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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2011-2-18 7:32
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
Androidそれは無料の高速道路
3年前に元記事を書いた時点ではまだ業界は静観していたが翌年には主なシンクタンクが成長率1000%という予測を出している。

果たして結果はその通りになった。

その後Androidについて人に聞かれるたびに、何にたとえればいいかと思案して答えたのが、無料の高速道路である。

誰かが資金を投入して開発した高速道路を第三者が無料もしくは実費(燃料費や時間)だけで目的(営利、非営利)を問わず利用できる点である。

最初の開発に投資した資金がなんらかの形で還元されなければならない。

国が税金を使って高速道路を無償で提供すると、開発資金は回収できないことになる。しかし高速道路を利用する企業や個人によって新たな消費やビジネスが生み出されれば、それによって税金として帰ってくることになる。

Googleの場合には、Androidベースのスマートフォンが世の中を席巻することによって広告媒体としてのシェアが増大し、広告収入の増大による利益として還元できる。

インターネットの無い時代のビジネスモデルには無い発想である。

10年前は小生も北米でOpen Service GatewayやJava関連のテクノロジーをいろいろかじったけども、10年後も生き残るかどうかは半信半疑だった。唯一手がけたBluetoothだけは当時「生き残る」と言い切っただけの確信はあった。北米ではWireless LAN製品の市場投入が早すぎ(2MbpsのIEEE 802.11製品の在庫の山だった)て802.11b以降の高速版の市場投入が日本と比べて遅れていた所為もある。

10年前にはJavaが生き残るかどうかは10年後にならないとわからないと誰かの問いに答えた記憶がある。果たして10年後にAndroidが現れて生き残る可能性が出てきた。

10年前のNote PCでJavaで書かれた統合化環境Eclipseを動かそうとするとメモリが少ないと大変遅く、スラッシングばかりでビルドだけでも数時間かかるという有様。10年前に同じことをやろうとしたら誰しも生き残らないと判断しただろう。

今は放熱フィンなしで2GHzのクロックで動くBroadcomやNVIDIAのアプリケーションプロセッサが登場し、それ以外は生き残らないだろうという予測すらある。

日本の半導体メーカーはいったい何をやっていたのだろうと言われても仕方が無い。安く信頼性が高く安定というのが日本のメーカーのモットーだったが、それでは商売が成り立たなくなってきてしまっている。早晩この分野から撤退を余儀なくされるメーカーがほとんどだろう。

Androidのアプリケーション開発需要もうなぎ登りで、たぶんJava言語を知っていれば仕事にありつけるかもしれない。しかしベトナムや中国の方がもっと若く優秀で安い人材が豊富なので日本人ならマネージメントやアウトソーシングのノウハウやスキルを兼ね備えていないと生き残れないだろう。

この分野も早晩、日本は撤退しなければならないかもしれない。

だとすると残るは何か。若い人は今から考えていたほうが良いかもしれない。
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題名 投稿者 日時
   Androidがもたらすもの webadm 2008-2-6 5:56
   » Androidそれは無料の高速道路 webadm 2011-2-18 7:32

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