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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2006-10-21 5:43
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
設備廃棄の季節
ヤフオクをウォッチしていると半期末が過ぎたので事業者が廃棄した設備が続々と出品されてきている。

中には一生見ることもできないはずのハイエンドな広帯域オシロとかも出ている。まあプローブ一本だけで我が家は破産する値段であるが、いくらの値がつくことやら。

それと業者も値踏みがわかっていて最初からテクトロのオシロとかは70万とかいう開始価格がついている。それでも入札者が複数いるというのもすごい。もともと数百万の製品なので70万でも状態が良ければ掘り出しものには違いない。本職なら。

シグナルジェネレーターも相変わらず絶え間なく出品がある。けれでもさすがに広帯域のものは良い値段で競られている。反対に民生機用とかの帯域の狭いものはあまり人気がない。

スペアナもいろいろ出ているが良く勉強されていて小型でもFFTや低周波用とかのは人気が無い。やはり性能が良く広帯域のものは飛ぶように高値で売れている。しかしどれも変調方式がAM/FMぐらいしかないのが不満。

以前出ていたアップコンバーターというのが売れていないのか出ていた。こちらはデジタル変調信号を任意の周波数にアップコンバートする装置で、デジタル通信の実験とかするにはこちらの方がよさそうである。いずれはと視野に入れている領域ではあるので触手が伸びる。

Lecroyのデジタルオシロもいろいろ出てきている。どれも人気のようだ。ただ今となっては古い機種はどうかな、大きすぎる気がする。テクトロのとかの小さいほうが持ち運びにも便利だし。

オシロやその他の計測器用のプローブもいろいろ出ている。ちゃんとした純正品を手にいれられなかった人は要注目。プローブというオシロだけではないので型式からどんな機器用かを確認しないといけない。オシロもそうだけど最新の機器はどれもそれ専用のプローブでないとまずいことが多々ある。プローブの種類を自動認識するとかいうのは当たり前だし。メーカー以外のものをつないだらどうなるかはやってみないとどうにもこうにも。設定でなんとかなりそうな気はするけど。

続々と新古品みたいのが出品されている。
webadm
投稿日時: 2006-10-25 3:54
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
設定された最低落札価格にまだ達していません。
RF分野を手がけている人なら誰でもよだれがでそうなスペアナ現行品がヤフオクに出ていた

50万円という入札者がいるが最高落札者は0

なぜだ、時々そういうのを見かけるが、出品者が最低落札価格をかなり高めに設定しているためだ。

いったいどれぐらいの値段が設定されているかは想像もできない。いくらでも出せる人しか怖くて競り落とせないだろう。

他にも最近の傾向としてデフォルト入札期間が7日ではなく、もっと短い2日とか3日で出品する例が目立っている。これはヤフオクのページでは出品リストを残り時間の最も短い順からと最も長い順からしか閲覧できないのに関係している。新しく出品するとデフォルトで最も長い入札期間でエントリするので、新しい出品をみたいなら最も長い残り時間からソートして見ればよい。また入札終了間際のものを狙うなら最も短いものからソートして表示すればよい。

しかし中間の期間で出店されるとどちらからもすぐには見つからない。盲点である。

かなり良い状態のスペアナの出品が期間2日という短期で出ていたのをもう少しで見逃すところだった。それでも終了間際になれば常連さんが見つけて入札するだろうけど。

それにしてもきまった人がいつも良い品の入札者に名を連ねているのはどういうことだろう。業者なのかもしれない、広帯域のオシロも立て続けに何台も落札している。家にそんなスペースがあるとはとうてい思えない。

ジャンク好きの常連さんも居る。あらかじめ出品者が故障品ということで出品しているのを低価格で落札している。修理をトライする精神には感服である。しかしそれだけの時間的余裕と金銭的な余裕がある現役引退したおじさんなんだろうと想像する。時々計測器修理の仕事を引退しますという人が出品している例もみかける。そういう職業があるのか。

昔はメーカーがハイテク機器を修理していたけど最近はメーカーは開発競争にさらされているので修理などやってられないということから修理専門業者に委託する例は多いのかもしれない。

よくHPは修理用の代替品をいくつかストックしていて、修理依頼がくるとそれとシリアルナンバーシールだけ貼り替えて代替品を修理完了品として送ってよこすとか。せっかく手になじんだ機械が実はまるごと別の個体にすり替わって帰ってきてがっかりしたという話は良くきく。そうやって修理業者が預かった故障品はその後修理されてまた別のユーザーの故障品と交換される運命に。

テクトロニクスとかは200MHz台のデジタルオシロを10万円台の価格でようやく出しはじめたらしい。韓国製品とかは昔からそういう値段だったけどそれに挑むらしい。しかしテクトロニクスのリメークしたアナログオシロ465とかで既にげんなりしてしているのであまり期待はしていない。専用部品を少なくするとやはりアルミプレートとかは使わず金型一つで済む合成樹脂筐体にならざるを得ないのは理解できるが、高級機のような外観にしてほしかった気がする。化粧板も重要な機能のひとつだと思う。

