにカメレオンのように5色の色が使い分けられている。このあたりは気に入っている。



背面を見ると取り扱い説明書には無いスイッチが増設されている。Auto Noise LimiterをマニュアルでON/OFFできるように改造されているらしい。

アンテナ端子はいくつかあってBC帯用と短波帯用が端子と同軸コネクタが用意されている。どれかひとつまともなアンテナにつなげば兼用できるようになっている。

さて電源を入れてどこが悪いかチェックしてみたところ

・ディジタル時計のLocal, GMTのセレクトランプが切れている
・周波数表示のLEDの上辺1セグメントがすべての桁で点灯しない
・ファインチューニング範囲が1MHzの半分しかない
・MHzチューニングの範囲が-1MHzから29MHzと1MHz下にずれている
・受信感度が100dB近く低い
・Sメーターの振れが少ない
・AM復調信号が歪んでいる

HP8640Bで1kHzでAM変調した信号を入力して全バンドをチェックしてみたがどのバンドも受信は出来ているようだが上記の問題があって仕様上のカバー範囲からずれているのと1MHzおきに半分の範囲がチューニングできないという驚愕の事実が発覚。

ディジタル周波数表示はSGの設定周波数とぴったり一致しているので周波数カウンター自体は正しく動作しているのだろうけど、本来1MHzの範囲を可変できるVFO Bがその半分までしか可変できていないように見える。それとVFO Aも下方に1MHz可変範囲がずれている気がする。

後日中を開けて各VFOの出力周波数範囲を測定してみることにしよう。

LEDとかランプはとりあえず支障が無いので優先度は低い。

感度が悪いのでアンテナをつけてもほとんどなにも受信できないのはプリセレクター回路の素子の劣化だろうか。内部の1MHzマーカー信号はCWやSSBで受信出来ているのでプリセレクター回路が怪しい。

電源が120V 60Hz仕様のところを100V 50Hzで動作させているので、電源が規定通り出ているか心配だ。回路図を見ると3端子レギュレーターで構成されている。それとなにやら背面にACアダプター接続端子らしきものがある(取説や回路図には無い)のでこれも改造して追加されたものだろうか。中を見てみないとなんとも言えない。

P.S

ループアンテナをつないでようやく1422kHzのラジオ日本放送がやっと受信できることを確認。それ他はノイズの彼方から現れもせず。それもバンド選択スイッチが1.6-4.0でないと受信できないのでプリセレクタのバンドとMHzチューンが1MHzずれている。
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