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投稿者 スレッド
webadm
投稿日時: 2009-10-15 7:51
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3086
Discreate-Time Signals and Systems
今日からAlan V. OppenheimとRonald W. Schafer共著の"Digital Signal Processing"原書を読み進めることにする。

ずいぶんと長い間暖めてきただけに、ようやくその時が熟した感がある。

数学者の岡潔先生は後生に本を読むときの気構えを解くときに弁栄上人の言葉をかりて「出離の道を求めて一行でも読んだことがあるか」、「出離の道を求めるにあらずんば一行たりとも読むな」とさとされたそうである。前人未踏の領域を一人で歩み極めた人ならではの覚悟を確かめる言葉である。

もちろん何でも読んでみようという気持ちが大事だが、入口で早々に退散したのでは書いた人に大変失礼である。そんなやからに「読んではみたものの...」などと言われたくもないであろう。

本書は早い年代で発展めざましいデジタル信号処理理論の基礎をまとめたものであるが、なにもわからない人に向けて書かれた入門書ではないし、アナログ信号処理の延長線でデジタル信号処理を教養として囓ろうとするだけの人向けでもない。それまでの連続時間システムと決別した離散時間システムを一から学ぼうと決意した人向けである。

そのため安易な気持ちで入門する読者の興味を引き留めるような易しい文章は一切無い。ほとんどが数式と実際に計算された図表で説明されており、それが理解できないと先へ進めないようになっている。従って読み進めるにも敷居が高い。そのためかかつて日本語訳が上下2巻で出版されたが、上巻だけ買って挫折したという人がかなりいたと思われる。もちろん覚悟して読んだ人は下巻まで読み通したと思われるが。本屋にいくと今でも下巻だけが寂しく売れ残っているのを見かける。そういう意味では若い人をディジタル信号処理理論の世界に誘う入門書としては適していないが、専門家になろうと志す人には厳しくしっかりして良いと思われる。

ということなので、この本は軽めの入門書にありがちの前提知識の前準備のための章は一切無く、いきなり離散時間信号システムから入っていく。想定している読者レベルは実務経験者や学士卒初年と高く、微積分や応用解析はもちろん複素変数論、ラプラス変換やフーリエ変換などを含む連続時間系線形システム理論、電気工学や機械工学の知識を持っていることを前提としているが、離散時間信号、Z変換、離散フーリエ変換については予め知らなくても良いとしている。

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題名 投稿者 日時
 » Discreate-Time Signals and Systems webadm 2009-10-15 7:51
     Re: Discreate-Time Signals and Systems webadm 2013-11-18 4:41

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