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webadm | 投稿日時: 2009-3-5 9:19 |
Webmaster ![]() ![]() 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3110 |
デジタル信号処理の古書 もとはと言えば、電気回路理論の独学をはじめた目的のひとつはデジタル信号処理理論を独学するためだった。まだ道半ばだけれども、既にいつになるかわからないけど学ばさせて頂く参考書を手にいれ初めている。
そんななかで通称Oppenheim本と呼ばれる、デジタル信号処理理論のバイブル的存在、Digital Signal Processingだけは手にいれねばならないと探していたが30年以上前に出た訳本はAmazonでも入手不可、某大型書店に行ったら上巻は無く下巻だけが在庫有り、とっくの昔に訳本の方は廃本になっているので上巻が入荷することは永遠にあり得ない。誰かが上巻だけとりあえず買って、挫折して下巻だけ残ったと想像される。すでにモニュメント化している。 ところが久しぶりにオークションの古本を覗いてみたら、信じられないことに訳本の上巻が出ていた。30年以上前の定価が4600円だから、買うにも勇気が要ったろう。もしかしたら今も書店の本棚に残っている下巻はこれとペアだったのかも。 もはや30年以上前の古本となると誰も目にもとめないのか、競りもなく落札。 ![]() 思ったより状態は良く、あまり読み込まれていないようだ、上巻で挫折したのかもしれない。 訳本だけにある、訳者まえがきの内容が当時の状況を物語る貴重なタイムカプセルのようだ。 ![]() これを見ると、当時信号処理に関係する研究者や技術者が先を争うようにOppenheim本に学んだことがうかがわれる。バイブルと呼ばれるのもそうしたことが影響しているのかもしれない。 訳本はもう手に入らないが、実はオリジナルは今もハードカバーでリプリントされていて海外からの取り寄せになるけど入手可能である。 ![]() 実に新しい、ピカピカしている。内容的には既にその後30年間に出版されている他のデジタル信号処理本で扱われているものの原点のように見える。 ![]() 序章はまだ黎明期の頃とあって、現在の参考書ならあっさり公式だけ羅列して終わることろを、しつこいくらい丁寧に順序だてて理解させようとしているのかページ数も、説明文も濃い。しかし、序盤に力を入れすぎたのか、中盤以降はページ数の制約もあってか飛ばしぎみの感がある。 もともと講義用資料ということなので、しかたが無いかもしれない。 Oppenheim氏はその後別の本でデジタル信号処理理論体系を新たに書き起こしている。そちらもいずれ入手して読み比べてみることにしよう。 あと同時期に出版されたRabiner本も手にいれたい。こちらも分厚い本である。 |
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