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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2010-10-16 9:59
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
Re: もはや平壌放送ワッチ
危ぶまれていた労働党代表者会議が無事開催された後は、放送内容もがらりと変わった。

まず放送開始時に必ず流れる国歌とおぼしき交響曲。ソ連のモスクワ放送があった頃にはそちらの国家の演奏が強烈だったが、ソ連崩壊後は平壌放送だけが同じスタイルを踏襲していた。

以前はソ連の楽団による演奏だったが、最近になって共和国内の楽団による自家製に変わったのは明らかだ。以前は厳格でテンポも正確無比だったものが、明らかに揺らぎを感じる演奏になっている。

金日成時代はソ連様々だったけど、金正日時代ではソ連は崩壊してビジネス国家となってしまったので、新しい音源にしたくても今更頼めないし、頼んでも高い金額を請求されるだろうし。自立国家として自国の楽団でということになったのかもしれない。

昔の厳格でソ連の陰がぷんぷんする演奏よりも大分まろやかで良い感じがする。

番組の方も、バックに音楽を流すなど賑やかな雰囲気になって、明るくなった気がする。

金日成回顧録のコーナーの厳粛な雰囲気ととてもコントラストがとれていていい。

ここ最近は金正日総書記の著作の朗読コーナーがあって、朗読する女性もかなり威圧的な声で朗読するので、総書記の気質が良く現れている。

そういえば労働党代表者会議では将軍様が引き続き総書記に再任されるという結果だったけれども、開会と閉会の辞を三男のキム・ジョンウン氏が務め、無事粗相なく最高会議でのデビューを果たしたことになる。これはこれで目出度い。

テレビでも会議の様子が移されていて、父親似の恰幅の良い姿が印象的である。

それと放送では、金日成主席と同志の女性革命家の名前が繰り返し出てくる。誰だろうと思ったら、どうやら金正日総書記の生みの親らしい。彼女は将軍様にまれに見る威厳のある顔を授けたと説明されているからそうなのだろう。

雰囲気はそんな感じで将軍様を最高に盛り上げて、三男への世襲をスムーズにする作戦であることは確かである。同時に国内をひとつにまとめるという意味もあるだろう。

北と南の統一に関しても、共和国側はかなり具体的な提案をしているらしい。どうやら連邦国式で北と南とが独立性を保った国家を作ることを考えているらしい。なかなか良いかもしれない。

南や北米の視点からすると、「とっとと降伏せよ」みたいな雰囲気だけど、当然ながらそれは北にとっては最も「あり得ない」選択肢であり、独立国としてのプライドが許さないだろう。

しかし時間とともに経済的制裁による影響は目に見えて出てきており、なんとか脱しないと取り返しのつかないことになる可能性はある。こちらも日本国内に居ながらにして家計的に経済制裁を受けているような境遇なので痛いほどわかる。

世界的には少数派となった社会主義共和国の面々にしてみれば、北には頑張ってほしいというエールが放送の中で紹介されるメッセージなどでも感じ取れる。

やはり注目すべき国ではある。
webadm
投稿日時: 2010-9-27 6:44
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
Re: もはや平壌放送ワッチ
久々に平壌放送を聞くと毎日新しい発見がある

新しい楽曲が紹介される時にはそれまで無かった気がするが、作曲者、作詞者、編曲者、演奏家の名前が紹介されるようになった。

これはチョソンの音楽が優れているという点で、著作権保護という意味合いもあるのかもしれない。昔から流れている「金日成将軍の歌」とか「金正日将軍の歌」とかは作曲者が紹介されることはない。ずっと以前に労働党の指導のもとに作成されたのだろうから、名前は伏せるということなのかもしれない。

それと若い11歳の有能な音楽家も番組で紹介されていた。北のテレビで演奏会が放送されたらしい。その中で彼女が学んでいる音楽学校に金正日総書記が昨年ピアノを百十数台寄付したとあった。それは最近日本で摘発された会社が中国経由で北へ輸出したピアノのことだろう。ピアノは贅沢品なので経済制裁の対象品になるのは仕方がない。

