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webadm | 投稿日時: 2007-9-8 17:41 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3086 |
Re: おジャンクなHP8656B スペアナアダプタを使って信号純度を見てみた。といっても正確さには欠けるが以前行ったHP8640BやR&S SMLUの結果と見比べてみることができる。
まず電源投入時デフォルトの100MHz設定での高調波の様子。まんざら悪くはない。 比較のために25MHz設定で同様に測定。 4次の高調波まではっきり見える。それでもスペック内には収まっていると思われる。 メインスペクトルの裾野を拡大して観測。これで源発振器の純度がわかる。 ほとんどHP8640BのキャビティオシレーターやR&S SMLUのLCオシレーターと遜色無い。優れた信号純度のVCOが使用されているのがわかる。上蓋の下にシールドケースで囲まれていたあれである。ちょっとした外来ノイズとかで純度は簡単に下がってしまうので設計者の腕の見せ所である。これはすばらしい。 スイープ機能を備えたオシレーターとかだとどうしても周波数制御用の回路起因の定常ノイズでVCOの信号純度は悪化してしまう。手元のHP87510Aゲインフェーズアナライザのスペクトルは明らかにフェーズノイズが大きいとわかる。 周波数精度もスペック内に収まっているし、レベルもパワーメーターが無いのでオシロで観測する限り100kHzからオシロの帯域上限まではフラットな出力が出ているのを確認。実際には100kHz〜10kHzまでの周波数も設定できるがレベルがフラットではなく周波数が低くなるにつれ減衰してしまう。なのでカタログスペック上では990MHz〜100kHzとあるわけであった。 これは大変良い買い物だった。あとは壊れたキースイッチをどう修繕するかが課題。キートップは一個を除いてはあるものの、一個は足が衝撃で座屈して使えない。スイッチをどうするかというのも問題だ。適当なタクトスイッチをつけてしまえれば良いのだが。一部はどうしても必要なキーもあるので(AM変調度up/down)それだけでもいずれなんとか修復しよう。 おまけ、1kHz FM変調時(Deviation 99kHz)のスペクトル 変調度を最大にしないとなかなか荒いスペアナアダプタの周波数分解能では変調がかかっている様子が見えない。実際にはゆらゆら揺れているだけなので蓄積表示にすると台形のスペクトルが映し出される。 1kHz AM変調時(変調度90%)のスペクトル これも通常のフィルター帯域では荒すぎて山がくっついて見えるので普段使わない狭帯域フィルターで観測したもの、両サイドに側帯波が出ているのが見える。 |
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