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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2008-5-18 1:12
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3086
なにかから自由になるということ
最近新聞やTVの事件報道を見ていると尋常を逸する殺人事件や性犯罪が目立つ。

人ごとではない気がうすうすしている。殺人や性犯罪は一部の異常な人や病気な人が起こすものではないという認識があるからだ。

もともと人類はほ乳類の祖先から受け継いでいるDNAによって強い怒りと攻撃性それに繁殖を促す性衝動を発動するメカニズムが生来備わっている。しかし人類以前の代まではそれらは一生のうち限られた条件かつ周期で発動するに過ぎなかった。敵から身を守るためや、種の存続競争に勝ち残るため。またこの2つが連動してより強固な結びつきを持っている。一端発動すると一定期間は自分自身ではもう押さえが効かない程の衝動を短期間持続させる結果となる。

人類の代になってそれらの衝動は外界や体内時計によらずいつでも精神活動によって発動することが可能になってしまった。これが人間の原罪の根元であり、煩悩のはじまりである。

集団社会性を進化させたために日常ストレスが何かと多い現代人類ではそれに耐えるために一定の精神敵な高揚状態を保つ必要に迫られる。それのもっとも簡易な方法は生来備わっている怒りの遺伝子、性衝動の遺伝子を発動させることである。それによって極度のストレスにも耐えられる状態に体内システムがシフトする(アドレナリンが出るとも言う)。それを毎日繰り返さないといけない状態が続くと中毒になっていく。そうした衝動無しには耐えられない体になってしまう。

そして次第に強い衝動を繰り返し、絶え間なく持続しようとして、それはいつしか自分自身では止めることができない正のフィードバックとなり効果を増幅していくことになり、もはや自分自身では一度発動すると止めようもない、またそれによって引き起こされる攻撃力や行動力は常人レベルを超えることにもなる。

そうしたことは人類が太古の昔から知っていることで、人が人をいとも簡単に殺す事実を繰り返し見てきた。既に子供の頃からそうした仕組みが備わっていることも知っていた。それを防ぐには自助努力しかないが、それを強制する方法が無いために、社会的なルールとして罰を与えてみせしめをするしかなかった。また被害者にならないために潜在的な加害者(すべての人)に衝動を引き起こすきっかけを与えないための方策を自己防御的に実践するしかなかった。

以前としてそのままでは種が存続する上で不可欠なDNAが今や有害なDNAになっている事実と、人類のほとんどが知らずしてそれに縛られ支配されている様相に気づいた人が少なからず居た。また逆にそれを悪用して戦争や抗争に向かわせるように人々の心をし向ける頭のいい人達も居る。


煩悩を引き起こすDNA、それから人が自由になれるのだろうか?その難題に挑戦して数々の試みが行われてきた。その中で答えらしきものを見いだした人も居た。

そのひとつは簡単な答えだった、そうしたDNAを無くすことはできない、しかしそれらのDNAから自由になることは、そのDNAと意識的に向かい合うことによって可能だというもの。

衝動はちょっとしたトリガーで発動する。しかしその衝動が始まった時点で自ら気づけば、それを継続させるべきか否かを判断することは可能だ。

とりあえずは

・悪戯に攻撃心や性衝動を増幅させないように普段から心がける
・攻撃心や性衝動に支配されるのではなく逆にコントロールする
・攻撃心や性衝動を引き起こした事象を別の視点で認識し直す

とすれば良いが継続的な訓練と学習が必要がある。

もちろん本当に他から攻撃を受けた際には、とっさの判断もできないので本能に従って対抗するしかない。これは社会ルールでも自己防御として認められている。
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題名 投稿者 日時
 » なにかから自由になるということ webadm 2008-5-18 1:12

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