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webadm
投稿日時: 2012-9-22 20:46
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3088
線路の共振
具体的に分布定数回路が応用されるのは高周波回路などで線路の抵抗や漏洩コンダクタンスが無視できるほど小さい場面で多い。

先に学んだ通り無損失線路では



ということになる。従って特定の周波数では1端子対回路で学んだような集中定数回路のリアクタンス回路と同じに見える。つまり一定の周波数で共振特性を有するということである。

線路の終端の状態によって、異なる性質のリアクタンス回路を作ることができる。

受電端短絡の場合

線路の終端を短絡(シャント)すると、給電点からみた駆動点インピーダンスZssは



ということになる。

最短長で開放端分布定数回路を構成する場合、0<l<λ/4で誘導性リアクタンスとなり、λ/4<l<λ/2で容量性リアクタンスということになる。またlがλ/4の偶数倍長の場合、共振、奇数倍長の場合、反共振ということになる。


受電端開放の場合

今度は逆に終端を開放(オープン)した場合には給電点から見た線路の駆動点インピーダンスZsoは



ということになる。

今度は逆に最短長で開放分布定数回路を構成すると、0<l<λ/4で容量性リアクタンス、λ/4<l<λ/2で誘導性リアクタンスを持ち、lがλ/4の偶数倍長の場合、反共振、奇数倍長の場合、共振となる。

P.S

実際の無線機器で分布定数回路が応用されている例を以下の写真に見ることができる。



これはドイツ製シグナルジェネレータの25〜1000MHzバンドの広帯域パワーアンプ部である。プリントパターンで終端がどこにもつながっていない開放端のものが随所に見られる、また様々な幅の周辺のパターンが連結していたり、2本のパターンが並行して走っている部分も見られる。決して中華ラーメンの器にあるような魔よけの雷文ではないぞ。偶然の一致だが。
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