それと北では古い施設がどんどん改修されて新しくなっているらしい、特に観光施設とかは現在工事中で、今北に観光に行くと有名どころの名所はどれも行けないらしい。

ということはいずれ観光目的の渡航は解禁になるのかもしれない。それは経済的な解放も視野に入れた一歩かもしれない。当面は中国の裕福な観光客を受け入れるのが目的だろうけど。

番組の中の時事解説も一点を除いては良くまとまっている。それは朝鮮戦争がまだ終わっていないのを勝利したという風に解釈している点である。37度線での緊迫は以前として続いており、そこにとどめたという意味では勝利かもしれないが、全土支配からそこまで後退した点では歴史的な敗北である。金日成が墓場で今も地団駄を踏んでいるのはその点かもしれない。

元々金日成は金日成回顧録にあるように慎重派だった。対日対日といっても日本の軍事力に今すぐ勝てるはずがないと確信して日本が弱体化するチャンスをうかがっていたとある。有る意味でそれは先見性があった、日本が連合国に降伏すると一気に朝鮮半島は北の勢力で制圧されていった。そこに思わぬ宿敵米国が介入することによって今に至る。

北は米国が侵略したと言っているが、日本が降伏して日本が併合していた領土を社会主義勢力が侵略しようとするのを阻止するのは民主主義米国にとって当然のことである。

まあそういう意味では日本がかつて併合していた領土は今や米国が安全保障していると言ってもよいぐらいだし。米国の属国であると言われても仕方ない。

そういえば、金正日総書記がかの音楽学校を現地指導した際に、「自国の文化だけでなく他国の文化も学ぶ必要がある」と指導したそうである。こうした点からも開放に向かっているのは明らかである。

とはいえ歴史的な労働党代表者会議がまだ予備会議しか開催されていない点が気になる。三男のキムジョンウンの名前も最近出てこないし。作戦変更があったのか?
webadm
投稿日時: 2010-9-16 10:39
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
Re: もはや平壌放送ワッチ
毎回興味深くワッチしている平壌放送の続き

昔は自国のことをチョソン(朝鮮)と呼んでいたと記憶しているが、最近は違っているようだ。

共和国(朝鮮民主主義共和国の略称)という呼称が良く出てくる。おそらく世界中に似たような社会主義革命で出来た新興国がいずれも共和国という名で日本では呼ばれているためかもしれない。

未だに達成できていない悲願の朝鮮統一の前にチョソンと呼ぶのは時期尚早なのかもしれない。それよりもむしろ自国の独自性を示すために共和国と呼ぶのが適当ということなのかもしれない。

社会主義各国から折々の記念日や行事の日に寄せられる賛辞の言葉が紹介されている。どれも社会主義国、労働党同志からのもの。

ここ最近になって目立つのは、金正日総書記をたたえる内容がこれでもかこれでもかと続くことである。

海外でもっと金正日総書記の成果が知られるべきだとも。

いや裏の面での成果は良く知られているからそれで十分。

それと次期後継者と目される三男の名前も放送で度々報道され、既に行事に総書記の代理として姿を現していることを伝えている。

もしや総書記には余命が宣告されているのかもしれない。側近と労働党中枢部のみがそれを知っていて後継準備を急いでいるのかもしれない。あくまでそうであればのはなしだが。

一度脳梗塞を経験すると、脳梗塞を起こした部位に加えて脳梗塞で損傷を受けた部位も新たな脳梗塞を引き起こすことが考えられる。

それを考えれば早めに後継者に後を譲るのが国としても安全かもしれない。

民が長い間窮極に置かれたままだと、第二の革命が芽生えるとも限らない。

働かざる者がぬうぬうと贅沢をして、働く者が永遠に窮極に置かれるという自体が革命思想に光りを見いだす者を多くする。

ソ連が崩壊後は社会主義者や共産主義者は見向きもされなくなったけど、それ以前は日本でも米国でも所謂「赤」として国家の敵と見られていた。

特に学生運動の頃は多くの学生が革命家を志して最後は浅間山荘で惨めな終焉を迎えたし、一部は北朝鮮へ航空機ハイジャックで英雄として迎え入れられた。

学生の頃の記憶に、誰かが学校に持ってきた新聞赤旗が廊下で発見されて教授が血相を変えて事態を重く見る理由を語っていた。国立の学校でそういうことがあるということは由々しき事態ということである。

