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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2007-6-28 19:54
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
Re: ドック入り
ケースを外してみた。裏側のゴム足とかのネジを外すとすっぽり抜けるのはどれも同じ作り。

気をつけなければならないのはケースを外した場合には内部の基板や部品が剥き出し状態なのでうっかり何かにぶつけたりひっかけたりしないようにすること。寝かせたりする場合には突起や異物が落ちてそうなところには置かないこと。以前これと良く似た465Bを修理しようとケースを外して長い毛が生えている絨毯の上に寝かせたところ毛にトランジスタが絡まってポロポロ抜けてしまった経験がある。トランジスタは一つ一つ交換できるようにすべてソケットに差し込んであるだけなのでちょっと引っかかっただけでもすぐ抜けてしまう。



左側からトリガー、タイムベース、CRTに垂直アンプという具合。



垂直アンプとアッテネーター部分を横から見たもの。垂直アンプはさすがにDC-200MHzと広帯域なため専用部品のOPアンプが使用されている。アッテネーターはDelicate Materialと書かれたアルミシールドに納められている。ここが問題の部分だ。



反対側にあるトリガー回路。

基板にはそれぞれ実装担当者と検査担当者の刻印がしてある。岩本さんの名前は前に持っていた465Bの基板でも見た覚えがある。この頃に現役だった方はもう既に定年退職されているだろう。



この475はソニーテクトロニクス製なので米国からパーツを輸入して国内で組み立て検査されたものだ。だいぶ前にソニーテクトロニクスは合弁を解消したが、それ以前はこうした高額測定器は冷戦時の輸出規制もあって米国から製品を直接輸入するのは困難だった。なので部品だけを輸入し技術のある国内で組み立てて販売するという形になったのだろう。部品ならば規制が緩い。



当時のソニーテクトロニクスで働いていた方々の名前だろう。なんとなく今では失われてしまったクラフトマンシップを感じる。



こちらは電源及びCRT周辺回路。いたって綺麗だ。

ざっと見てみると基板上の電解コンデンサはすべてDIPタンタルコンデンサなので交換の必要はない。アルミ電解コンデンサは電源ユニットにのみ使用されているが、こちらはちょっと外すのが大変そうなので今回は見送ろう。

問題のCH1の低電圧レンジの接触不良について調べてみるとどうやらアッテネーター内部の接触不良のような感じだ。

正常なCH2のプローブをアッテネーターの出力(プリアンプの入力)につなげてレンジを切り替えて波形を観測すると問題のあるレンジになるとまったく信号が出てこなくなる。接触具合によっては正常に戻る時があるが、その時はちゃんとアッテネーターから適切な比率で減衰された波形が出てくる。

アッテネーターユニットを指で少しはじいてみても接触状況が変化する時があるので中を見てみないとわからない。アッテネーターユニットは大変精密な部品なのと、サービスマニュアルには熱に弱いのでワット数の低いハンダ鏝を使い、長時間熱し過ぎないようにと注意書きがしてある。

次ぎは問題のアッテネーターブロックのシールドを外して中を調べてみよう。

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題名 投稿者 日時
   Tektronix 475オシロスコープ webadm 2007-5-25 5:01
     ドック入り webadm 2007-6-25 2:02
     » Re: ドック入り webadm 2007-6-28 19:54
         Re: ドック入り webadm 2007-6-28 22:25
           修理完了か webadm 2007-6-29 1:24
             垂直帯域200MHzの意味 webadm 2007-6-30 18:58
               よく考えたら webadm 2007-7-5 19:05
     475のプローブキャリブレーター webadm 2007-8-7 12:09

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