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webadm | 投稿日時: 2008-9-28 4:55 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3088 |
網目解析(mesh analysis) これまで網目電流法で個別の回路方程式をたてていたが、それを一般化すると以下のような図で表すことができる。
n個の閉回路が存在し、Ziiがi番目の閉回路内のインピーダンスの総和を表す自己インピーダンス、Zijはj番目の回路との相互インピーダンス(相互インダクタンスや2つの閉回路間で共通のインピーダンス)である場合、以下の回路方程式が成り立つ。 Z11*I1+Z12*I2+Z13*I3+...+Z1n*In=E1 Z21*I1+Z22*I2+Z23*I3+...+Z2n*In=E2 ... Zn1*I1+Zn2*I2+Zn3*I3+...+Znn*In=En 電流とその係数であるインピーダンスと回路の電源をそれぞれ行列で表すと Z=([Z11,Z12,Z13,...,Z1n],[Z21,Z22,Z23,...,Z2n],...,[Zn1,Zn2,Zn3,...,Znn]) I=(I1,I2,I3,...,In) E=(E1,E2,E3,...,En) これらから Z*I=E なる関係が成り立つ。既に承知の通りZをインピーダンス行列であり、クランメールの公式により閉回路kに流れる電流IkはΔをインピーダンス行列の行列式、Δikをそのi列k行に対する余因子とすると Δ=Σ(Zik*Δik) (i=1〜n, k=1〜n) Ik=(1/Δ)*(Δ1k*E1+Δ2k*E2+Δ3k*E3+...+Δnk*En) で表される。 またインピーダンス行列の行列式のk列に対する余因子をΔkとすると閉回路kのインピーダンス行列Ykは Yk=(1/Δ)*Δk と表すことが出来る。 従って Ik=Yk*E とも表すことができる。 ここで閉回路kのみ電源が供給され、他の閉回路lでは0である場合 Ik=Ykk*Ek Ykk=Δkk/Δ Il=Ykl*Ek (k≠l) Ykl=Δkl/Δ (k≠l) 従ってこのYkkの逆数Δ/Δkkは電源Ekから見た閉回路のインピーダンスを表しており、駆動点インピーダンスと呼ばれる。またYklの逆数Δ/Δklは伝達インピーダンスと呼ばれる。 また任意の網目状回路において以下が成り立つ 独立な閉回路の数=(枝路)-(節点数-1) |
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題名 | 投稿者 | 日時 |
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