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webadm | 投稿日時: 2007-4-6 3:07 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
Rohde & SchwarzのUlrich L. Rohde氏 VCOとかの勉強を始めると必ずと言っていいほどUlrich L. Rohde氏の著書や論文、特許とかにお目にかかる。
まだPLLとかが実用化される前から高性能なLC共振回路を使ったVCOを考案した先駆者である。温度特性や位相ノイズを低減する工夫は特許となっている。 このSMLUのVCOもおそらくRohde氏が設計に関わっていることは想像に難くない。 Rohde氏は今もVCOの先端分野で研究を続けており論文も発表している。IEEE Fellowでありドイツでは大学の教授も務められて後進の指導にも熱心。 Prof. Dr.-Ing. Dr.h.c.mult. Ulrich L. Rohde アマチュア無線とも縁が深く、VCOとか自作される方で知らない人はいないらしい。私はまったくのもぐりで知らなかっただけですが。 有名なR&Sの古い製品だけど中を見るにつけ当時最先端の技術を駆使されて設計されているのを目の当たりにして、これを設計した人たちはただ者ではないと感じたがやはりそうだった。このSMLUは電源投入直後から周波数ドリフトも少なく安定している。一般の教科書や実用書に書いてあるLC共振型のコルピッツ発振回路だとそのまま作っても温度で発振周波数がドリフトしたり位相ノイズが多くて使い物にならないのが普通。普通は安定した水晶発振回路で涙を飲むのが普通だった。当時そうした問題に真っ向から取り組んで驚くほど安定した発振と質の良い波形を取り出す方法を見いだしたのがRohde氏達である。 経歴を見ると海底ケーブル関係の仕事を経て今のR&Sを立ち上げたらしい。ということはヘビサイドとかの流れを受け継いでいることになる。さすがそうではないかという理論に裏打ちされた考案ばかりだ。 |
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