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webadm
投稿日時: 2006-9-20 11:25
Webmaster
登録日: 2004-11-7
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投稿: 3089
テクトロのロジアナ318の思い出
いつもの通りヤフオクをチェックしていると懐かしい出物を見つけた。

10年前に秋葉原の湘南通商に委託販売で出ていたのを購入したことのあるテクトロのコンパクトなロジアナ318である。

確か20MHzまでだけどホビーのデジタル工作には十分な機能と性能。ただちょっと今時のPC接続型のロジアナに比べれば操作面の応答性は著しく悪い。けれども今時のただ高速でサンプルホールドするだけのロジアナでは検出できない短いヒゲもちゃんととらえてくれるすぐれもの。

どっかに前書いたけど昔の職場でリセットラインにヒゲが乗ってラッチがクリアされてしまう現象が起きていたときにハードウェア屋さんがレンタルで借りていたHPのロジアナではトリガがかからなかったのが自宅から持ち込んだテクトロの318では完璧にトリガしてくれた。誇れる瞬間だった。

たぶん短い入力状態変化でもしっかり検出してサンプルする仕組みになっているのだと思う。簡単な仕組みのロジアナではクロック毎にラッチでホールされた状態をサンプルするためホールド・セットアップタイムを満たさない短いパルスは絶対検出できない。

購入当初からプローブのさきっちょのケーブルがボロボロになって一部は切れたりしてしまったものが多くなり、トレースの表示の更新が大変遅くていらいらするとかあったせいもあったのとあまり使わなくなったので産廃業者に引き取ってもらった。

けれどもプローブを一緒に出すのを忘れて今も残っている。まるでロジアナも一緒に引っ越し先についてきたかったのではと思うほど未練が残った。かわいそうなことをしたと今では後悔している。古い測定器には魂が宿っているのかもしれない、そう思えるようになった。

ヤフオクに出ている318も誰も入札者が居ないなら罪滅ぼしに落札してあげようかと思っていたらどうやら使ってくれそうな入札者が現れた。

測定器にはそれ以来思い入れがあって安易に手放すことはするまいと思うようになった。前の職場も引き払う際にそれまで役だってくれた機器を半泣きで産廃業者のトラックにビルの2階の階段の踊り場から投げ込んだのも記憶に新しい。さすがに数百万もした機器は原価消却するまでは廃棄できないので今もどっかに置いてあるかもしれない。それと同じ機器を最近ヤフオクでも見かける。

ロジアナでは国産の岩通のものを20年ぐらい前に国産32ビットマイコン用ソフトのデバッグで使ったことがあるが海外製よりも良く出来ていて操作性も良く使いやすかった。今でもヤフオクに時々でているが中古屋とかで見かけるのはプローブ部分が無かったりする。まあ買っても実際使う機会というのはあまりなさそうな気もする。ちゃんとタイミングや配線やパターンとかが事前に配慮されていれば誤動作とかも無いし。良くわからない他の人が作った機器の動作解析とかには重宝する。

現在のロジアナが現れる前はシグネチャアナライザーというきわめて原始的なデジタル信号キャプチャ装置が存在した。後にロジアナに進化するが、手元にある海外の古いデジタル回路設計の教科書とかにはしっかり使い方が書いてある。BiomationとかHPとか既にこのころから製品を出している。秋葉原のラジオデパートの2階にまだあるジャンク屋さんの棚に確かBiomationの古いシグネチャアナライザーがあるのを見かけた。昔からあそこのジャンク品は品揃えが変わってないのは気のせいだろうか。結構よさそうなものはあるがちょっと眺めるのも勇気がいるかも。

昔は秋葉原のジャンク屋をまわって掘り出し物とかが無いか見てまわったり何に使うのだろう使われていたのだろうとか言う謎の装置とかをしげしげと眺めて想像をめぐらすのが好きだった。真新しい新品みたいなものもあったり、そこには悲しい運命が感じられたりもした。今ではヤフオクの出品を見て同じようなことをしている。ヤフオクの場合自動延長とかがあるので回転寿司みたいに人気の無いメニューが買い手が出るまで終了するとまた7日に戻ってぐるぐる回っているというのも珍しくない。

ヤフオクのはジャンクと言いつつも企業が廃棄した品でそれまで特に故障もなく使われていたもの、使われず不要になったものとかなので明らかに故障がわかるもの以外は結構掘り出し物が多い。故障したものでも直せそうなものは修理を専門にしている人が落札していたりする。後で直ったものがまた再び出物として出ているのかもしれない。自分でも産廃業者の機器の扱い方を見ているので、フレームが壊れたり打痕があるのを見ると痛々しい思いがする。良く壊れずにけなげに動いているのは作りがしっかりしているからだろう。

最近テクトロの2400シリーズのオシロの出物が多い。かなりしっかり作られていてカーソルリードアウト機能もあり今でも性能面では十分使えるものだ。でも最近は高帯域500MHz以上のデジタルオシロの人気にはかなわない。それでも500MHz以下のものは手の届く範囲になった気がする。未だに1GHzとかは出物があっても手がとどかない。

数十MHzぐらいになると線路上の反射とかが無視できなくなるので意図した波形を観測するためにはそれなりに工夫が必要になってくる。1MHz以下ではかなりいい加減な配線とかでもよかったがそこから上はちゃんとしないとだめだ。なのでただ広帯域なオシロとかを手にいれても結果は知れている。

ヤフオクで人気が高いのはアマチュア無線>その他のカテゴリのせいもあって標準信号発生器(シグナルジェネレータ)とスペクトルアナライザ、それにパワーメーターである。どちらも低周波用と広帯域用とがあって後者が値打ちが高い。数GHzまで使えるものが時々でるがやはり落札額は高い。高性能なシグナルジェネレータを使用するときはそれと同じ水準のスペクトルアナライザやパワーメーターも必要になってくる。不要輻射がどれくらいあるかとかシグナルジェネレータの出力のレベルや品質とかも確認する必要があるためだ。どちらも簡易校正するにもお互いが必要になる。カウンターとかでもいいけどあれは測定値が微妙だ。

スペクトルアナライザに似たもので低周波用はFFTアナライザとかも出ている。小野測器とか。もともとは振動解析用かもしれない。振動のスペクトル解析をしてそれを押さえるために必要なダンピング装置のパラメータを決めたりする。デジタル回路でリンギングを押さえるのにCR回路をぶらさげたりするのと似ている。

いろいろ興味がつきない。

仕事が一段落したらだいぶため込んだやりたいことをひとつひとつ手をつけていこう。そのためにいろいろ機器をヤフオクでそろえてきたのだし。
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題名 投稿者 日時
 » テクトロのロジアナ318の思い出 webadm 2006-9-20 11:25

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