社会人になってからも、配属になった工場の地元採用社員には共産党員が結構居たのを知っている。まだ大学初任給が10万を超えるかどうかの時代だった。あの頃は日本も活気があった、国策で社会インフラ投資が盛んで、反面今の官僚支配の温床となったとも言える。あの頃作られた設備を次世代に刷新するだけの若さが今の日本にあるかどうか。

米国とかでは有名なチャップリンとかも赤の疑いがかけられて国外追放になった。それぐらい国家にとっては脅威だったのが今は見るかげもない。

面白いことに革命が成功すると、多くの革命同志が重要な地位につくことによってまたたくまに官僚主義が蔓延していまうことである。重要な地位についた革命家の子息が親の七光りで重要なポストへ就くという繰り返し。

期せずして働かなくなったかつての革命家はのうのうと裕福な生活をしているのに、平民は窮極に置かれたまま。これでは第二の革命が起きてしまうのは仕方がない。

金正日総書記のかつての著書に、「我が国の労働党は(途中長いので省略)革命的な党である」というものがあって、放送でも朗読されている。その中で興味深いのは、先の官僚化のことを自己批判している点である。親の七光りのおまえが言うか、という気持ちを抑えて聞いていると、やはりそういう状況があまりに長く続いたというのは隠せないのかもしれない。

本人にしてみれば大変な人を親に持ってしまってプレッシャーとストレスは並ならぬものだったに違いない。毎日耐えきれずに深酒を煽っていれば体も壊す。

父親の金日成主席の回顧録にはソ連からみっちりと軍事訓練を受けていたことが読み取れる。当時としては経済的にも軍事においてもソ連は最高水準だったわけで、人は提供しないかわりに物資と訓練は提供するという役割を担っていたと思われる。

中国の革命分子の部隊とも連携して活動したことも書かれている。当時の中国には様々な革命指導者が居たもののひとつにはなっていなかった。結局日本が連合国に降伏して、蒋介石が台湾に逃れたことによって中国は毛沢東派らを中心とした勢力が支配し、毛沢東派よりも優れた革命始動者は文化大革命の際に敵分子呼ばわりされ投獄、粛正された。その中の一人も金日成と同志だったことが書かれている。なんとも複雑な気持ちにさせられる歴史の秘話である。

日本ではこのあたりの歴史は日教組の働きもあって、偏った教育は受けさせられていない。いずれの教科書もこの時代の記述はあるが、いずれもなんらかの視点から書かれているために、バイアスがかかっていないとは言い切れない。バイアスがかかった知識を埋め込まされるぐらいなら、いっそ何もしらないで居たほうが良いということだろう。

確かにこの時代を語るにはバイアスがかからないということはあり得ない。幸いにしてまったく教わらなかったので、今に至っても様々な視点で捉えることが出来る。

平壌放送を聞くと、日帝(日本帝国主義の略)という呼称が良く出てくる。これは罪を憎んで人を憎まず的なチョソン思想なのかもしれない。日本の帝国主義は絶対に許さないということだろう。その裏には未だに朝鮮戦争が終わっていない米国へのうらみつらみかもしれない。米国帝国主義も常に批判されている。

帝国主義はローマ帝国に始まって以来、現在は米国がその後を継いでいるようなもので、なんとかしないと滅亡へ向かうことは歴史的には自明である。戦争で肥え太ったようなところもあるし。ローマ帝国は戦争が無くなった時点で自滅していった。

なんの話しだったか。

ああ平壌放送の続きだった。

隣国で一日朝、午後、夕、夜とほとんど休み無く放送していて良く聞こえるだけに、なじみが深い。北の気持ちになって聞いてみると、別の視点での世界が見えてくるのを実感する。べ、べつに革命思想にかぶれたわけじゃないからね。

日本の政治も腐敗と体たらくを長く続けていると革命家を育てることになりかねない。そういう考え方も日本では自由であるだけに。

しかし昔と違って、世界はつながっているので、一国の中だけ変わっても何も変わらないばかりか、周りからの評価が落ちて益々酷いことになってしまう。それが今の北の状況かもしれない。