シグナルジェネレータではやはりよだれがでる広帯域なROHDE&SCHWARZ の品がでていた。デジタル変調もできる一流品だ。
普通は保有していた企業が一流なら廃棄する際にバラバラにするか商品価値を0にするため破壊するはずだが、これは珍しく良好な状態を保っている、高額な設備なはずなのに。期限ギリギリまでどれくらい競られるか見物である。既に10万円を超えているので手は出さないけど。

テクトロが200MHzオシロを10万円台で新製品を出したのでこれからはヤフオクでも100MHz台の品は軒並み価格が下落するかもしれない。10万だせば新品で一流メーカーのサポートが得られる製品が手に入るのだから。500MHz台は微妙なところ。すぐ上に1Gとかがあるのでそちらが手に入れば下は入らない感じ。数十MHzの信号でも正確にどんな波形でも捉えるには1GHzぐらいの帯域が欲しいところ。たった10倍ぐらいの違いだけれでも使う部品や精度が大きく違うのが安く作れない理由かもしれない。
webadm
投稿日時: 2006-10-27 18:08
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
結局
最低落札価格がいくらに設定されているか謎だったHPのスペアナは75万円とかで落札されていた。かなり良いものなので値段的にはお得なのかもしれない。それにしても出す方も出すほうだけど買う方もそれなりという感じ。

2台のLeCroyのオシロとそれにROHDE&SCHWARZのシグナルジェネレータは同一の人が落札していた。シグナルジェネレータは30万円台の落札価格で妥当な値段、でも他オシロ2台も独り占めというのがなんとも。家族でアカウントを共用しているのだろうか膨大な履歴の中では計測器は数点にすぎない。BMWのアクセサリーとかあるので相当お金持ちなのは確か。

さすがに現行品とはいえ500MHzのテクトロのDPOは70万円の開始価格なためか誰にも入札されずに回転寿司状態になっている。腐ってもDPOなので古い500MHz帯のデジタルオシロとは同じ値段にはならないだろうけど70万は高すぎ感があるのは確か。

最近は部品とかにも目がいってしまう。普通は手に入れにくいチップトランジスタとか、ロジック回路用にはちょうど良い特性。トランジスタでコンピューターがつくれなくもない。他小規模のSRAMとかも出ているのでねらい目かも。
webadm
投稿日時: 2006-11-10 10:06
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
簿外品という用語
正規に帳簿上に生産用設備として棚卸しリストに載って減価償却されていくもの以外に人知れず職場から消えてなくなる機材がある。それを人は簿外品という。

本来設備として計上しなければならない額を超えた機材はあらかじめ設備投資計画に基づいて予算に組み入れられた上で導入となるわけだが、進歩がめまぐるしいIT分野では期中にビッグな新規開発案件とかが出現して急いで必要な体制と設備機材を調達しなければいけないこともある。もしくは事前に聞いていたよりも話が大きくなったりした場合にはなおさら。この場合は改めて期中起案ということで経営ボードの稟議決済を得るために沢山の労力と時間を費やす必要がある。

往々にしてそうした説明努力を回避して受注金額の中に必要な開発設備の購入費用も含みいれてしまったりするやからも多い。税務上は生産設備が計上されずに導入されて稼働するということを隠蔽する行為になるためそのまま期をまたいで放置すると脱税行為になる。

そうした計画性のない開発は大抵は長続きせずに終焉を迎える。購入した高額な専用機材は行き場と活用の場を失い放置される。棚卸しの時期になると、簿外品だということが発覚するのを恐れどこかに隠されたり、誰かの自宅に運びこまれたりして年月を過ごす。

もともと簿外品が存在しなければいいので、闇のうちにそれらの機材は処分される運命に。そして一部はヤフオクに出品されるのもあるかもしれず。

ヤフオクの出品の中にはかつて従事した職場で実際に目にしためずらしい輸入機器や特別な用途の計測器を目にしたことがある。出品者の住所も思い当たる場所だったりする。なにも言うまい。

確かに予算を建てて購入したものではなかったし、開発自体も製品に結びつかづに終焉したものばかり。やり方としては研究開発用途として単年度消却処理とかすることもあるので合法的に廃棄することも可能。廃棄となった際に現場に残っていてはいけないので産廃業者に処分費用を払って引き渡すか、誰か自宅へ持ち帰っておもちゃにするかは勝手である。会社によっては廃棄した証拠写真を撮るところもある。商用価値を損なうようにハンマーで叩いたり、ドリルで穴を開けたり、バラバラに分解したり、シリアルナンバーを消したり。

ヤフオクの出品を見ているといろいろそこに至るドラマを想像できたりする。工場閉鎖でうんぬんというのは、生産国としての日本の姿が消えつつあるのを如実に表している。20年前には全盛だったラジカセやオーディオ機器用の試験機材が未だに出品されているのも悲しいものがある。
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