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webadm | 投稿日時: 2007-8-13 20:38 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3088 |
基準周波数発振器のジッター ジッターカウンターにはオーブン型の高安定基準発振器が備えられている。
テストモードではその基準発振器のジッターを計測することができる。 30分以上稼働させた後に計測すると周期変動の分布範囲は400ps内に収まる。それでも意外に大きい。高安定基準発振器が高安定なのは長い時間や周囲温度変化による周波数ドリフトが少ないということであってジッターが少ないわけではない。 水晶発振器は水晶という分子バネをその固有共振周波数で電気的に振動させる電気機械的な部品である。なので分子レベルでの気まぐれというのが避けられずランダムに振動の周期は変動するが、だいたい正規分布に従うので平均値は温度や経年変化で形状が変わらない限り安定ということになる。 ちなみに高安定でない10MHzの基準周波数を測定してみると周期の変動分布範囲は倍以上の1nsに広がる。使用している水晶のタイプや発振回路の性能にもよる。オーブン型でないので動作温度の変化によって発振周期はドリフトしていく。 低周波でジッター測定結果があてにならないのは周期測定のMin値が時々ノイズとかで数桁違いで短いものが現れるためである。これはカウンターのエッジ検出の感度が高いために変化が緩慢な低周波の正弦波波形ではあり得る現象である。立ち上がりが速い矩形波とかであればまだ誤測定の頻度は低いのかもしれないが。 低周波のジッターを計測するにはシュミットトリガー等で矩形波に直してから測定するのが良いのかもしれない。 手元にある3つのカウンターのうちTR5835ジッターカウンター内蔵の高安定基準発振器が一番ジッターが少なかった。TR5823HもオーブンでないTR5822とジッター性能はほぼ同じ。 |
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