北はそれがわかって明らかに変わろうとしている真っ最中である。
webadm
投稿日時: 2010-9-1 6:40
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
もはや平壌放送ワッチ
もう受信器を11.865MHzに固定したままの状態が続く。

今朝の放送では早速隠密で行われたはずの中朝会談の様子が大々的に報道されていた。両国の晩餐会の祝辞全文が朗読されていた。

それはどうでもいいことなのだが、やはり周辺諸国の経済規模が拡大するなか縮小傾向の北としては益々困難な状況へ向かうことになり、世襲交代を視野に中国の協力を得て経済規模拡大を狙ったものだろう。

自給自足もままならないし、周辺から物を買うにも通貨価値が雲泥の差となってしまった今では中国の傘の下で外貨を稼ぐしかないのだろう。南とは仲違いしてしまっているし。

連日放送されている金日成の回顧録では、抗日活動が裏で当時のソ連と中国によって支援されていた史実を物語っている。同時にソ連が公式に日本との間で和平条約を結んだことが大変な衝撃を生じたことも物語っている。裏では抗日の北を支援し、表では日本と仲良くするというソ連に失望し革命の将来に不安を抱く同志も沢山現れたようだ。それを回顧録では、そうした流れに一喜一憂する者は革命家に向かない人物達と言い切っている。それもそうだろう。

回顧録では、非公式にソ連と中国と北とで連合国軍を結成したとある。物資面ではソ連からの供給を受け中国と北の兵で構成されていたらしい。中国も当時は北と似たりよったりだったのでこれは事実だろう。供に抗日という共通の目標を持っていたわけだが、後にソ連が離反、そしてソ連崩壊。今や同志は中国のみということになる。

平壌放送をしばらく聞いているが、外部の報道機関や広報機関からよせられた電文には決まって聞き飽きた

・偉大なる金日成主席、偉大なる金正日総書記

というのが出てくる。おそらく電文の最初に金日成主席や金正日総書記の名前が出てきたら必ず「偉大なる」を付ける規則があるのだろう。

しかし最近ではそうでもなくなっているようだ。特に日本向け放送だからだろうか。日本国内の報道で使われている敬称なしのものも出てくる。

先日は放送開始早々に「金日成将軍の歌」と「金正日将軍の歌」が流れてどちらも負けないぐらいに威勢の良い曲調で後者は特に日本の高校野球の行進曲じゃないかと錯覚してしまう。どちらも「偉大なる」は付けられていない。将軍と付く場合には省略するのかもしれない。

それだけでなくやはり最近は、日本国内での慣例、「金日成主席」と「金正日総書記」という呼称も使われている。これはとてもなじみぶかい。いままで頭の中で「偉大なる」をフィルターで取り除いていたのだが、その必要がない。

だいぶ北の労働党内部でもいろいろ分裂しているのかもしれない。それは回顧禄でもあるように、流れに流されるなという保守派が依然として権力を握っている限りにおいては依然として金日成主席は北の精神的な指導者であり続けるだろう。そうでもしないと国がバラバラになってしまう。

中国にしても北の安くて勤勉な労働力には魅力を感じているだろう。それによって少しでも北が近代化すればなお良しということかもしれない。

そういえば、先日の放送で「CNCとITの歌」とかいうモダンなアレンジの歌が流れていた。CNCはComputer制御NCのこと、ITはInformation Technologyのことである。若い世代はやはりそうだよな。今時CNCやITを叫んでも時代仁流されているとは誰も思わない。今や過去の事だし。アレンジのスタイルからおやと思った。コンテンポラリーなバンド風である。ちゃんと間に間奏が入っている。若い世代の作品だろう。これは昔は無かったことである。少し親しみを感じるかもしれない。

金日成の時代に起きた挑戦戦争は未解決、金正日は無策どころか関係悪化の一途をたどるのみ、そして三男の名前がようやく平壌放送の労働党代表者会議に関する報道でちらっと出てきた。ようやくしかるべきポストに登場するのかもしれない。彼が代々残されてこじれた問題をどうするのかに注目が集まる。
webadm
投稿日時: 2010-8-25 8:48
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
Re: 夏の11MHz帯
先般の記事を書いてから、ここ数年落ち着いていたルーターへの攻撃を頻繁に受けるようになった。

