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webadm | 投稿日時: 2007-2-11 23:25 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3107 |
インピーダンスの思い出 まだ延々と続く直流回路の演習問題を突破できていなかったり。
以前勤務していた職場で伝送信号が規格外の時に開発した装置がどういう挙動をするか検証したいと社内で相談した。 手持ちの環境では規格内でしか試験ができない。なので「伝送路に抵抗いれるとかでだめなの?」と聞いてみたらすぐさまハードウェア担当課長からダメだしが出た。理由はと聞くと「インピーダンスが変わってしまうからだめ」だそうだ。じゃどうすればというアドバイスも無くダメの一点張り。結局その試験はやらないことになってしまった。 今でもそれを覚えているのは「インピーダンス」という言葉をまるで印籠のようにだして「おまえらソフト屋にはそれすら理解できんだろう」と言っているような気がしてならなかった。 今から思えばアッテネーターを挟めばいいだけで、定数が半端なので作るのは面倒だけど扱う周波数帯が192kHzとかなので自作でもなんとかなったはず。時の担当課長はたぶんそこまで見通して、どうせハード屋が作らされるはめになるから知らんぷりしよう、ということだったのだろう。まったくもって酷い職場だった、今は業績低迷して地を這いずっていると人づてに聞く。 厳密なアッテネーターでなくても元々特性インピーダンスが低い伝送路であれば低抵抗を直列につなぐだけでも十分だったはず。ただ厳密にどれだけ減衰するのか計算で求めるとなるとやっかいではある。 本来は直流回路理論は簡単に済ませて現実の回路に近い交流回路や過渡現象とかを扱う理論へさっさと進みたいところだが、直流回路理論は回路の電流値が変化しない安定状態を前提としているが、交流回路も所詮定常波が現れている安定した状態を前提にしているので基本は同じである。実際の回路では電源投入時の過渡現象から、パルス信号とかめまぐるしく回路電流や電位が変化する世界であるので道は遠い。 本当は中学卒業した頃にこうしたことを順番に学んでいけばよかったのだが、それが出来なかった。そうした悔しさもあってもう人生の後半になってから思い返したように独学を始めた次第。 マイペースでゆっくり進もう。 |
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