洗濯が終わったと思って見に行ったら「濯ぎ」の状態のまま水が流れっぱなしで止まらなくなっていた。

自分の母親がある日突然痴呆症を発症したのを目撃したのと同じぐらいにショックだった。

世間では地を這いずっているとも囁かれている三洋電機製である。正確には三洋電機が海外メーカーからOEMして自社ブランドで販売しているものである。シャープのエアコンといい三洋の洗濯機といいやはり得意でもないのに手を出しているメーカーのものは買うべきではないなと痛感。

故障したのはメカニカルタイマースイッチのソフト洗浄機能で「濯ぎ」から「脱水」に進まないというもの。

引っ越してきたときに購入したのでもうだいぶ古い。オーバーホールしてタイマーの回転部分に油かグリスを充填すれば治るかもしれない。

しかし今時電気洗濯機でメカニカルタイマースイッチというのも逆に珍しい。当時も既に電子タイマー式のもあったが値段が高いので手が出なかった。今ならPICとかCPLDとかで置き換えられそうである

この際改造してしまおうかと誘惑に駆られる。とりあえず故障の原因を調べるために分解しないと。

洗濯機のタイマーはとりあえずそれ以降は同じ現象が起きないのでたまたま回転が止まってしまったのだろう。しばらく様子見。

今度はしばらく使っていなかった電話の子機を使おうと思ったら電源が入らない。

しばらく充電器から外れたままだった記憶があるので充電しておいたのだが復帰しない。

ニッケル水素電池だが過放電で逝ってしまったのだろうか？

テスターで電圧を測ってみると4.3vある。

定格は3.6vなので十分充電されている。ちょっと電圧が高い気がするが。

もう一度電池を元に戻して電源ボタンを少し長押ししてみると、復活。

日付が1998年1月1日に戻っていた。どうやら充電器から外れた状態でほっておいた時に電池切れで自分で電源をOFFにして過放電を防止していたらしい。良くできてるさすがPnasonicだ。

しかし電池の残量表示が少なく表示されるのは何故だ。電源がOFFの場合には充電されないのかもしれない。

もう一度充電してみよう。そのようだ。今度は充電中を示す赤ランプがついた。

ほっとした。このところ家電品の故障が多くまた何か壊れたのかと思った。冷蔵庫が壊れるとかなりピンチだけど。大丈夫ぽい。

連日汗だくの日が続く昨今、以前調子が悪かった洗濯機のタイマーがいよいよダメになったくさい。



全自動なはずが、一部手動になってしまった。

一部タイマーが進まなくなるフェーズがあるので、洗濯やすすぎのフェーズだと水が流れっぱなしになってしまう。手でタイマーを少し回すと、動作がやっと変化するという感じ。

修理するにも中を見てみないとなんとも言えないので開腹してみることに。

前回おかしかった時は、分解の仕方が表からは判らなかったので諦めていたが、裏をみたら上蓋にネジが２本あることを発見。これを外せば上蓋が取れるのかもしれない。

やってみたら出来た。



中身はかなりすっきりしている。

問題のタイマー部は一体型部品となっている。



おそらくそれぞれの機能をON/OFFするロータリースイッチが内部にあって、その端子が上に出ているのだろう。完璧に機械式制御だ。ロータリースイッチの回転は後ろについているモーター駆動によって「切」状態以外は時計回りに一定の速度で回る電気機械式。

モーターを触るとかなり発熱している。

複数のロータリースイッチを一つのモーターで回しているので、特定の領域で回転抵抗が異常に高くなって回しきれない状態になっているのだろう。

しかしこのタイマースイッチ本体はどうやって取り外すのだろう。交換するにも面倒そうだ。振動が大きい装置だけに、簡単に抜けたりしないようになっているはずだ。

同じ機能を備えた完全電子式に置き換えることも可能だ。ただし元々のロータリースイッチにプログラムされている各機能のON/OFFタイミングを調べないと同じ動作をさせることはできない。

また考えよう。