時々覗けない時は攻撃を受けているということで。

やはり北からの攻撃だろうか。

だいぶ前に北米が北をテロ国家認定解除をしてから北はインターネットを利用できるようになったように見える。

それに従って大分様相も変わってきた感じが見受けられる。

やはり経済規模が解放直後からほとんど変わっていないはまずいだろうと。

経済的に遅れをとったことによって、少し開発が進んできたアジアの発展途上国よりも先進国からすれば魅力的(経済格差による利鞘が大きい)に見えるかもしれない。

といっても中国や韓国の経済属国になるのでは面白くないだろう。

平壌放送を聞いていると、ほんとかなあと、眉唾もののように思える報道が目につく。例えば生産設備を独自にNC化したとか。確かにいままでNC技術は兵器製造に転用されるので関連製品の輸出は禁じられてきたが、インターネットの時代になれば、初歩的な技術を収束するのは容易である。PCとちょっとした制御回路でNC化は誰でもできてしまう。高精度の6軸制御とかは無理だけど。

コンピューター教育にも力を入れているらしい。確かにソフトウェア開発は仕入れ費用が発生しないので、参入することは容易だ。インターネットに情報は溢れているし。

紙しかまともな情報伝達手段の無かった20世紀以前と、インターネットのある21世紀の今とでは情報の入手に必要とする時間も費用も格段に発展途上国有理な状況にある。

先進国は既にSNSとかでクローズな世界に入っているので、情報の流動性が悪くなる一方だ。

ここ数日の平壌放送で目立つのは、日本のリスナーからのお便り紹介。労働党のフィルターにひっかからない内容に予めしてあるとしても、もっともらしい便りがほとんどだ。今お便りを送ると漏れなく金正日の著書が貰えるらしい、(゚゚)イラネー

金日成の回顧録なら欲しい気がする。

とにかく日本語訳なのに内容がすばらしく洗練されて文学的でもある。おそらく労働党の肝いりの日本語訳チーム(たぶん文学者も含まれる)で編纂したものだろう。オリジナルがもともと同様に選りすぐりのチームによって練られた内容なのだろう。まったくの捏造ではないのは、金日成自身の回顧談が要所に挿入されている点である。おそらく語録は口実筆記されたものに基づくと思われる。限られた数と時間的に不連続な回顧談の隙間を補うのがチームの重要な役割だったと思われる。チームは極めて優れた仕事をしたと言えるだろう。強い信念のようなものを感じることが出来る。

今検索したらAmazonでも買えるらしい。お金が出来たら買って読んでみることにしよう。
webadm
投稿日時: 2010-8-17 7:05
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
夏の11MHz帯
平壌放送、正しくは"朝鮮(チョソン)の声放送"なのかもしれないが、平壌(ピョンヤン)から届けられているので平壌放送と呼んでいる。

最近は日本人リスナーに優しい放送内容になっているような気がする。

やはり国内での授業料無料化の対象として朝鮮学校が含まれるか否か審査がされている時期と重なるためだろうか。

南朝鮮(韓国)を徹底的に非難する放送内容は相変わらずだが、日本への避難はほとんど無いかあってもソフトで遠回しである。

放送時間帯が朝と夜ということで、朝目が覚めて出かける前に寝床で聞くのと、夜帰宅してまた聞くということでここしばらく平壌放送を良く聞く。

他にも11MHz帯ではイランイスラム共和国の日本語放送とかあるけど、こちらは最近かなりやばい感じがする。国の名前にイスラムとあるぐらいだからイスラム教一色である。各国が制裁を加えているので、噂では戦争勃発の可能性が今一番高いと言われている。昔聞いていた時のソフトなイスラム教の世界を日本に紹介する放送とはちょっと雰囲気が違ってきている。残念である。

