ソニーの有機ELテレビが密かに人気のようだ。ちょうど何十年も前に目にしたトリニトロンにいろいろな点で似ている。

ひとつは画面サイズが一回り他社製品と比べ小さいということ。

トリニトロンもずっとインチ数は小さくて大きなインチのものが出てきたのは後半ぐらいだった。

それでも明るさは他社のに比べ控えめだけれどもコントラストが高く色の再現度が優れていた。これも似ている。

出た頃のトリニトロンはアナログチューナーなのでチューニングを合わせる必要があった。そこでも独自の機能としてクロマティックチューニングというのがあって、チューニング中は受信信号レベルに併せて輝度の高い領域が比例して広がる仕掛けがあった。たぶんカソード電流を多く流す垂直振幅期間を信号強度に比例させて変えていたのだろう。その時だけ普段よりも高い輝度で画面が表示されるので、ずっとそのままだったらよいのにと思う程画面が鮮やかでくっきり綺麗だった。チューニング状態のまま見てたりもした。

ブラウン管方式のテレビも晩期は各社がコントラストを高める工夫とかをしてトリニトロンと遜色なくなったものの、初期の頃は誰が見てもトリニトロンが優れていた。

フィレット絞殺事件とかで汚点を残した感はあるものの、まずまずのスタートではないだろうか。

買いたいけどお金が無い(;´Д`)

小学生の頃に姉夫婦が出たばかりのトリニトロンを買ったのでたまたまその時トリニトロン体験ができた。姉夫婦は貧乏だったのに良い物には金を惜しまなかったのはさすがだと思う。