それと韓国KBSの国際放送も同じバンドで聞ける。こちらは韓国の最新事情が良くわかる内容である。韓国と言えばハングル文字だけど、最近はハングル文字以前に常用されていた漢字を支持する声もおおいらしい。確かにハングルは表音文字で戦前まで使われていた漢字の音読みに過ぎない。韓国の言語のルーツは未だに漢字にあることは揺るぎない事実なのである。そういうことで漢字復活を叫ぶ声も当然である。日本人にもすぐ漢字が思い浮かぶ韓国語も多い。

しかしながら戦前の漢字文化は日本に併合されていた時代の記憶を蘇らせるため屈辱的であることも理解できる。そうした二重の意味で韓国はアイデンティティを失っている。

話しを平壌放送に戻そう。

毎日楽しみなのは、金日成の回顧録というコーナーである。今では知るよしもない日本が韓国を併合していた時代と終戦で武装放棄した後に北米参戦で勃発した朝鮮戦争前の秘話である。最初の頃は抗日戦争の準備段階の秘話で金日成らがどのように武装化し戦い抜いたか知ることができた。

また昨今の歴史研究で朝鮮戦争が北朝鮮単独ではなくソ連と中国の後押しによるものだという報告を裏付ける記述もちらほら紹介されている。金日成はソ連と中国とのつながりがあったことを否定していないが、あくまで独立性を保つことを主張し両国の理解を得たとある。それが両国の関与が表に出なかった最大の理由かもしれない。

最近の回顧録の内容はその後の日本軍(関東軍)が連合国に無条件降伏したことによって武装放棄した頃までの金日成と有名な革命同志の出会いから別れまでのエピソードが続く。これらの物語は実に良く出来ていて、思わず最後まで聞き入ってしまう。物語中に抗日、アメリカ帝国主義とか出てくるけど、それはもう聞き慣れた言葉だ。

唯一そのまま受け取れないのは、朝鮮戦争で米国に北朝鮮が勝利したと繰り返される主張。朝鮮戦争はまだ終わっていない、停戦しているだけである。史実からすれば、一時は朝鮮半島のほぼすべてを手中にした朝鮮解放戦線(旧抗日戦線)は、北米の参戦によって現在の境界線までに後退させられたのである。

その1点を除けば、金日成の回顧禄は手に入るものであれば一度全部読んでみたい本のひとつである。毎日の放送は待ちきれない。

それとは別に最近、金正日の著作も朗読されているが、こちらは父親とはうってかわって、誰か他のゴーストライターが書いたものとしか思えないほど単なるプロパガンダだけのつまらない内容だ。

もし金正日が回顧録を残すとすれば、一体何が書けるのかという疑問もうかぶ。外国人拉致作戦の秘話や、航空機テロ作戦の秘話、偽米ドル紙幣偽造作戦、麻薬製造作成など堂々と書けるわけがない。そういう意味では、父親は偉大だが、息子はそれと正反対である。果たして将来誇れるのだろうか。

先日までは祖国統一をテーマにした金正日の著作が朗読されていたが、内容はまったく記憶に残らない気持ちがこもっていない第三者の作文である。本当に統一など考えているのだろうか。また境界線を越えて攻めて朝鮮半島全部を占領しようとしているのではないだろうか。

統一への唯一の現実的な道は、朝鮮戦争に北朝鮮が全面降伏することかもしれない。そうすれば平和的な統一の道がすぐに開けるだろう。誰もが同じ民族が分断されていて良いとは思わないのだから。

ただ東ドイツと西ドイツの統一の時のようにギクシャクした問題は残るかもしれない。経済システムがまったく違っていたのだから致し方が無い。

朝鮮半島が一国に統一すると、周辺諸国は脅威かもしれない。先端技術にひでた南とハングリーで安い労働力の北が力を合わせるのだから、ベトナムはもうやばいかもしれない。

日本は再び今度は経済的に朝鮮半島を併合しなければならなくなるかもしれない。なにせ次ぎにやばいのは日本だから。

P.S

そういえば書き忘れたが、平壌放送は音楽を流すのがかなりの割合を占める。昔はオーケストラと声楽というのが定番だったけど、最近は先進国ではあたりまえの電子音楽(たぶんシーケンサ打ち込みのシンセサイザー音楽)もちらほら見えている。北朝鮮の音楽家は昔ソ連やヨーロッパで学んだ優秀な作曲家が多いので、どれも優れた曲で内容は抗日的でも純粋に音楽としてはすばらしいものばかりである。打ち込みの音楽はおそらく若手の作品かもしれないが、南の放送とかを聞いていればイヤでもそれに負けないぞという気持ちがわくのはわかるような気がする。でも今のところクラッシクな作品と比べると生彩を欠くのは致し方ない。現代ポップスで抗日音楽をといっても無理だろうし。

やはり中国CRIや韓国KBSの音楽番組を聞いていると、もう先進諸国と変わりない点が北の若手作曲家に影響を与えているのは確かだろう。意外に統一への突破口を開く力を持っているのは音楽かもしれない。
webadm
投稿日時: 2010-7-27 4:33
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
夏の9MHz帯
このところコンディションが良く、各国の国際放送が強力に入感する。ほぼSメータが目一杯振れる。

反面、近隣ノイズも大きい。とくに広帯域にスペクトル拡散したノイズが強力で、通常のAM放送受信時に混変調を引き起こし、復調したオーディオにノイズが乗りまくる。

11MHz帯ではそれがないのだが、今時一日中放送しているのは平壌放送ぐらいだ。

こういう時のためにFR-7000にはANLSというノイズリミッタ付きの受信モードがある。これはノイズが乗ったAM放送受信時には頗る有効で、気にならない程度まで高域のノイズは減衰する。その代わりオーディオ帯域も高域がカットされるが、中心周波数から少しずれたところを受信すれば高域は補える。

9MHzの国際放送バンドでは英語放送も多い。唯一判るのは日本語と英語だけなのでちょっと安心する。いずれ中国語とか韓国語なども聞いて判るようになりたいものである。

中東の国も日本語放送をしているところがある。中東の国の言葉の放送も良好に入る。こちらの言語は当分お手上げである。
webadm
投稿日時: 2010-7-16 2:35
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
Re: ワッチは継続中
先日ようやくマンションの改修工事が終わり、外壁に設けられていた鉄製の足場が取り除かれた。

足場が強力な短波帯シールド効果を発揮していたため、工事中はマンション内ノイズが反射しまくり、外部からの電波は遮断されるというワーストコンディション。

しばらくワッチすらしてませんでした。

改修工事と並行して古いvodaphone時代の基地局も撤去されたみたいでノイズ源が減ったかと思いきや今度はソフトバンクモバイルの新しい基地局が設置されるらしい。以前より新しい世代の基地局を併設という願いが出されていたがアンテナを2つ併設するほど建造物側の強度は無いだろうということで断っていた。リプレースならば良いということなのかもしれない。

久しぶりにワッチを再開。

7M帯がアマチュア無線帯域が拡張された以降、国際放送は上の方へ追いやられたかと思いきや、夏になったので伝搬状況の良い短い波長の方へ移ったらしい。

11MHz帯の国際バンドをワッチすると、韓国KBSや将軍様の平壌放送などが相変わらず良好に受信できる。この帯域だと近隣のインバーターノイズが無いのでノイズも少なく聞きやすい。

韓国KBSは韓国料理のレシピを紹介していた。冷蔵庫とかがある現代風のレシピになっている。簡単そうで美味しそうである。

平壌放送は国内在住のPKOの人がなんか将軍様をたたえる文章を読み上げていたが、棒読みくさかった。歴史ものでは挑戦戦争が開始するまでの実録ストーリーが興味深く聞いているが、鵜呑みにするつもりは毛頭ない。向こうから見た向こうにとって都合の良い歴史観ということだろうか。

夏の日中聞こえるのは韓国KBSと平壌放送、それに中国国際放送、それと国内の日経放送(旧日本短波放送)である。日経放送は株情報がほとんだけど、たまに健康関係の番組もあって聞いている。今日はドライアイのことを話していたので興味深かった。しかしそれ以外の株関係の話は、よくこればかり聞いている人が居るものだとあきれる。昔住んでたところの食堂の常連客にお年寄りがいたけど、株をやっている人らしいというのをあるとき店の主人が他の人に話していた。資産家なのかもしれない。右上がりの時代にかなり資産を増やしたのかもしれない。

そういえば先日久々にファミレスで食事をしていたら、隣にごつそうな営業とその話を聞かされている若いサラリーマン風の男性が居た。どうやら事業形マンション経営の話しをしているらしい。よくあるワンルームマンションを賃貸用に購入して賃料で返済の大部分をまかなうというものである。これもマンションバブルが弾けたときに消えたかと思ったけど、また復活しているらしい。話しを聞いている若いサラリーマンはどうやらまだ無借金らしい。営業からすれば格好のカモである。借金が無ければ銀行の融資も問題なく受けられる。最近の法改正で個人の借り入れ枠はかなり制限されているのでなおさらだ。

結局その若いサラリーマンは話しを先に進めるまでにはいたらなかったらしい。賢明である。結婚を予定している相手さんが居るらしいから、いざ結婚という段階ですでに借金があるとかいうことが発覚したら破談になりかねないことを危惧したようである。

まあ借金をすると経済と自分がつながっている実感が湧くという面があるけど、要らぬ借金はしないほうが身のためである。

なんの話しだっけ、ああ日経放送ね。

日経放送は今ではインターネットでも聴けるらしい。わざわざ短波ラジオなくてもPCとインターネット接続があれば家で聞けるということか。短波放送は昔ながらの老人株投資家向けかな。

株の状況を知ると現代でも多少ながら経済状況が反映されているので感覚的にはわかる。しかし現代の株式市場は実経済を反映しているというよりも投機的な仮想世界を反映しているに過ぎないとも言える。株などやったら毎日一喜一憂しなければならなくなる。自分には合わない世界である。最底辺の労働者階級が一番合っている気がする。
webadm
投稿日時: 2010-1-20 0:53
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3089
ワッチは継続中
FRG-7000でワッチを開始した年はまだ太陽の活動が活発だったのでコンディションが良い日があったが、年々太陽活動が下降しているのかほとんど砂嵐状態の日も珍しくなくなった。

砂嵐の中に消え入る感じで交信が混じるのを聞き分ける耳だけは持っているものの、やはり寂しい。

それでもCW局は頻繁に出ている模様。電話よりも体力消耗が少ないせいかもしれない。年衰えても続けられるのかも。

昨年の夏のコンテストの日とかは、ずっと暑い中CQを出していたオペレーターがCQの途中で「ビールでも飲まないとやってられない」と吐いていたのには笑った。

だいたいワッチするのは目が覚めて出かけるまでの間の朝と、休日の午前ご午後。それに深夜。

ところが最近深夜に異変が起きている。以前からご近所のインバーターエアコンから出るノイズに悩まされているものの、それ以外に強敵が現れた。深夜就寝時間中に7MHz帯を含めその上の方に広帯域の不要輻射(以前のインバーターの高調波ノイズと違って1kHzぐらいの振幅変調がかかっている)が出る。これが出るとほとんど短波帯の局が抑圧されてしまって聞こえない。

フェージングが無いしレベルが安定しているので、ご近所で新設されたインチキエアコンのインチキインバーターから発せられている輻射電波であることは疑いない。昼間は消え失せていつものジュルジュル変調がかかったインバーターエアコンのノイズだけになるので、就寝中だけ入れているのかもしれない。

ループアンテナでインバーターエアコンの方角を避けてなんとか凌いでいるが、それまでノイズ発生源が無かった方角にその新たな発生源が現れたのでもう避けようがない。

たぶんマンションから数m離れれば影響無い程度なんだろうけど、マンション内では階下と階上との間は数m内なので影響が避けれない。

VHFとか上はどうなんだろう。受信器を手にいれるか、コンバーターを作るかしかないな。

webadm
投稿日時: 2009-4-1 13:53
Webmaster
登録日: 2004-11-7
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7100〜7200kHz拡張
そういえば来年だと思っていた7MHz帯の帯域拡張がもう解禁になっていた。2009年だから今年だった。

ちょっと覗いてみると、7150kHzあたりで1エリアナンバーの局が出ていた。

コンディションは良くないので、これからかな。

時間がなくて室外アンテナも作れず仕舞い。
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